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で、どうしたいですか?

みなさん、おはようございます。

経営のパーソナル・トレーナー、フジガッキーです!

先週の木曜日に、ある金融機関の無料経営相談会に、相談を受ける側として参加しました。

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事業再構築でコロナ禍をなんとか脱したい、できればM&Aではなく社内従業員へのスムーズな承継をしていきたい、コロナで売上が大きく落ち込んでおり売り方のヒントを得たいなど、どのご相談も中小企業事業者のいまの切実な経営課題です。

あらかじめ相談内容は金融機関の方から文書で頂いていたのですが、実際にリアルでその事業者の方々とお会いしてみて、その切実感がひしひしと伝わってきたのでした。

まずはじっくりとお話しを聞く


いただいた文書の行間を埋めるかのように、丁寧にお話しをお聞きする。

お話しをお聞きしている中で、

「あれっ、もしやこんなことで悩んでいらっしゃるのかも。じゃあ、過去にこんな事例があったから、ここでアドバイスできるかも!」

こんな考えが頭をよぎります。

でも焦っちゃダメ!

喉元に出かかっていても、話しを途中で遮ってはダメ。

「他にはないですか?」
「それを受けてどうお感じになられていますか?」

こんなところでコーチング技法が役立つとは!

最初の30分、長い人では終了間際の50分くらいまで、ずっとお話しをお聞きします。話しが元に戻ってしまい、リフレインしてしまうこともあります。

でも、お話しをされていることをじっくりとお聞きする。

そうすると、すこしずつお相手の方にも変化が見え始めてくる。

なにか、最初と違う!

おそらくご自身でも気づかれたのだろうと思います。

話したことでスッキリしたという感覚でもありません。

どちらかというと、話しながら頭の中が整理されていくような感覚ではないかと思います。

そんな顔色を覗いながら、頃合いを見計らい、

「で、どうしたいですか?」

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経営に関するアドバイスを求められれば、必要なタイミングでお話しはします。でもお相手の方の話しのレベル感も分からない状態では、アドバイスしてもおそらく残らないのではないか、腹落ちしないのではないか。

じっくりお話しをお聞きし、お相手の理解できるような状態、つまりこちらの話しも聞ける準備が整ったような雰囲気を見計らい、言葉を選んでアドバイスをするように心がけています。

今回の相談者の方も、我に返ったかのように、

「そうそう、こういうことやってみたいので、また相談に乗ってください」

ご自身でも気づきをお感じになられたようでした。

コンサルティングは、ティーチングとは違う。どちらかというと、

コーチングの要素が大きいのではないかと思った、そんな帰り道でした。

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