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小さな会社であり続けるというビジョン

みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!

けさはなんだかどんよりした、いまにも泣き出しそうな雲行きです。でも空気がひんやりして気持ちがいいです。

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わたしが所属しているBiz.Co(ビジネスコーチング)研究会2022も始動し、新しい仲間が増えました。

さて、きょうのテーマは「小さな会社であり続けるというビジョン」です。

昨日の投稿『ビジョンはなぜ必要か』の問いに対するこたえが、「時代を超えて存続する偉大な企業をつくるため」でした。


こう書くと、うちは小規模でそんな偉大な会社じゃないし、関係ないし・・・と聞こえてきそうです。

「会社を成長させたい、大きくしたい」という、だれしも経営者であれば思い描くものと、わたしも考えていました。

ところが、いま読んでいる本『ビジョナリーカンパニーZERO(ジム・コリンズ著)』には続きがありました。

少し長いですが、引用します。

私たちは困難に満ちた新製品開発の最終段階にあった。この製品にはとほうもない可能性があった。当時は社員10名ほどの会社だったが、新製品が成功すれば少なくとも3倍から4倍の規模になるはずだった。良い話しだ、とふつうは思うだろう。

でも私にとっては人生最悪の経験だった。製品が完成に近づくと、大量の注文に対応するため、誰もが頭を切り落とされたニワトリのようにわけもわからず走り回るようになった。私は内心ずっと、何かがおかしい、こんなことを望んでいないという気持ちを抱えていた。

だがそれでも私たちは、会社を未来永劫変えてしまうであろう製品の発売に向けて突き進んでいった。まともな人間なら、こんなすばらしい機会に背を向けたりしない。成長、利益、目もくらむような成功と周囲からの尊敬のまなざしが待っている。それでも私の気持ちはどんどん沈んでいき、完全に燃え尽きてしまった。

そのとき気づいた。今やっていることは私が自分自身、家族、会社に望むことの正反対だ、と。問題は、私がどのような会社をつくりたいか明確に示したことがなく、社内でも話し合ったことが一度もなかったことだ。ただひたすら、目の前に現れる機会を追いかけているだけだった。成長すること、あっという間に成功して大企業になることを目指すのが当然だという社会規範に振り回されていた。だがそれは私たちのビジョンではなく、私たちが望む人生ではなかった。ついに社内のストレスが耐えきれない水準に達したところで、私たちは製品開発を打ち切り、その結果ずっと幸せになった

「小さな会社であり続ける」「働く人の私生活も大切にしながら、小さくても収益力のある幸せな会社になる」という明確なビジョンがあったら、そもそもあの製品を手掛けるという判断には至らず、あれほどとんでもない混乱に陥らなかったはずだ。

『ビジョナリーカンパニーZERO』第4章「ビジョン」より



会社を成長させたい、規模を拡大させたいためだけでなく、「小さな会社であり続ける」「小さくても収益力のある幸せな会社になる」ためにも、やはり明確なビジョンは必要なんだと、学びがありました。

みなさんはどのように思われますか?

さて、今晩はBiz.Coチーム内キックオフMTGです。いまからワクワク楽しみです!




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