- 運営しているクリエイター
2022年9月の記事一覧
ポンド急落 なにが起きた?なぜ問題?
英国の金融市場が動揺しています。株安、ポンド急落、債券安(金利急上昇)の「トリプル安」が発生し、日本やアメリカにも不安が及んでいます。なにが起きているのか。なぜ問題なのか。わかりやすく、コンパクトにまとめます。
株、通貨、債券がそろって売られる「トリプル安」。金融市場ではめったに起こりません。たとえば、「債券安(金利上昇)」なら「株高」につながることが多いですし、「通貨安」も「株高」につながりや
Yahoo! ニュースの存在感
まずはサムネイルにもあるグラフから。総務省が8月に発表した調査。毎年公表なので過去との比較が便利で、私のお気に入りの資料です。https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html
「最も利用するテキストニュースは?」 大きく言えるのは3つ。
① ポータルサイト(Yahooなど)が右肩上がり
② 紙の新聞の低下顕著。
英国債ショック 「金利と価格」そもそも解説
朝配信の👇の記事の補足解説&続報です。
まず朝も流したチャート。英国債金利の乱高下です。
で、この記事では「金利」ではなく、「価格」に着目します。なぜか。この局面では価格もとても重要だからです。これを機に「債券価格下落=金利上昇」の基本的な仕組みもあわせて解説します。旬な話題を起点に、基礎知識を補強していくと、金融の奥深さへの理解がスムーズに広がっていくと思います。
では、はじめます。今回
英中銀 緊急の国債購入 株価上昇
まずはチャートから。
日本時間、昨晩19:00ごろ、英中銀BOEが緊急の国債購入を発表しました。グラフのようにその直後に国債金利は急落。特に30年債は顕著で、数時間のうちに「5%強→3%台後半」と、先進国国債では極めてまれな金利変動となりました。
金利低下は米国債にも波及し、この日の米国株の上昇にもつながりました。
では、英中銀BOEの緊急措置の内容やねらいをわかりやすく説明し、今後の注意点
【速報】米PCE物価 株価・FRBを左右
さきほど発表の8月米PCE(個人消費支出)物価は下記の通り。総合・コア(除く食品・エネルギー)とも市場予想を上回りました。コアは7月の4.6%から4.9%へと加速しました。「インフレは今年半ばにピークアウト」との期待がありましたが、この指標からはピークアウトの兆候は見出だしづらい状況です。
【注】PCE物価の基本的な内容は22:30までにひとまず上書きを終えました。今後の市場の反応などを明朝にか
Twitter活用術#2 フォロワーどう増やす?①
いろいろ仕事がバタバタしており、「Twitter活用術」2回目の配信が遅くなりました。すいません。初回は下記です。
今回は「フォロワー どう増やす?」。ズバリのテーマですが、非常に奥が深く、もちろん私自身も模索中です。
とはいえ、多くの方に共通する最大公約数もあるように思います。
まず、「どうツイートするか」を考える前に、私たちが誰かをフォローするとき、どういうステップを踏んでいるか、振り返
【解説】24年ぶり 円買い介入
政府は9/22夕、1998年以来、24年ぶりとなる円買い介入に踏み切りました。介入直前には1㌦=146円近くまで円安が進み、政府はもはや見過ごすことはできない「急変動」と判断しました。介入直後には一気に140円台に円高が進みましたが、その後も乱高下が続きます。介入の「そもそも」や背景、今後の展開をわかりやすく解説します。
まずはチャートから。
この1日はいろいろイベントがありました。
①【A
【速報】日銀、金融緩和継続 円145円に
日銀は9/21、金融政策の現状維持を決めました。黒田総裁は記者会見で、円安をけん制しつつも「金融緩和を当面続けるということには全く変わりない」と強調。為替市場では1㌦=145円90銭程度まで円安が進みました。以下、日銀の決定内容や黒田総裁の発言のポイントを整理・解説します。
▼ 声明のポイント・金融政策は現状維持=市場の大方の予想通り
・短期金利-0.1%、10年債ゼロ%程度
・連続指値オペ
【AM3:00~】FOMC 速報・解説
金融市場が大注目のFOMCの速報・解説。AM3:00~上書きを重ね、AM5:00台でひととおり上書きを終えました。株価は乱高下し、逆イールドが深まるなど、市場の論点もたくさんあります。きょうは日銀など他の中銀の金融政策会合も。昼~午後には追加の記事も配信します。
◆ 30秒でわかる総評
どうなるFOMC【日本時間9/22未明】
世界経済や株価、為替を左右する米金融政策。日本時間9/22(木)未明にFOMCが開かれます。ひとめでわかるポイントは下記の通り。
◆ 9/22(木)AM3:009/22(木)AM3:00結果発表、AM3:30~パウエル議長会見です。今回もTwitter速報 → note続報 で対応します。
前回7月会合以降、FRB高官から相次ぎで「インフレ退治」に断固たる姿勢が示され、3回連続の「0.75%利
日本も値上げ加速 1991年以来の高騰
さきほど発表の日本の8月消費者物価指数(CPI)。「コア」(生鮮食品除く)の前年同月比は2.8%上昇で、消費税の影響を除くベースでは1991年以来、32年ぶりの高騰を記録しました。以下、値上げの目立つ品目、今後の見通しを簡潔にまとめました。
「生鮮食品・エネルギーを除く」も1.6%へと加速。1998年以来の伸び率を記録しています。原油高の影響だけでなく、食料高や円安の影響で幅広いモノ・サービスに
【金利入門#4】金利と株価の関係㊦
為替の乱高下などがあって、配信が遅れていました「金利と株価の関係㊦」です。この数日も「金利上昇 & 株安」が目立っているので、まずはチャートを。
「金利と株価㊤」では景気と金利の関係を解きほぐし、「㊥」では債券投資か株式投資か?という観点で、株価と金利の関係を整理しました。
㊦では金利と密接に関連する「マネーの量」に焦点を当てます。
「ジャブジャブのマネーが株式市場に流入」といった表現を耳に
テレビ時間 と ネット時間
きょうもまずはグラフから
総務省が年1回公表しているメディア利用調査です。8月に発表された最新版も興味深いグラフが多くありました。今回は「テレビ」と「ネット」の時間を取り上げます。
◆「ネット利用」>「テレビ視聴」上のグラフのように、今回調査で「ネット利用時間」がはじめて「テレビ利用時間」を上回りました。若い世代は「そりゃそうでしょ」と思われるかもしれませんが、下グラフのように年代によってかな
8月貿易赤字 過去最大 円安との関係は?
けさ発表された8月の貿易赤字は過去最大の2.4兆円(季節調整済)となりました。資源高や円安で輸入が増えているためですが、長い目では国際競争力の鈍化も見逃せません。貿易赤字&円安が映し出す日本経済の現状をわかりやすく整理します。
まず為替と貿易収支の長期チャートです。
円安はなんどもお伝えしている通り。日米金利差を背景に9/14には24年ぶりの1㌦=145円に接近しました。年明けから30円近くも