読書は”紙の本”の方が好き。でも、電子書籍にも良いところがある。
僕の読書習慣には、波がある。
なかなか読まない時期があったかと思うと、狂ったように読み続ける時期もある。
そして現在、絶賛”狂っている”時期だ。
先日、10冊ほど気になる本を電子書籍で購入した。
僕はKindleの端末は持っていないので、iPad miniで、しかも「楽天kobo」というアプリで普段読書をしている。
iPadでの読書は、慣れればそこまで気にならないのだが、やはり”紙の本”に比べるとちょっと味気ない気がしてしまう。
”紙の本”の良さの一つは、残りのページ数が減っていくのを手と目で感じられることだと思うのだが、電子書籍だとそれが感じられない。
紙をめくる音も手触りも重さもなく、なんだか無機質な感じがするというか、冷たい感じがするというか…
もちろん、データ管理だからこそ物理的な負担がないことや、読みたいと思った時にすぐに読み始められることなど、メリットはたくさんある。
そんな中、最近新たに「地味に良いな」と思ったことがある。
それが
「分からない言葉が出てきたときに、サクッとその場で調べられる」
ということ。
読書をしていると「何となくは知っていたり、話の流れからある程度意味を予想したりはできるけど、ちょっと自信ない」という言葉に出くわすことがある(熟練の読書家ならそんなこと滅多にないのかもしれないが、僕レベルの雑魚読書家は、案外よくコレが起こる)。
そんな時も、電子書籍なら”読書をしている同じ画面”上で、すぐに意味を調べることができる。
(いや、それこそ”紙の辞書”引けよって言われそうだけど、そこは一旦容赦してほしい)
僕が愛用している「楽天kobo」の場合、気になる単語を”選択”すれば、勝手に画面上に意味を出してくれる。
この前も「恩寵」や「多寡」といった言葉をサクッと調べた。
「恩寵」とか…
意味、説明できます?
中学校に勤務していれば毎年のように聞く「大地讃頌」という合唱曲にも「恩寵の豊かな大地」という歌詞が出てくる。
宗教に造形の深い人ならすぐにイメージできるのかもしれないが、僕個人の感覚としては、何となく意味は分かるんだけど、いざ説明しろと言われたら「いや、その…神の恵み…的な?」という曖昧な答えになってしまうことに気が付いた。
「多寡」も同じ。
日々あらゆる数字と向き合っている人ならすぐにイメージできるのかもしれないが、僕個人の感覚としては、数量を表す”多い”に寡占産業の”寡”だから…
つまりどういうことだってばよ?
となる。
「寡占」という言葉は、昔社会の授業で習った「少ない企業が市場を牛耳ってる」的な意味だよな〜と思って、じゃあ「多寡」の意味は…
つまりどういうことだってばよ?
となる。
結局、何となくは予想できるけど、はっきり説明できない(情けないことに)。
そんな時、電子書籍なら分からない言葉を”選択”するだけで、サクッと意味が出てくるのだから、便利だ。
ちなみに「恩寵」と「多寡」の意味は、それぞれ次のように出てきた。
なるほど〜。
こうやって、ちょっとだけ「かしこさ」のステータスが上がったような気になっている。
僕が気付く前から世界中で何億人もの人が分かっていたことだと思うけど…
電子書籍、便利。
ちなみに「恩寵」と「多寡」という言葉が出てきた、僕が読んでいた本はコレ。
本のレビューじゃないので、内容については一切触れないけど、なかなか面白かったです。
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