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コネ、スキル、貯金ナシからフォロワー80000人超のイラストレーターになるまでにやってきたこと

※この記事は途中まで無料で読むことができます。

こんにちは。イラストレーターのフジワラヨシト(@fuji25_2501)です。

2020年の初め、30歳の時に当時4歳と2歳の娘を持つ私が、それまで会社員として働いていたのを辞め、フリーランスのイラストレーターとしての活動を始めてから、2024年2月で丸4年が経ちました。

たまにSNSのDMでイラストレーター志望の方から「ずっと絵を描いていてイラストレーターとして仕事をしたいけど、具体的にどう仕事に結びつけていけばいいのかわからない。フジワラさんはどうやってイラストレーターになったんですか?」などの質問を頂くことがあります。

わかる!めっちゃわかる・・・!

イラストはずっと描いているのに、どう仕事に結びつけていけばいいか分からない、それはイラストレーターを志す人にとってもっとも悩んでいることではないでしょうか。

この記事ではそのDMへの回答として、私がイラストレーターとして活動を始めるまでに身につけたマインド、仕事でイラストを描くときに意識していること、SNSの活用方法、やってきた絵の練習、失敗談など、この4年間でやってきたこと全てを余すことなく書き記しました。

この記事は特に

・具体的にイラストをどう仕事にするか知りたい
・SNSから仕事が舞い込むようになりたい
・イラストの収入の単価を上げたい
・もう一歩前に進みたいけどどうすればいいか分からない
・30代からでもイラストレーターになるにはどうしたらいいの?

そんな悩みを持つ方に読んで欲しいです。

なぜなら、30歳という年齢で、イラストを仕事にして人生を変えたい!と思ってから最短で仕事に結びつけることが出来たと自負しているからです。

私のことをご存知でない方も多いと思うのでイラストレーターとしてのおもな実績を紹介したいと思います(敬称略)

・2021年大阪ガス カレンダー(大阪ガス)
・小学校副読本『みんなの安全』表紙イラスト(学研教育みらい)
・漢字ランド 表紙イラスト(コスミック出版)
・LION Lidea 本文イラスト(LION)
・教科書イラスト 多数 (東京書籍・開隆堂・大日本図書・学研・教育出版ほか)
・七五三 ポスターイラスト(神社庁)
・イラストレーションファイル 2021掲載(玄光社)
・CGWORLD インタビュー記事(ボーンデジタル)
・神戸市広報誌『KOBE』表紙イラスト
・ふるさとかかみがはら本文イラスト(岐阜県教育委員会)
・超ムズ間違いさがし イラスト (日本経済新聞)
・第五人格 Identity V SNSイラスト(ネットイース)
・ゲキ×シネ 狐晴明九尾狩、神州無頼街 ちびキャライラスト作成(劇団☆新感線/ヴィレッヂ)
・ちゃぐりん 挿絵イラスト(JA)
・東洋英和女学院 キャンパスマップ
・ボードゲーム 『一番裁判』イラスト(テンヨー)
・ボードゲーム『Sixtails』イラスト(ワイテルズ)
・北米向けアニメーション プリプロ、キャラクターデザイン
・CGWORLD オンラインセミナー登壇
・新婚さんいらっしゃい 番組内イラスト(朝日放送)
・CLASSY. カットイラスト(光文社)・建築知識 カットイラスト(エクスナレッジ)

他多数

イラストレーターとして独立したのが2020年の2月。

そして、その年の年末には前職とほぼ同じ収入を得て、さらに4年目までに少しずつ仕事も増え売り上げも増えていきました。

また先日はイラストレーターとして活動を始めてからの夢だった、娘の使う教科書に自分のイラストが掲載されるということも実現し、Yahoo!ニュースにも掲載されました。

↑めっちゃ嬉しかった!


私も今でこそ、上記のようにインフラ企業カレンダー、教材・書籍・雑誌表紙、池袋駅構内掲出広告イラスト、海外案件、初の著書(共著ですが)、SNS総フォロワー8万人以上とイラストレーターと名乗っても恥ずかしくないんじゃないかなと思える活動をさせていただいているつもりですが、イラストレーターとして活動しはじめたばかりの時は、絵は多少描いていたものの本当に名ばかりで、特にコネもなく、貯金もなく、どのようにイラストを仕事に結びつけていけばいいか分からないという、DMを下さった方と同じような状態でした。

そもそもイラストレーターになる前は、まったくのイラストとは無縁の居酒屋の店長や、酒販店の営業の会社員として働いていました。
その後、仕事自体は好きだったものの、月に6日しかとれない休みや深夜に及ぶ仕事で次女の出産にも立ち会えず、様々なことが重なりメンタルと身体を壊しました。

そんな状態の中、手元にあったのはiPad Pro。

それまでも、iPad Proを使って、ぼんやりとイラスト制作をしていましたが、メンタルを崩してちょっとおかしくなってた私は突然
「もう会社員として働くのは限界だ!イラストレーターとして生計を成り立たせるしか道はない!!」
と、何の後ろ盾もないのに、なんとかしてイラストで食べていくしかないと半ばヤケクソでそれまで勤めていた会社を退職しました。

つまり、イラストレーターを目指してイラストレーターになったのではなく、イラストレーターになる以外の道を自ら閉ざしたのです。

そこからは脳みそと手をフル回転です。

退職してから、半年後には企業の顔ともなるカレンダーのイラストや小学校副読本の表紙イラストのお仕事、1年後にはイラストだけで生計を立てることができるようになり、2年目には前職の収入の2倍以上、4年目には前職の収入の3倍以上が得られるようになりました。
また、時間の自由ができたことで、家族との時間も取れるようになり、娘たちの行事にもほとんど参加できるようになりました。

そして現在の活動に至ります。

そんな私が、イラストレーターを始めてから1年後にはイラストだけで生計を立てられるようになり、なぜ現在に至るまでになったのか?

それは、それまでのなんとなーく絵を描いていたという事をやめ、具体的に『目標』を作り、『戦略』を立て、それを実現するために『行動』する、というようにイラストに対する『考え方』を180度変えたからに他なりません。

イラストがお仕事に結びつくかどうかは、『考え方』の問題がほとんどだと考えています。

ですが、多くの方はイラストが仕事に結びつくかどうかは『イラストが上手く描ける』かどうかだと勘違いしています。

私より絵が上手いけど仕事に結びついていないという方も山ほどいます。

もちろん絵が上手く描けることや絵を上手くなろうとする意思はイラストを仕事にしていくうえでとても大切なことですし、私も常にそうありたいと思っています。

ですが、そのことばかりに囚われてしまい
「このまま絵を描き続けたら上手くなっていつかお仕事が舞い込むかも!」
なんて考えのままでいたら、私もお仕事の依頼が今後も来ないまま
「なんで私はイラストレーターになれないんだろう」
と、今も悩み続けていたに違いありません。


この記事では、イラストレーターになるために、具体的にどう目標を定め、どのような戦略を立て、どのような行動をしてきたのか。また、これは失敗だったんじゃないか?という、私がイラストレーターになる前となる後で180度変えた『考え方』の部分を中心にお話しします。


ところで、私はイラストレーターを志してイラストを描いている人は、全員イラストで収入を得るべきだと考えています。

イラストを描くということは、この記事を読んでくださる方にとって得意なことや好きなことだと思いますし、もしそれで収入を得ることができたなら、それはとても幸せなことです。
イラストで収入を得ることに伴って、時間にとらわれない自由な働き方ができる、一日絵を描いていられる、メンタルをいい状態に保つことができるというようなメリットもあるでしょう。

ですが、私が志望者全員イラストで収入を得るべきだと考えているのは、そういったポジティブな側面だけではありません。

なぜなら、今の世の中では、得意なことや好きなことでないと成功はおろか普通に生きていくことすら難しくなってきていると感じるからです。

少し前までの日本は、好きなことを我慢して、退屈なことでもひたすら働いてさえいれば衣食住の保証はされていました。ですが、終身雇用制度が崩れ、増税、少子高齢化、景気の低迷も続き、まったく先の読めない世の中では、好きなことを我慢して、ひたすら働いていたとしても、安心して生きていくことすら保証されないような世の中になってしまいました。

そんな世の中で、もともとのリソースが無いにも関わらず大きくお金を稼いだり、いわゆる成功を手に入れたような人たちは、得意なことや好きなことをひたすら突き詰めた人だけになってきています。

突き詰める、とまではいかないにしても、得意なこと好きなことで少しでも収入を得ることができるようになれば、この先の人生の難易度が大きく下がると考えています。

この記事には

・ 確実にイラストで収入を得ることができる
・ 誰でもイラストレーターになれる
・ 効率よくイラストで稼げる
・ ラクして絵がうまくなれる

なんてなんて内容は一切書いていません。
なので、そう思ってこの記事に辿り着いた方にはオススメできません。

ですが、この記事では私が私なりに今まで考えたりやってきたことをかなり具体的に書いています

確かにイラストレーターとして活動を始めて続けていくのは、大変なこともありますし、思った通りにいかないというようなこともたくさんあります。
また、SNSなどを見ては周りのイラストレーターと比べてしまい自信を失ってしまうという事もたくさんあると思います。
現在の私でも他のイラストレーターと比べては毎日自信を失いかけています。

私自身に『才能』があると思ったことは一度もありません。

ですが、だからこそ、才能がなくても必死に頭を使って手を動かしてにもがくことで、イラストレーターとしての活動していくことができるということをお伝えしたいのです。

この記事は大変な道でもイラストの仕事を受注したい、自信を失いかけてるけどもう一歩前に進むきっかけが欲しい、と思っている方の背中を押すような内容になっていると思います。

なぜなら、この記事は、5年前、少しばかり絵は描けるのにひたすら腐っていた自分に宛てて書いたものだからです。

彼の人生がより良いものであるように。


【この記事を読まれた方のご感想】

熱く熱く書いてくださった感想noteも頂いています!
一部抜粋して紹介いたします。

自分の人生や経験を追体験するような
ドキュメンタリードラマを見ているような
そんな気持ちでぜひ読んでほしいと思いました。
多くの感想は、有償部分に詰まっているので
私のこの記事は無償公開なこともあり多くは語らない事にします。
イラストレーターに限らず
SNS戦略、事業を始めた方、イベントの主催をしたい方
人を呼び込む何かを始めたい方、目標の立て方に迷ってしまった方

そんな皆さんにおすすめの記事だと思います!

よるのシン汰 さん

「頑張っている人がここにもいるんだ」という事実。
それが実感できたことが一番購入して良かったことです。
そんなこと?と思われるかも知れませんが、個人事業主は結構孤独なのです。周りに同じ職業の人もほぼおりませんし、愚痴を言う相手もおりません。
ですので、こうして頑張っているという人が存在して、その人が成功しているという事実は勇気をもらえます。たまに成功者を妬む人がみえますが、間違った方向に思考されているなと思います。
成功者がいる=それが可能と証明された、ということ。誰も成功してないことは大変難易度が高いか、無理かでございます。成功者は「これは可能でしたよ」と教えて下さる先駆者です。実験をして下さったようなもの。

きみおり さん

など、既に2500人以上の方がこの記事を読まれ、熱い感想が届いております。なんとレポ漫画まで・・・!!!
本当はこちらで全て紹介したいのですが、長くなるので省略します。
もし、既に読まれた方の感想を読んでからこの記事を読むかどうか決めたい!という方はこちらから読んでください。

→ X(旧Twitter)で購入者の感想を読む


この記事の内容は以下の通りです。



また、この記事では最後の章で公表するべきかどうかずっと迷っていたことについても書きました。決して悲観的な内容ではないのですが、これに関してはこの記事を読んだ方の心に留めておいてくれると嬉しいです。


では、ここから本編のスタートです。


■ 覚悟を決める

これが一番大事だと思います。
いきなり「これがいちばん難しいんだよ、、、」と思われたかもしれません。

それもそのはずです。
覚悟を決めるということは、それまでの習慣を多かれ少なかれ捨てて、新しいことにリソースを割いていくということだからです。

今よりもっと絵が上手くなりたい!というのであれば、ダラダラとSNSを見てる時間や睡眠時間を削って絵を描く必要が出てくるかもしれませんし、フリーランスのイラストレーターとして仕事をしたい!というのであれば会社を辞める必要があるかもしれません。

これは確かに難しいし、ある意味恐怖すら感じます。

『覚悟』とまでいうと、確かに一番初めにすることのハードルとしては非常に高いものですが、この覚悟を持たないことには何も始まりません。

また、その覚悟というハードルを超える以前に自分がどうありたいのか、どうあるべきなのかという部分も常に考えておく必要があります。

なぜならば、そもそも『自分がこうありたいというイメージ』が無いと覚悟を持ち、それを実現するためのビジョンを持つことができないからです。


フリーランスのイラストレーターとして仕事を始める前の私は、なんとなく
「イラストをSNSとかに上げていたらワンチャン(チャンスがあれば)、プロになれたりしないかなー」
というスタンスでイラスト制作を行なっていました。

もちろん、それでプロになれたわけでも、お仕事の依頼が来たわけでもありません。

技術やコネが無かったのもありますが、覚悟以前に具体的に自分はこうありたい、というイメージすら持てていなかったからです。

では、そんな甘っちょろい考えだった私がどうやってプロのイラストレーターになったのか?
それは『好きなイラストの仕事で食っていく』という具体的なこうありたいという自分自身のイメージと、それを実現するための『覚悟』を持ったということが、もっとも大きな要因になっていると思います。

イラストレーターとしての活動を始める前は会社員として雇用されており、頑張って仕事をしてもダラダラと仕事をしても毎月給料日になれば確実に20万円ちょっとの給料が振り込まれ、とりあえず生活していくということは保証されていました。
もちろん、かなり少ない手取り額ではあるのですが、毎月、一定の収入を得ることができることにはとてつもない安心感がありました。

ですが、勢いで会社を退職し、毎月の確実に入ってくる収入を失い、生活していくことすら危ぶまれる事態になりました。
20代の前半に半分ホームレスみたいな生活をしていたことがあるので、自分ひとりだけだったら、適当に生活していくことも考えることができます。
ですが、今の私には家族がいます。
妻と子供2人にそのような生活をさせるわけにはいきません。

そうなると、『ワンチャン』なんて甘ったれた言葉を使っている場合ではありません。

何がなんでも絵で食っていく必要がある。

そう、覚悟を決めた瞬間です。

曖昧だった目標をイラストレーターとして仕事をしていくためには具体的にどうしたらいいのか、自分はこういうイラストレーターでありたい、と具体的なタスクや行動に落とし込もうと決心したのです。

しかし、それまでダラダラと過ごしてきた私にとっては目標を立てて、それに向かい着々と積み重ねるというような行動はすぐにはできませんでした

そんな私を突き動かしたのはマイナスのモチベーションでした。

どういうことかというと、『これをすれば目標が達成できる』というモチベーションではなく、『なんとしてでもこの状態を避けたい』という状態をモチベーションにしたのです。

それこそが、このマイナスのモチベーションです。

例えば『この目標を達成すれば10万円もらえる』ではなく『この目標を達成しないと殺される』という状態だと何がなんでも動かなければならないですよね。

前者のモチベーションは目標を達成したら10万円が貰えてラッキー!ではありますが、もし達成できなくても同じ状態が続くだけなので損はありません。
しかし後者は目標を達成できないとまさにジ・エンドなのですから、なんとしてでも目標を達成しないといけません。

人間を動かす大きな原動力となるのは、プラスを掴みにいくモチベーションよりも、このマイナスから突き上げられるモチベーションの方が大きいと私は考えています。


私の場合は『生活の保証がある中でイラスト制作を行いながらイラストレーターを目指す』のではなく『イラストで食っていけないと死ぬ』という状態をモチベーションにしたのです。

このモチベーションの持ち方は、人によって異なります。
正直、マイナスをモチベーションにするのは超劇薬です。あまり、オススメできるようなモノではありません。
『イラストで食っていけないと死ぬ』という言葉どおり、失敗していたら私たち家族が路頭に迷っていたことというようなことも考えられます。

ですが、劇薬だとしてもなんとしてでもイラストレーターとして飯を食っていくという覚悟を決めたことが、プロのイラストレーターとして活動を始めてそれを今まで続けている、私にとっての大きな原動力になっていることは間違いありません。

ここまではマインドの話ですが、ここからはもっと具体的にイラストレーターとして活動をするためにやってきたことの話をします。
この先の内容は暖かい絵、カワイイ絵、ステキな絵を描きましょうみたいな綺麗事の創作論では決してありません。
私の絵を見た人の持つ私の印象と大きくかけ離れているという部分もあるかもしれません。
『イラストで食っていけないと死ぬ』ような覚悟を持つ、とまでは言いませんが、自分の得意なことや好きなことで何かを成してみたいという覚悟がある人が読んでください。

まとめ
・自分がどうありたいのか、どうあるべきなのか、それを実現するための覚悟を決める
・マイナスのモチベーションは恐ろしく強い。だが、超劇薬。


■ 具体的な目標を決める

ほとんどゼロと言っていいような状態からイラストレーターの活動を始めるにあたり、一番初めにやったことは具体的な目標を決めることでした。

『イラストレーターになりたい!』というだけであれば、ただの夢でしかありません。小学生でも言えるようなことです。

すでに後がない人間にとって、夢を語るということは全く意味をもちません。

なぜ、それが夢でしかないかというと、『イラストレーターになりたい!』という目標はどんなイラストレーターになって、どんな作品を描いて、どれだけSNSのフォロワー数がいて、収入をどういう経路で、どれだけ得るのか、など、具体的に言葉や数字に落とし込む事ができないからです。

今日何をするのか、今月中にどうなっていたいのか、それをするためには何をするのかなど具体的なタスクがなければ、人間は行動することができません。

ではどのように具体的に、目標や数字に落とし込んでいったのでしょうか。

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