貴方がリーダーならどうしますか？シリーズvol231　営業後、アシスタントスタッフが練習をして帰ると、かなり帰宅時間が遅くなり、ご両親が心配して、会社にクレームの電話がかかってきたことってございませんか？

　一人前、あるいは一流の美容師になるためには、営業時間外の練習は、必須ですよね？大手の美容室で、営業時間内に訓練をされている超優良企業も存在するのかもしれませんが、それを実現するためには、研修施設の確保と、営業中抜けることのできる指導者の確保と、その時間に発生する人件費等の経費を賄えるだけの会社の規模と利益が必要になってまいりますよね。
　現実的に、一般的な美容室では、営業時間内に美容師を育成するのは、ほぼほぼ不可能ではないでしょうか？
　となりますと、やはり、営業時間外に練習をせざる負えないくなりますよね。
　営業時間がＡＭ９：００～ＰＭ６：００とかの早めに初めて早めに終わる美容室でしたら、営業後にレッスンして帰ったとしても、帰宅時間がそうんなに遅くはならないので、大丈夫かと思いますが…
　営業開始時間が遅く、営業終了時間がＰＭ８：００を過ぎてしまう美容室ですと、２時間練習すれば、ＰＭ１０：００を過ぎてしまい、帰宅時間がＰＭ１１：００を過ぎるようなスタッフも出て参りますよね？
　以前のうちの会社では、練習が終わった後に、遊んで帰るスタッフもいて、帰宅時間が午前様になっることもよくありました。
　そうなりますと、自宅から通っているスタッフのご両親は、当然のことですが、心配されますよね？心配したご両親は当然、「何で毎日毎日そんなに遅くなるの？」と我が子に投げかけますよね？すると、
　よくある光景だと思いますが、面倒くさそうに、「練習してるんだから仕方ないでしょ！」と言い返してしまいます。たとえ練習後、遊んで帰っていたとしても…（笑）
　毎日毎日、帰宅時間が遅いのが続きますと、矛先は、我が子ではなく、会社に向けられてしまいこともあります。
　特に、高卒を迎え入れた場合は、（※法律が改正されるまでは…）未成年ですので、遅い時間に帰らすのも、控えないといけませんよね？
　美容師を育成するのは、親の理解なしでは、なかなか難しいですよね？
そこで、私どものやり方がご参考になるかどうか分かりませんが、ご紹介したいと思います。
　何をしたかと申しますと、思い切って朝練を主体にして、夜練を（※例外を除いて）禁止にしました。しかも、消灯時間を設けて、消灯時間後はサロンから退室することをルール化いたしました。
　最初にみんなに提案した時には、反対の声の方が多かったです。ほとんどのスタッフが夜型志向でしたので…。
　多くの反対者がおりましたが、ほとんど強引に決行いたしました。
　その結果、今では、やって良かったという声の方が圧倒的に多いです。
　朝の時間は、営業前ですので、営業の疲れもありませんし、誰にも邪魔されずに練習に打ち込むことができますよね？
　ご両親も、遅くなるのは心配されますが、朝練の場合、いくら早くても、「頑張ってね！」と激励してくれます。不思議ですよね？（笑）
　例外的に夜練習を認めているのは、モデル練習の時だけです。モデルさんは早朝には、来られない方も多いですので、夜練習を認めております。
　ただし、夜にサロンを使用する場合は、許可が必要になります。夜練申請書を提出させています。
　夜錬を禁止にし、消灯時間を設けるこの徹底が、無駄に居残っているスタッフを無くし、時間拘束感的な不満を解消できているように思います。
　営業終了時間が遅く、営業後の練習を主にさせているサロンには、お勧めです。