貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol275 夢や目標を持っていますか?と質問すると「無いです!」って普通に答える美容師スタッフ…。どう対応すればいいのか?悩んだ経験ってございますか?

 私は、美容室を30年以上経営してきました。その間多くのスタッフとの出会いがありましたが、明確な夢や目標を持っているスタッフって、あまりいませんでした。もちろん、少数派ではありますが、明確な目標を持ったスタッフも中にはいましたが…
 皆さんの会社ではどうでしょうか?
 私の会社では、スタッフに、「夢や目標を持っていますか?」と質問すると、普通に「無いです。」と答えるスタッフが多かったです。
 そんなスタッフに「だから大成しないだ!」と…夢や目標を持つ大切さをコンコンと伝えても、あまり響かず、むしろ拒絶反応を示すスタッフもいたぐらいでした。(笑)
 今まで夢や目標を考えたことすらないスタッフにとっては、考えることすら苦痛に感じてしまう人も少なくはないようですね。 
 だからと言って、経営者的には働くスタッフに目標を掲げて頑張って欲しいのが本音ではないでしょうか?
 では、どうすれば、目標の無いスタッフに、目標を持てるようになるのでしょうか?
 それは、会社側が理想的な美容師の生涯プランを作ることです。しかも、いくつかの選択肢のある美容師の生涯プランを用意しておくことです。
 例えば、女性美容師であれば、入社して、何歳でデビューし、何歳で一人前の美容師になり、何歳ぐらいに結婚して、何歳ぐらいに子供を産み、何歳ぐらいに職場復帰して、何歳で時短社員になり、他の職種の時短社員より、高額な収入を得て、何歳には、自宅の一角で小さな美容室をオープン!
 男性美容師であれば、入社して、何歳でデビューし、何歳で一人前の美容師になり、何歳で一流の美容師になり、何歳にはチームリーダー、何歳には店長、何歳にはフランチャイズオーナーに…。
 美容師の理想的な一生涯のキャリアプランをできるだけ多く作り、多くのキャリアプランの中から自分のライフスタイルに合った働き方ができるように用意することによって、スタッフ自身が、自分の将来をイメージしやすくなりますよね。
 魅力的なキャリアプランであればあるほど、今まで目標に対して拒絶反応をしていたスタッフも、自然に夢や目標を見いだせるようになると思います。
 10人中10人がそうなるとは限りませんが、モデルプランがあるのか?ないのか?によって、将来を見据えた目標を掲げる手助けにはなるのだろうと思います。
 特に、女性スタイリストには、新人研修のときから、女性美容師のモデルプランを説明しておくと、デビューもしていないのに、デキちゃった婚で美容師を断念する…みたいなことは少なくなると思います。
 また男性スタイリストは、キャリアプランンと年収の関係を明確にすることによって、家族を養える美容師としての目標を掲げるようになると思います。
 夢や目標に関心のないスタッフも、会社側が、具体的な夢や目標を用意しておくと、良い意味でその目標に便乗してくれるスタッフが増えていくと思います。
 
 
 

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