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 4月1日入社式が終わった。社会人としてのマナーや仕事をする上での基礎知識の研修がスタートしている会社、すぐ配属されてOJTで学ぶ会社など、さまざまな会社があると思う。Xを見ていたら、入社式で自分に合わない会社だと思ったとか、もう合わないから辞めるとか、入社したばかりなのに辞めたいというポストがあった。別にそのこと自体が特別なことではない。わたしが数十年前に就職したときも、当日から来なくて辞めた人もいれば、3日だけきて辞めた人もいた。いろんな人がいた。今の時代だからというわけではない。別に驚くことではないけれど、そのことについて、書いておこうと思う。

 人生を歩む道は1本だけれど、選択肢はたくさんある。別に入社後すぐ辞めたからといって、死ぬわけでもないし全く問題ない。そこで辞めずに働き始めたら、残業を余儀なくされて過労死してしまうかもしれない。人生なんてわからないのだ。入社後、即日辞めても、そこから成功に繋がって行けば結果オーライである。会社側からしたら困ったものだが……

 でも、折角、入社した会社。その会社で何も経験しないまま、そこで出会った人達を知ることもなく、辞めてしまうのは、もったいないのではないだろうか? 経験したからわかったということは、たくさんあるし、そこで出会った人たちとまたどこかで巡り会うかもしれない。名刺の会社のCMではないけれど、あの時、出会った人が仕事をしていく上で、自分の人生にとっては、必要な人だったということはあるのではないだろうか。

 仕事は人が運んでくる、出会いが人生を形作る、未来は今の積み重ね、これらの言葉は、人生一周りした(還暦を超えた)わたしが、もっと若い時に知っていれば良かったなと思う言葉だ。

 辞めようと思ったときに、今いる自分の位置でどれだけの人と知り合えたか、どんな経験をすることができたかをもう一度考えてから、決断しても遅くはないと思う。


 


 

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