見出し画像

2022.11.02-06 北九州〜浜田自転車旅【0日目〜1日目】

行き先の決定

 本州日本海側は自転車でほとんど走っている。ただ走っていない箇所が2区間あった。【下関〜浜田】と【鳥取〜網野(京都府京丹後市)】の2区間。前者は250kmほどの行程で、さらに浜田から松山に帰るのも電車やフェリーを乗り継いで8時間ほどかかることを考えると、4連休程度のまとまった休みがなければ行けない。11月には祝日→平日→土日の並びがあり、間の平日で有給休暇を取得すれば4連休。ちょうど良かった。
 浜田には親が住んでいるのもあり、泊まる場所も困らない。そして久々に4歳から小学校4年生まで住んだ浜田に行きたい、そう考えていた。

0日目:松山観光港→小倉港

 いつもの流れ、リムジンバスからの松山・小倉フェリーで九州へ。当初は新幹線で下関に行くことも考えていたが関門トンネルを通ったことがなかったので行ってみたかったのと、フェリーのほうが下関への到着は早くなることを考えた。

 乗船記については省略。書いてもこの前の「福岡〜大分自転車旅」とほぼ同じ内容になるため。船で飲むお酒が美味しかった。

1日目:小倉〜長門

小倉港〜関門トンネル

 翌日の朝5時に小倉港到着。埠頭にいる車は愛媛ナンバーばかり。

 国道199号に出る。朝5時台だと真っ暗で人もいない。

 門司赤煉瓦プレイスにて。少し明るくなってきた。

 門司の街並み。古い建物と新しい建物の共演。

 門司港駅前を通過。昔ながらの駅舎だった。

 向こうに見えるのはこれから渡る下関。

 関門トンネルへ。人道はエレベーターで地下に降りていく。

 人道にも「おにぎり」が設置されている。サイズは普通の道路用とは違う?このあたりは携帯が繋がらず、電話しようと思ったができなかった。車道の方はおそらく電波があるはずなのだが、さすがに人道までは届かないのだろうか。

 福岡県から山口県へ。県境ということがわかるようになっている。

 非常用電話もある。横に貼られているポスターが中国地方整備局のもので、中国地方に帰ってきた実感。

 下関側出口。再びエレベーターに乗って地上へ。人道も出口近くの駐車場もNEXCO西日本の管理となっている。

~本州最西端

 関門橋が見える。

 九州に向けて大砲が複数置かれていた。

 下関の唐戸市場にて本日2回目の朝食。2階から入って、階段がどこにあるのか分かりにくかった。

 フグの寿司や味噌汁、クジラやエビなどを食べる。唐戸市場内にはイートインスペースはなく、近くに座れる公園があり、そこで食べるスタイルだった。

 下関の市街地を進む。路線バスは青色。

 下関駅前にて。京都から下関に繋がっている国道9号の終点はもうすぐ。国道9号沿線で生まれ育ったので思い出の路線。いつか自転車で全て走ってみたい。

 山陰本線の列車が通りかかった。駅でトイレだけ借りて再び走り始める。

 ここからは国道191号に変わる。国道9号とは島根県益田市で再会する予定。

 早速、国道191号は4車線の快適なバイパス道路に変わる。高速道路と見間違えるほどの道。

 海沿いの快走路。

 当初は寄る予定がなかったのだが…「本州最西端」というキーワードはとても気になる。行ってみよう…
 ちなみに本州最南端(和歌山県串本町潮岬)と最東端(岩手県宮古市魹ヶ崎)は訪問済み。後者は山道を8km歩いたな…、懐かしい。

 本州最西端の橋。

 毘沙ノ鼻、ここが本州最西端。ここまでの道は標高差が150mほどで険しい上り坂もあり、自転車ではなかなか体力を消耗する。

 福岡から来たというバイクツーリング中の夫婦と話が弾んだ。

~道の駅北浦街道ほうほく

 室津海水浴場周辺。

 今使われているかどうか分からないが、海の家もある。

 下関市豊浦町の川棚温泉駅にて。下関市も合併で縦に長い市になった。

 国道191号の直轄区間はここで終わり、この先は山口県の管理する区間となる。

 旧道は通行止め。派手に土砂崩れ、そしてワイヤーロープまでも外れている。

 豊北町矢玉にて。

 安全速度40km/h。赤色の文字なのは珍しい。

 海の景色が綺麗だったが、下腹部をドリルで削られるような痛みを感じ、まともにペダルを漕げない。少し休まなければ…。

 「道の駅北浦街道ほうほく」で少し休んで薬を飲むと痛みは治まり、そのまま昼食。ホタテごはんとフグ皮。

~角島

 豊北町特牛にて。「こっとい」と読む難読地名。この由来には諸説ある。

 角島大橋へ。日本海とは思えない、沖縄のような景色に感じた。

 角島へ。レンタサイクルもあり、観光客のグループが借りていた。

 ここも広義の「山陰」(山口県〜京都府の日本海側)に含まれる。

 カメラを持った人が数人いて、何があるんだろうかと覗いたら花が咲いていた。

 角島灯台。日本に16箇所の登れる灯台の1つ。

 上から下まで落ちた人もいます、という恐怖のワード。ゆっくり、落ちないように上り下りしなければ…。

 灯台からの眺め。

 階段を下りるのが怖い。

 灯台に関する展示もあった。かつての灯台職員が暮らしていた建物を再現しているようだ。

 キャンプ場も角島の中にある。

 来た道を戻る。再び角島大橋へ。

 橋の上での寝そべりを禁止する看板があったのだが、実際にそういった事件はあったのだろうか…?

~長門

 このあたりで前後に荷物を満載したツーリング自転車とすれ違う。国道191号に戻る。

 下関市豊北町粟野付近。夕暮れが近づいてきた。

 ここで長かった下関市も終わり。下関市だけで90kmほど走った。

 コンビニ休憩。ここから峠越えで長門の市街地へ。

 標高100mほどの低い峠を越える。ここまで来ると真っ暗。

 長門の市街地へ。

 さて、夕食は何にしようか…。

 夕食の前に仙崎駅へ。山陰本線仙崎支線の終点。

 金子みすゞの出身地、長門。

 長門市駅へ。令和の今でも走っているのは朱色のキハ40。駅の雰囲気とも合っている。

 Googleマップを見ているとやたらと焼き鳥屋が多いな…、と思った。焼き鳥が有名らしい。「全国やきとりの街」の1つ。愛媛県民としては今治がなじみが深い。

 夕食は焼き鳥で決定。「ちくぜん総本店」へ。

 宿に向かう。今日の宿は「KULABO大正館」という名前のホテル。中にカフェと雑貨店を併設している宿。

 サイクルラックも完備。サドルを引っ掛けるのが正しい使い方だが車体重量の関係でそれは難しく、立てかけるように置いた。

 この日は22時頃就寝。次の日は秋吉台に行くのでとても楽しみだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?