Fichronicle #50 『画面越しの歓声 その2』

2021年4月10日(土)
フェスが始まった。僕が観ているのは『OASIS STAGE』
イメージカラーはオアシスという言葉に合わせたのか水色だった。



1組目の演奏を眺めている。メジャーデビューからまだ数年の、新進気鋭の若手バンドが最初らしい。
このバンドの事を聞く機会は多くて、配信サービスのランキング上位の常連でもあったりする。新曲を出せば話題に、そんなバンド。


それから僕は数時間、推しのバンドの出番まで作業をしたり演奏を眺めながら待っていた。



17時半。推しのバンドの演奏時間になった。

(最初の曲はなんだろ。)

僕にとって2020年の8月以来、9ヶ月ぶりとなる推しバンドのライブの幕開けをワクワクしながら待っている。

数十秒待つと、ドラムのシンバル音を合図に曲が始まった。スピーカーから会場の観客の方の歓声が同時に聞こえて来る。ライブを観ている事をより実感した。


オンラインもリアルもライブである事は同じだって。

ギターやシンセサイザーの轟音が部屋の中に響く。

(現地で聴いたらもっとすごいだろうな。)


演奏と演出に魅了され、あまり深い事を考えずに50分間を過ごした。
考えるな、感じろを体感した気がする。


演奏後、再び主催団体の方によるトークタイムが始まった。

「初のリアルとオンラインによる、ハイブリッド型のフェス。その初日が無事、成功致しました。ご覧頂いた皆さま、誠にありがとうございます。」

「これからも、今回のようなフェスの形を続けていく方針です。また次回、お会いしましょう。本当に今日は皆さま、ありがとうございます。」

そう結んだ。

次も配信にしようかな。でも夏は時間の余裕があるから会場に行きたい。どちらも魅力的だから両方観たいくらいだ。

機材代に使います