マガジンのカバー画像

松本紹圭さんの記事

101
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

後悔をのこす

後悔をのこす

ダボス会議でマイクロソフトCEOのサティヤ・ナデラが「OpenAIのChatGPTが今後2〜3年ですっかり世界を変えてしまう」というような話をしていたと思ったら、帰国後、マイクロソフトがChatGPTに約1兆3000億円の追加投資を行うというニュース。彼の本気を感じた。

ChatGPTとは何か。

「ChatGPTは、OpenAIによってトレーニングされた大規模な言語モデルです。入力テキストに基

もっとみる
ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (5)

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (5)

フォーラム最終日、Morning Meditaionを開いて3日目となる最後の朝。前日までの開催から口コミが広がり、今日は40人を超える人が集まった。日本人の参加者もあり、何人もの方から、深く心に響いたと感想を寄せてもらった。参加者の声も、フォーラム主催者からのフィードバックも嬉しい内容で、無事に終えられてほっとしている。

政治経済を議論する世界経済フォーラムの会場で、こうして先祖に想いを馳せる

もっとみる
メディア掲載・講演等 2023

メディア掲載・講演等 2023

# Web

# 新聞・雑誌・冊子掲載

# 連載

# podcast / TV/ other

# イベント / ワークショップ

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (4)

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (4)

期間中、3日間にわたって朝の時間帯に開催している "Morning Meditaion" は、前回書いたように祖先に想いを向ける時間だ。連日のミーティングで声は枯れかけているが、お経を読んで「How can we become better ancestors?」をみなさんに問うている。毎回15〜20人の参加者があり、感覚をシェアしてくれる人も多く嬉しい感想もいただいている。

◉ Wysa

C

もっとみる
ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (3)

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (3)

3日目の朝、メディテーションの時間が始まった。メディテーションといっても、禅の修行経験もなく、一般の人以上に坐禅の苦手な私にできることーーお経を読み、「How can we become better ancestors?(いかにして、私たちはよりよき祖先になれるか)」を集まるみなさんに問いかけた。

過去に想いを巡らせて、アンセスター(祖先)につながる「Deep Time」を設けることも、ひとつ

もっとみる
ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (2)

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (2)

自分は「Civil Society(市民社会)」という市民参加枠の招待を受け、ダボス会議に出席している。

2日目の今日は、そういう意味で自身が一員でもある「Civil Society Meeting」が開催された。参加したのは主に宗教者の集まりで、気候変動や生態系の多様性をテーマに、宗教コミュニティがWEF(世界経済フォーラム)のようなプラットフォームとどのように連携し得るか議論された。

仏教

もっとみる
ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (1)

ダボスにて@世界経済フォーラム 2023 (1)

昨年5月に続き(前回報告)、2023年1月16日〜20日開催の世界経済フォーラム(ダボス会議)に参加している。スイスの山間部、ダボスの町に世界から忙しなく人々が集まっている。

メジャーなカンファレンスはオンラインでもLIVE配信されているので、興味があれば、世界経済フォーラムのサイトからぜひアクセスしてみてほしい。自分はカンファレンスを聴講しつつ、会って話をしたいと思っていた方々や、会場で声を掛

もっとみる
横ざまに超える

横ざまに超える

昨年末に虎ノ門ヒルズをぶらぶらしていたら発見したSPBSという本屋さん。

売り場面積はとても小さいのだけど、ラインナップがもう自分の読みたいものにぴったりハマりすぎていて、店員さんに誰が選書しているのか聞いてしまったくらい。「スタッフみんなで選んでます」とのことだけど「大手の本屋さんみたいに、取次から自動的に大量に送られてくるベストセラー本みたいなのがないので、こういうスペースでやれています」と

もっとみる

音で全体性を観る

あけましておめでとうございます!

今年の年始はふるさと、北海道で過ごしていました。みなさんはどんな年末年始を過ごしましたか?

さて、正月に実家で父と「音」について少し話した。

父の会社は精密機械のエンジニアリングなので、さまざまなセンサーを使うのだけれど、基本は視覚的な空間把握(ナノミリ単位の寸法計測や、 AI画像判断による加工処理など)が主であり、「そういえばあまり音のセンサーとか使うこと

もっとみる