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発達障害「グレーゾーン」とはなんぞや?

ごきげんよう、藤川愚痴子よ。
人生に挫折はつきものだけど、その「挫折」が慢性化しようものなら…
しんどいこと、この上ないはずよね。

 よく人を怒らせる、物や時間を忘れる、物覚えが悪い…などなど、ただ生きているだけなのに何となく難儀に感じてしまう。

そのしんどさの原因を探っていくとズバリ発達障害にたどり着くわけだけど、世の中には「発達障害っぽいのに発達障害だと診断されない」人が存在するの。それも、大勢ね。
 本記事では「発達障害とは何か」「グレーゾーンに対する個人的見解」の2つに触れていくわね。



発達障害とは何か?

 そもそも発達障害とは何なのかしら?

発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、身体や、学習、言語、行動の何れかにおいて不全を抱えた状態であり、その状態はヒトの発達期から現れる

Wikipedia

…ざっくりしているわよね。要するに、生まれつき何らかの支障を抱えている人のことよ。
発達障害には大きく分けて3つあるの。

  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)

  • ASD(自閉スペクトラム症)

  • LD(学習障害)

こんな感じよ。
 まずADHDね。
一番知名度があるんじゃないかしら。
ADHDと一口に言っても3種類あって…
・物をよくなくす、忘れ物が多い、記憶力が悪い、遅刻ばかりする、部屋が散らかりがちなどの「不注意」
・座ることが苦手でじっとしていられない、手遊びや貧乏ゆすりが激しい「多動性」
・思いつきで行動や発言をする、衝動買いをしてしまうなどの「衝動性」
…と、1つか2つ、あるいはすべて当てはまるのがこのADHDね。

 そしてASD
程度の強いものだと知的障害に分類されることもあるこの障害。かつて「アスペルガー症候群」と呼ばれていたものもこれに含まれるわ。
主な特徴としては
・こだわりが強い
・コミュニケーションが苦手
といったところかしら。
 「こだわりが強い」というのは、服や食べ物は決まったものしか選ばないといった可愛らしいものから、仕事のやり方にも融通が効かないという困ったところも見せる特徴ね。モノの興味も狭くて深いから、人と合わないことも多いわ。
 そして「コミュニケーションが苦手」という点。厄介よね。
まず、人の気持ちがよく分からないの。思ったことは悪意なしにそのまま言ってしまうし、空気を読んで周りに合わせるということが理解できないし、できてもしたくない。
よく言えば「我が強く、ストイック」な障害ね。

 最後のLDはね…
上記の2つのように「対人関係の不器用さ」「約束が守れない」といった困難は少ないにしても、学校でも職場でも困る確率が一番高いかもしれないわ。
 「学習障害」という和名でピンときた人もいるかもしれないけど、この障害は「読む」「書く」「計算する」の、特に3種類を苦手とするわ。
 一番の特徴としては「知的障害とは違って知能やコミュニケーションに問題はないが、読み書きや計算だけが極端に苦手」というところよ。
「読む」は、同じ行を何度も読み間違えたり、似た文字を間違えたり、そもそも文字として認識できない…など。
「書く」は、文字を覚えられない、文字の大小が定まらない、ぐにゃぐにゃになってしまう…など。
「計算する」は、足し算や引き算が苦手、図形が分からない、時計が読めない…など。
そんな風に、大人になってもこれらのみがべらぼうに苦手なことを指すわ。


「グレーゾーン」と、その個人的見解

アテクシが説明した3つの発達障害。
「どれもこれも当てはまる…自分はきっと発達障害に違いない!」と思って、すがるような気持ちで病院にかかった結果…
「うん、確かにそういう傾向があるね」
と、言われはしたものの妙にボンヤリとした結論。しまいには「こういう特性があると分かったなら◯◯をするとかそういう対策ができそうだね」と、誰もが一度は思いつくアドバイスをされたアナタ…
おめでとうございます。グレーゾーンです。
ちなみにグレーゾーンというのは…

アテクシの描いた図解よ

発達障害でない人が「定型発達」で、赤いところは正真正銘の「発達障害」でしてよ。
そして、その間にあるのが「グレーゾーン」…
つまりは「普通でもなければ障害でもない」生きにくい状態ということよ。
 どうしてこのような診断がされるのか、アテクシ個人の見解を2つ書いてみるわね。



1: 診断が難しいから

当たり前といえば当たり前だし、「そんなことで?」と言ってしまえばそれもそうなんだけど、発達障害かどうかをジャッジするのはその道のプロでも難しいわ。だからこそ誤診も少なくないの。
 問診が不十分だったり、中には知能検査などの検査をすっぽかす病院もあるわ。
 セカンドオピニオンという言葉が世の中にはあるように、結果に疑問や不満があるときは、第二、第三の病院に行ってみるのもアリかもしれないわ。
 ある病院ではグレーゾーンだと診断されたけど、別の病院では発達障害だと診断された…そんなことも珍しくなくってよ。



2: マジで単なる勘違い

自らの発達障害を疑う人が、一番考えたくないパターンよね。
 せっかく時間やお金、気力を削ったのに、自分がただ要領が悪いだけの人間だと気づかされるのだから。
 だけど、何に関しても実際あるのよ。いわゆる「バイアス」がかかることって。
「B型は自己中」だと言われたらそんな気がしてくるし、「夜型には天才が多い」とか言われたら、自分が夜型なことにドヤ顔をしたくなるわよね。
 それと同じで、一度「自分は発達障害ではないか?」と考えると、本来なら「ちょっとズレてる定型発達の人」が、「ちょっとズレてることを、仕方がないと開き直る人」になってしまう恐れがあるの。


結論

 アテクシが思うに、病院=会社よ。
規模によって質が違うわ。
 そして、問診=面接よ。
まじめに答えないとダメ。

これは偏見というか感想に過ぎないのだけど、発達障害や精神疾患に関しては、病院の当たり外れがめちゃくちゃ激しいと思うの。
 田舎の病院や、先生がジジババばっかの病院は要注意よ。適当に流されて終わりなこともあるから。

 いっちょ前に会社や面接に例えたけど、本当にそうよ。
どれだけ今、自分が困っているか!
それをできるだけ詳細に、たくさん話すの!
話がショボいと不採用になるわ。
 自分が子どもの頃に困ったことや、大変だったこと。そして現在の実害を、しつこいくらい、こと細かに…

「発達障害」という肩書きが欲しいと本当に思っているのなら、自分の心を素っ裸にするの。
普段は見せない、見せられない恥ずかしい部分も、露出狂のごとくさらけ出すの!

 これから病院に行こうと思っている。あるいはまさにグレーゾーンだと判定されて納得のいかない人たちが、この記事を読んで一歩を踏み出してほしいと思った藤川愚痴子でした😌

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