パーソナルトレーナー藤井自伝39

居候生活から新しい仕事を開始

廃人生活を数ヶ月続けた後、頭の冷静になり今の生活から脱却するために行動を開始する。
まずは仕事をすることで毎日の生活リズムを安定させる事が先決である。

本来であれば経験済みでありストレス無く働けて稼ぎも良い夜の仕事を選ぶのが一番妥当だ。
しかしここで問題になるのが僕に執着していて非常にしつこい先輩の存在である。
夜の仕事を始めようものなら夜ネットワークにより簡単に居場所が特定してしまうのである。

夜の仕事は避け、絶対に働いているとは想像できないものでかつある程度フレキシブルに働けるものを選ぶ必要がある。
選んだ仕事はなんとラウンドワンである。
もちろん初めての経験だ。

ラウンドワンにはクレーンゲームコーナー、メダルゲームコーナー、ボーリング、カラオケとあるが、僕が配属されたのはボーリングスタッフだった。
ちなみにボーリングは結構好きである。
ハイスコアは170ちょっとくらいなので腕前は人並である。

基本的な業務としてはボーリング場に待機してピンづまりなどのエラーの対応、逐一の清掃、返却されたシューズのクリーニングと配置、営業後の清掃作業である。
大体8時間ほど働いて終わる。
時給はたしか1000円くらいだったと思う。

ラウンドワンで働き始めてから数ヶ月が経ち、ここである友人から連絡が入る。
これが海外へ行くキッカケとなる大きな転機になるのである。

続く

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