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肩甲骨運動と位置の障害に対する評価と介入

どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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今回は肩甲骨の運動と位置の障害(Scapular dyskinesis)の評価方法と介入方法をご紹介します。

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みなさんは肩甲骨の運動と位置の障害、Scapular dyskinesisをご存じですか?
おそらく半数くらいは「初めて聞いた」と答えるのではないでしょうか?

Scapular dyskinesisは肩関節の臨床の中で、肩甲帯に対する介入を行う上で切っても切り離せない知識の一つです。


本記事を読んでいただくことで『Scapular dyskinesisという病態とその治療について説明できる』くらい知識が増えているはずです^ ^



"Scapular dyskinesis"を簡潔に説明すると"肩甲骨の運動と位置の障害"です。

つまり、患者自身の主訴として肩甲帯の周囲を訴えることは稀ですが、肩甲帯の機能低下により周辺関節(肩甲上腕関節、肩鎖関節、胸鎖関節)に影響することは非常に多いです。

病態を訴えている部分と問題(原因)となっている部分は異なることが多いのでしっかり評価できるようにしていきましょう。

では、scapular dyskinesisの基本的な3つのスクリーニング評価をご紹介します。


Kiblerが提唱したこちらのScapular dyskinesisの評価が最もポピュラーです。

Ⅰ型:肩甲骨前傾増強タイプ
肩甲骨下角が浮いている状態。治療として僧帽筋下部線維や前鋸筋下部線維の強化が推奨されます。

Ⅱ型:肩甲骨内旋増強タイプ
肩甲骨内側円が浮いている状態。治療として小胸筋のストレッチや僧帽筋、前鋸筋全体の強化が推奨されます。

Ⅲ型:肩甲骨上方回旋挙上増強タイプ
肩甲骨が上方回旋、挙上している状態。治療として僧帽筋上部の弛緩や僧帽筋下部の強化が推奨されます。

しかし、こちらのScapular dyskinesisの評価は安静の下垂位のみを評価するのではなく、“どのフェーズで肩甲骨の位置異常などが生じているのか?”を見極めることも重要です。

例えば、下垂位では痛みはないけど、屈曲動作や外転動作で痛みが生じる。という場合は・・・

↑こちらのスライドの枠に問題となる動作で肩甲骨を評価してみましょう

肩関節のそれぞれの動きに合わせてどのように肩甲骨が動いているかを評価し、原因を見極めると良いでしょう。

ここからは私が重宝している肩甲骨の動的スクリーニング評価をご紹介します。

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