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「よろこびの歌」(宮下奈都)を読んで

第一希望の音大付属高校を落ちた女子生徒をはじめとする色々な女子高校生が  卒業するまでに培った人間関係を 青春のシンボルのような「クラス対抗合唱コンクール」を通じて描かれている青春の物語。

私も 高校の「新入生歓迎会」の時、指揮者にはじめて心を奪われて入った「音楽部」 その青春時代を重ね合わせながらの感動の読書時間でした。

奈都先生も きっとコーラスをやっていたに違いない!と確信出来る内容でnoteにも書いた文「今は壊されてしまった古き良き木造校舎の階段教室」が 思い出されます。私の人生の中で、唯一人間らしく「時間」を謳歌出来た 高校時代でした。

笑いころげ、泣きをかくして、歌いまくり。繰り返す発生練習のなかで自分の音質を掴み、合唱に向き合う。いろんな思いを持つ部員をひとまとめにしていくリーダー。 部員のなかで交差する初恋、そして また失恋ありき そして 又 歌ありき。  初恋は片思い、歌に合唱にその気持ちを込めて、、。 幸せな青春でした。

思い出は ほのかな香りよ 寒すみれ

でも、奈都先生の「よろこびの歌」は 最後の最後でまとまった。    それは すごいこと! 素晴らしいこと!               ベートーベンの第九の「歓喜の歌」のように、私の中で「よろこびの歌」は詠み終えることが出来たのだ。

青春の歓喜の一ページを思い出して!

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