能登2011-24 先端のムラ、在来大豆で元気に(珠洲市・横山)
能登半島の北端ではかつて「大浜大豆」という在来種の大豆が栽培されていた。冬場には豆乳を海水でかためて熱々の寄せ豆腐つくり、囲炉裏端ですすった。高度経済成長をへて姿を消したと思われたが、村おこしの一環で復活。地域の活性化と絆づくりの切り札になっている。(取材は2011年)
葉たばこ拡大で消えた品種
能登半島北端の禄剛崎の西側に位置する珠洲市の横山集落は、約30軒の農家がそれぞれ5反(50アール)前後の田畑や出稼ぎで生計をたててきた。1997年、当時流行した「一村一品運動