Fichronicle #54 『都会的な店で その4』
雑貨コーナーへ来た。
この店と言ったら、なデザインの商品がずらりと並んでいて、僕はホワイト一色の西洋風の急須と東洋風の湯飲み茶わんに惹かれた。
いわゆる茶器。
この前、最近よく観てるテレビ番組で世界の紅茶文化がテーマだったこともあり、僕にとっては少しタイムリーな商品だ。
(急須はなんだかイギリス的。)
その番組でイギリスのアフタヌーンティーが紹介されていて、それから影響を受けていそうなことを思ったりする。
(湯飲みは東洋的モダンデザイン。新しい世界を知った気分。)
モダンなアジアンデザインは東南アジア地域を中心に存在している事を認識している。
が、これはどちらかというと日本的な要素が強いと思える。色合いはモダンだけど、形状そのものは時代ものの作品にも出てきてそう。
(洋の東西を組み合わせたような茶器のセットで何を飲もうか。)
飲むのはもちろんお茶。
(イギリスっぽいデザインの急須だしやっぱり紅茶がいいのかな。)
急須を見てそう思う。料理の世界には明確なルールは存在せず、自由であるという考えのもとで生きてるけど、ちょっと気にする。
やっぱり、こういう形をした急須からは紅茶が出てくる方が“それっぽい”気がするから。
僕は隣にある食器の方を向いた。
次回へ続く。
機材代に使います