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夢を持つことの大切さを伝えたい ビッグバンの新・チャンピオン 藤村大輔選手登場

前回、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの藤村大輔選手(33歳)にご登場いただいたのは、2022年11月25日のことです。藤村選手は静岡県藤枝市出身で、立ち技格闘技「K-1.Krush(グッドルーザー主催)」の舞台を中心に活躍している格闘家です。あれから半年──。東京の後楽園ホールで6月18日に開催された「ビッグバン」のスーパーウェルター級タイトルマッチで新・チャンピオンとなった藤村選手に、あらためて話を聞くことができました。

静岡から来てくれた応援団のために

K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの藤村大輔です。前回のインタビューでは、ふだんのトレーニングや体づくりにアスタニンを取り入れていることなどをお話しさせていただきました。アスタニンは、富士宮市にある不二バイオファームで販売されているサプリメントです。抗酸化作用や抗疲労効果があるアスタキサンチンとニンニクスプラウトを効率的に摂取できます。私は3年以上、アスタニンを毎日飲んできました。

アスタニンを飲むようになってからは肌艶がよくなり、トレーニング後の疲労感の軽減や疲労回復が早くなるといった体感を得ています。現在もアスタニンを飲みながら、トレーニングを続けています。タイトルマッチ前のトレーニングでも、ルーティンは変わりません。

前回は、夜叉猿選手に勝利した試合後にインタビューを受けさせていただきました。そのさい、「必ずベルトを勝ち取る」と宣言したことを覚えています。先日(6月18日)、東京の後楽園ホールで開催されたタイトルマッチでは、ジョージ選手との激闘をTKO勝利で制して新王者となり、チャンピオンベルトを獲得することができました。

当日は、地元・静岡から後楽園ホールまで100〜200人の応援団が駆けつけてくれました。皆さんの応援・声援が私に力を与えてくれたのは間違いありません。この場を借りて、あらためて感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています。

前・チャンピオンだったジョージ選手は、破壊力のあるパンチとローキックを持っている素晴らしい選手の一人です。後半にかけてノってくる手強い相手で、自分としては1Rから飛ばしていく必要があると感じていました。いずれにしても、“おもしろい試合になる”という予感は戦前からありました。

TKO勝利でチャンピオンベルト獲得

1Rは、ジャブを突きながらヒザとキックを織り交ぜ、得意のパンチを入れていく構想を持っていました。しかし、ローキックを思うように出すことができませんでした。挑戦者決定戦で、右足とすねを傷めていたのが原因です。故障の影響があって決定打を欠いたものの、試合を優位に進めることはできたと思っています。

振り返ると、1R後のインターバルが勝敗を分けたかもしれません。インターバルではセコンドから「折れてでも足を出していけ。ベルトを取ってこい」というアドバイスがありました。“無傷で帰れる世界ではない。ベルトを取りにきたんだ”ということを思い起こし、強い覚悟で2Rめに臨みました。

2Rは、ボディを狙ってくるジョージ選手のフックに耐えながらパンチを返していきました。歓喜の瞬間は間もなく訪れました。カーフキックを重ねていき、“ここだ”というタイミングで一閃した飛びヒザ蹴りでダウンを奪ったのです。その後、立ち上がってファイティングポーズを取ったジョージ選手に対してパンチを連打したところで、レフェリーからストップがかかりました。戦前からイメージしていた形の一つでした。

飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。その後のレフェリーストップでTKO勝利

私が格闘技を始めたころは、チャンピオンというのは雲の上の存在で、どこかリアリティのないものでした。日々の厳しいトレーニングを続けてベルトを手にすることができたのは、トレーナー陣をはじめ、いつも応援してくださる皆さんのおかげです。現在は、防衛戦に向けてトレーニングを続けています。今後は別の大会、例えば「Krush」でのタイトルマッチにも挑戦したいと思っています。

チャンピオンとなった一方で、30歳代半ばとなったいま、引退についても考える時期であることも認識しています。でも、まだまだいける。心身の限界がくるまで、私はチャレンジを続けるつもりです。もう少しだけ、アスタニンの力も借りようと思っています(笑)。

私が伝えたいのは、夢を持つことの大切さです。格闘技を勧めるわけではありませんが、何か一つ、夢や目標を持って、それに向かって努力を重ねていく。リングでの姿を通して、今後はそのことも伝えていきたいと考えています。それが応援してくださる皆さんへの恩返しです。今回も、貴重な機会をありがとうございました。

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