にじり寄る関係性
<今の職場でのエピソード>
私が今の職場にきて2年くらいたった。
うちの職場はちょっと特殊で、いろんな会社から出向だったり派遣だったりBPOだったりでやってきた人が多数を占めている。
私も、プロジェクト派遣(すなわちBPOと言っていいのか)で入っている身なので、クライアント先に常駐しているかたちになる。
そのクライアント先の人たちは、ハイパフォーマーだったり専門性めちゃめちゃ高い人ばかり。
しかも話を通すべきステークホルダーも多かったりして、なかなか対人関係がハードモードなところだ。
実際、入ったばかりのころは、たとえば相談とか、話通しておかなきゃいけないこととかあるんだけど、話を持っていっても全然相手にしてもらえなかった。
別に無視されるとかそういうことではないけれど、ちゃんと話聞いてもらえなかったり、話しても全然伝わらなかったり、逆に言ってることが全然わからなかったり、ということが多々あった。
(実はこっちがちゃんと話せてなかったというのもあるんだけど)
でも仕事なので関わらないわけにはいかない。
とにかくコツコツと真摯に対応を重ねていくうち、ある日、「あ、ちゃんと話を聞いてもらえてる!」という時が来たのだ。
なんかちょっと信頼してもらえたのかなと思うことができて、めっちゃ嬉しかったのを覚えている。
そこから仕事も次のフェーズに入っていくんだけど、それはまた別の話。
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これは今の職場のエピソードだけど、振り返ると似たような経験は他の仕事でもあった。
これは私の対人関係における生存戦略だ。
短期決戦ではなく長期戦で臨む。
まじめにコツコツやることをやる。
長い時間をかけてじわじわと関係性を築いていく。
自分という存在に慣れてもらう。
にじり寄る関係性だ。
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私は人と話すのが苦手だ。会話は全然続かないし話題性もない。
気を遣うくせに気が利かない。
人とは距離をとりがちで、基本的に誰に対しても敬語使うし、さんづけで呼んでいる。
人とすぐに打ち解けられず、いつの間にか自分以外の人たちが仲良くなって盛り上がっていることがよくある。
過去には出会ってすぐ仲良くなれたパターンもあったけれど、ごく稀だ。
結局、そんな私にできたのは、長期戦に関係性を持ち込んでじりじりとにじり寄っていくことだったのだ。
あと加えるなら、「せめて機嫌良くしていよう」ということは心がけるくらいかしら。
せめてニコニコしてたほうが、人も話しかけやすいだろうという魂胆だ。
そんなふうにして、信頼してもらえたり、仲良くなれたり、その前に別れたりしてきたのだった。
(どんなに時間かけて仲良くなっても、嫌われるときは一瞬なんだけどね)
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なんか手の内明かしてしまった感があるのだけれど、これも自己紹介の一環ということで。
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