パーソナルトレーナー藤井自伝59

シンガポールの社長生活始動

さぁまずは社長就任後の第一歩である。
オープン初月から1000万以上の売上を上げ順調な走り出しを見せたタイ店の感覚のまま戻ってきたが、なんとシンガポール店では売上が低迷しているのだ。
赤字こそ出してはいないものの、先細りしているのは目に見えている。
そして1年の中でも日本への一時帰国も多く、成約も上がりにくい12月である。
しかし、社長就任後の初月から成果は残したいのだ。

まず行ったのはカウンセリング改革である。
シンガポール店の問題としてはいくつかあるが、まずカウンセリングでの成約率の低さである。
タイに行く前の段階ではおよそ80%ほどであった成約率が、なんと60%台まで落ちてきている。
いくら希望者がいても成約に至らなければ指導もできない。
痩せて喜んで頂くこともできないのだ。

店長に聞いても、客層が変化したという情報しか得られず埒があかないので自分が全てのカウンセリングを行うことにしたのである。
12月のカウンセリング成約率85%。

しっかりとお客さんに向き合ったカウンセリングが出来ていないと判断し、実際に背中を見せて指導することにしたのである。

カウンセリングは受付でもなく御用聞きでもない。
カウンセリングの何たるかを指導する店舗改革を行ったのである。

続く

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