理屈野郎は馬鹿野郎
上下関係を間違えるのを避ける為にも、最近は誰に対しても尊敬の気持ちを忘れたくないなぁという思いからも、ほぼ全員の方に敬語で接しています。
タメ口はタメの方だけで良いかなぁと。
いや敬語で行こう。
歳上の方に役柄のまま、タメ口を使ってしまうこともあるのですが……。気を付けたい。
共演者に中学生の子がいます。
コミュニケーションをとっています。
きれいな側転と宿題の二次方程式を教えました。
共演者に自分の親より歳上の方がいます。
駅までご一緒して階段を下る時には転倒しないか、ハラハラしています。いつでも受け止められる様に少し斜め前をゆっくり歩きます。
舞台袖まではエスコートします。
なのに舞台に上がると姿勢が美しくて、声も透き通る様で、女優だなぁと見せつけられています。
上手くなりたい。
と帰りの夜道を歩きながら思いました。
それは技術的なことではなく、訂正するなら上手くというより、存在感のある、華のある、人間になりたいと思います。
美しくなりたい。
こま。こまだよ。回転数の多いこまになりたい。
動き続けたい。
ゲネプロをしていて、場当たりの頭のまま、頭の中が先行している感覚があったので、身体、感性、感情、心が先行するように修正しよう。
相手の台詞を聞き、反応して、こちらも返す。
合気道のように。
一語一語、言葉を大切に。
藤口 圭佑