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2023.01.21 周防大島ほぼ一周

フェリー移動:松山三津浜港~柳井港

 朝3時に起きてフェリー乗り場へ。三津浜港のフェリーターミナルには当然、ほとんど人がいない。

 フェリーの出発までまだ時間もあり、切符が買えるようになるのを待つ。待合室内は暖かかった。

 自転車は輪行袋に入れてフェリーへ。その場合だと1300円も安くなるので時間に余裕があった今回は輪行袋に入れた。

 午前4時50分、三津浜を出発。

 E-M1 markiiiの暗所性能が発揮される。

 防予フェリー船内は豪華な内装だが、少し30年前らしさを感じる。

 屋上には夏季のみ使えるプールも設置されているが使う人はいるのだろうか?

 カーペット席には1人だけ。電気も暗くすることができ、松山から柳井までの2時間半で少しだけ足りない睡眠を補う。13ノット(=24km/h)というロードバイク並みのスピードでゆっくりと進んでいく。

 船内も気になって少し散歩する。カップラーメンや飲み物の自販機はあるが、売店はなく、設備は県をまたぐ中距離航路にしてはやや質素といえる。伊保田経由便の周防大島松山フェリー運航便は2022年11月に浜田から松山に戻る際に使ったのだが、防予フェリー運航便は乗るのは初めて。船の仕様が異なる。

 朝焼けが見えてきた。

 橋の下をくぐっていく。

 柳井の景色がとても美しい。防予フェリーの景色の中で一番の見どころかもしれない。

 振り返ると大島大橋が見える。

 到着までもう少し。

 いよいよ到着。

 輪行袋をもって長い細い通路を歩くのだが、ショルダーベルトを忘れたので手でフレームを持つしかない。自転車が重く感じた。今度からしっかり確認し忘れないようにしなければ…。

 柳井港のサイクルピットにて。

 柳井港駅は柳井港から徒歩圏内。乗り継ぎも便利で、ここから電車で輪行して山口・下関・浜田方面に行くこともできる。今のところ松山から島根県石見地方に自転車を持って行くのにはここから輪行するのがベストではないだろうか。

柳井港~大島大橋

 国道188号で大島大橋方面へ。

 愛媛県と同じく、路面にはブルーラインもある。

 元有料道路なのもあり、標識には「有料道路 大島大橋」と書かれているのが見えた。「有料道路」の表記は薄くなっていたが。

 ハイエースがラッピングされていた。なかなか独特な広告。

 大島大橋では自転車は歩道を走るように案内されている。

 JR山陽本線と国道188号の上を通過。ここから電車の写真を撮るのもよさそうだが、狭いため歩行者に道を譲る必要がある。

 周防大島町へ。

周防大島北側

 BE KOBEのような全国に設置されている文字はここにもある。

 大島大橋をバックに自転車を撮影。

 国道437号を東へ。国道437号は海上区間を挟み、愛媛県松山市まで続いている。国道で43x号といえば酷道のイメージが強いが、この道は比較的走りやすい。四国の400番台国道で数少ないまともな道といえる(とはいっても愛媛県内区間は短いが…)。

 屋外のこたつ。

 どこにも行けないどこでもドア。

 牡蛎の貝殻にしか見えない。カキフライを食べたくなった。

 「50高」の路面標示。消えているがはっきりとわかる。

 トラックをトラックに積載。

 周防大島町久賀にて。読みは「くか」。ちなみに以前は同じ山口県内に「くが」と読む玖珂町(現:岩国市)があった。

 周防大島の観光協会の建物内へ。みかん鍋が有名なのだとか。「駅」とついているがバスターミナル。中にはバスの運賃表も貼られている。

 周防大島町久賀の街並み。

 再び国道437号へ。アップダウンも少なく走りやすい。

 周防大島町橘にて。

 伊保田方面に直進する。

 古い鉄道車両らしきものを発見。

 海沿いの道を進んでいく。

 道の駅サザンセトとうわに到着。ここには2018年に大阪で起きた暴行事件の犯人が自転車で逃走し滞在もしていたようだ。おそらくその時期から「キャンプ禁止」と貼り紙がされるようになったと思われる。

 ほかにもロードバイクに乗っている夫婦が立ち寄り、少しだけ立ち話をしていた。荷物の多さから、「どこか長距離を旅されているんですか?」と聞かれた。1泊2日の自転車旅には見えなかったのだろうか。
 道の駅の職員の方も出てきて、「ここの道の駅は以前、逃走犯が来たこともある」という話をしていた。当時の「自転車日本縦断中」のプレートも残っており、見せてもらいそのプレートを持って写真も撮った。

 道の駅スタンプは休日も押せるようになっていた。

 昼食はカキフライ弁当。とても美味しかった。ぜひおすすめしたい。

 クリスマスツリー?クリスマスはもう終わったのに…?と思っていたが、ツリーについているのは「みかん」がたくさん。みかんの島として有名な周防大島を表している。

 この絵はつまようじを10万本使って描かれたもの。

 1本1本のつまようじに着色されている。

 「瀬戸内のハワイ」というキャッチコピー。

 再び国道437号を東へ。

 青空と海がとても綺麗だった。この日に走りに来ることができて良かった。

 「陸奥公園」にて。

 海を見ても透き通っている。

 戦時中の大砲が展示されている。当時はどうやって動いていたのか気になる。

 伊保田港に到着。ここから松山へフェリーも出ているが、本数が少なくなかなかいい時間にないため、松山発での自転車周防大島一周は日帰りでは難しい。柳井港発着では可能だが、往復5時間ということを考えるとなかなか1泊しないと難しい行程となる。

 ここで国道437号は終わり、山口県道351号油田港線になる。油田漁港まで道が続いている。

 伊保田港を撮影。

 3ナンバー車が通れない規制。実際は守られていないため、3ナンバーのSUVともすれ違った。2km先行き止まりと書いており、その行き止まりが気になる…

 なんと狭い道。

 狭い行き止まりの県道だが、道幅が広げられるのだろうか?

 工事中のようだった。

 この先行き止まり、Uターンは困難らしい。

 行き止まりは私有地のようだった。

 行き止まりなので引き返して伊保田港へ。

 先ほど通った伊保田港の国道437号山口県側端点。ここを左折し周防大島の南側に向かう。

 途中で見えてきた廃校は周防大島町立油田小学校。

 2021年3月閉校。この絵から見るとかなり児童数は少なかったのだろうか。

 グラウンドを挟んで中学校もある。

 体育館も現存。今では小学校の校舎は、会社のオフィスとして使われているようだった。

 コロナに関する注意喚起もあり、現在でもつかわれていることが分かる。

 こちらは油田中学校跡。4階建ての校舎だが、廃校になってから年月もたったのかバリケードも設置されている。

 細いトンネルを通り抜ける。

周防大島南側

 周防大島町油宇にて。

 狭い土地に多くの民家がある。

 ここから周防大島の南側を進んでいく。

 1車線の道が続く。

 遠くに見える山々は四国か?

 部分的に改良もされている。

 主要地方道ではあるが極狭で、自転車ならいいが車だと運転に気を付けなければみかん色のガードレールに接触してしまう。まだ、ガードレールがあるだけ良いのかもしれないが。

 立ち入り禁止のイラストは波まで擬人化されている。

 新しい家ばかりで、昔ながらの集落ではないがここは別荘地のようだ。

 小泊という集落が見えてきた。

 急なカーブが続き、GARMINの警告音が頻繁に鳴る。

 小泊に到着。県道60号橘東和線の狭いカーブ連続区間はここで一旦終わり。

 少し道が広がったような気がする。

 寒かったのだが体が温まっていて冷たいものが欲しくなっていた。そこでジェラートを買う。

 いちごジェラートを選択したのだが、これが新幹線のアイス並みに硬い。なかなか食べられない。その間に体が冷えてしまった。美味しかったのだが、冬の屋外で食べるものではない。

 少し進んで片添ヶ浜へ。全体計画図はおそらくバブル期に計画されたのだろう、豪華なものとなっている。

 広い砂浜がある。

 橋で人工島に渡れるようになっている。

 冬なのもあり人はまばら。曇っているので、晴れた時に来たかったな…と思う。午前中は雲一つない晴れだったのだが。

 この看板には事業期間が「昭和63年から10年間」と書いてある。やはりバブル期の計画だったようだ。

 牡蛎料理を出す店が多くある。

 小さい廃校を発見。1階建ての建物。

 「コロナくるな」という手書きの看板が少し怖さを感じる。

 再び崖の上の道へ。

 ここは「シーボルト上陸の地」とのこと。

 沖家室島に渡る。

 橋は1車線となっている。

 ループして沖家室島へ。

 トンネルのようなものがあったが詳細は不明。

 学校跡の集会場には小さな図書館のような本棚がある。貸し出しもしているのだとか。

 二宮金次郎像。

 もう少し進んで島の東側へ。

 渡ってきた沖家室大橋が見える。

 さて、そろそろ戻ろう。暗くなる時間も近くなってきた。

 町営バスのバス停。

 再びループを上がって橋へ。

 橋の上からは松山の市街地が見えた。

 「アワサンゴトンネル」…は通らずに旧道へ。

 旧道はなかなか荒れている。

 現道に合流。

 スイセンが咲いている。

 さて、このまま海沿いを走って今日の宿を目指そうか…、と思っていたのだが。

 道路が通行止め。山へ迂回する。

 10%はあるような上り坂が続く。

 夕暮れも近づいてきて少し焦りを感じる。

 漁村をいくつも通っていく。

 変わった形の岩を見かけた。

 安下庄(あげのしょう)地区へ。 

 離島のスーパー、売ってあるものは価格が高めだが独特な雰囲気がありつい立ち寄ってしまう。

 夕焼け。雲も少なくなって綺麗だった。

 夕食を食べるところはないか?と探し「こむぎダイニングなかや」さんへ。ここ以外に開いているお店は1軒もなかった。無事、食べることができてよかった…

 真っ暗な道を進む。

 本日の宿が見えてきた。

 和風の建物で、ゲストハウスだったが他に泊まっている人はいなかった。ゆっくりくつろげた。さて、明日も100kmの行程なので早く寝よう。

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