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40000人の調査で明らかになった尿もれの悩み!若い女性にも多い排尿トラブル、一人で悩まないで

2019年10月にP&Gジャパンが発表した「尿もれ実態調査」で、尿もれに悩まされている女性の実態が明らかになりました。2019年4月には、昭和大学横浜市北部病院に女性の泌尿器科を専門とする「女性骨盤基底センター」が新設されました。排尿トラブル診療の受け皿は増えています。排尿トラブルは女性にとって相談しにくい問題かもしれませんが、あなたと同じ悩みを多くの人が抱えています。

2019年10月、P&Gジャパンが「尿もれ大規模実態調査」の結果を報告しました。多くの女性が尿もれの悩みを抱えているものの、誰にも相談できていないという実態が明らかになりました。

「尿もれ大規模実態調査」は、20〜60代の日本人女性40000人を対象にした大規模な調査です。これまでも尿もれに関する調査はありましたが、主な対象は30代以上でした。今回の調査では、20代の女性も調査対象に加えられています。調査の結果、尿もれを経験したことのある女性は63.7%、20代に限定しても57.1%になることがわかったそうです。尿もれをミドルやシニア特有の悩みとして捉えていた人にとって、意外な結果といえるのではないでしょうか。

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P&Gジャパン「尿もれ大規模実態調査(2019)」より

出産をきっかけに骨盤基底筋が弱まり、女性の尿もれは起こりやすくなるといわれています。「尿もれ大規模実態調査」の結果を見てみると、尿もれを経験した女性のうち出産経験がある人の割合は70.4%。29.6%の女性は、出産経験がないものの尿もれを経験しています。さらに、20代を見てみると、尿もれ経験のある人のうち63.4%は出産未経験。出産を経験していない女性の尿もれも珍しいことではないのです。

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P&Gジャパン「尿もれ大規模実態調査(2019)」より

「尿もれ大規模実態調査」からは、自分一人で尿もれに悩まされている実態も見えてきます。尿もれ経験のある女性のうち、尿もれを自覚している人は全世代で47.6%でした。該当者に、尿もれの悩みを相談したことがあるか尋ねたところ、「誰にも相談したくない」と回答した人は35.3%。「相談したいが、誰に相談していいかわからない」と回答した人は22.3%になりました。尿もれ経験のある女性の半数以上は、誰にも悩みを相談できていないことがわかります。


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P&Gジャパン「尿もれ大規模実態調査(2019)」より

若い女性の場合、その傾向はより顕著かもしれません。実際に、尿もれの聞き取りをするのは難しいとされています。「尿もれ大規模実態調査」を受けて、千葉県鴨川市にある亀田総合病院ウロギネ・女性尿機能センター泌尿器科の野村昌良医師は、「若い女性の尿もれは、医学界の常識としても臨床現場の見地としても、まったく『概念にない』に等しい存在でした」とコメントしています。

認知されつつある女性の排尿トラブル

2001年以降、「過活動膀胱」と呼ばれる新しい疾患の概念がメディアでも報道されはじめ、女性特有の尿もれの存在が知られるようになりました。そのような中、2019年4月には女性泌尿器が専門の診療施設である「女性骨盤基底センター」が昭和大学横浜市北部病院(神奈川県横浜市)に新設されました。

女性骨盤基底センターでは、「膀胱・尿道」「子宮・膣」「直腸・肛門」といった診療区分をまたぐ総合的なケアや、手術療法のほかにも理学療法や行動療法など先駆的な治療が取り入れられています。多岐にわたる女性の排尿トラブル改善を専門とする診療の受け皿は、今後も増えていくかもしれません。

「排尿トラブルに悩む女性は大勢いる」という実態を知っていただき、改善の一歩を踏み出す人が増えることを不二バイオファームは願っています。

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