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大阪の駅ガイド〜大阪メトロ編(②なんば地区)

前回は梅田地区のガイドだったので、今回はなんば地区です。
キタとミナミと呼ばれる通り、大阪の繁華街のツートップが梅田地区となんば地区です。梅田界隈に負けないくらい、コチラも平日でも一日中人通りが多くて、一見さんはきっと何度か他人と肩が当たると思います。

梅田地区は、ターミナル駅だけでもJR、阪急、阪神と3つのデカいデパート複合駅ビルが立ち並んでいて、地上であってもダンジョン化の元になっています。一方のなんば地区は、巨大駅ビルといえば南海のみ。なので、困れば「南海なんば駅(百貨店は高島屋)」を目指せばリセットして歩き出せば、やり直しは楽です
さて、先ほどから「なんば地区」と紹介していますが、このエリア、街歩きが趣味の自分としては、「ひと駅歩けるなら歩いて移動して交通費を節約したいなぁ」と思ってしまう隣駅が幾つも有りますので、一括で紹介します。
まず言うと。。。

●なんば周辺
御堂筋線・なんば駅
千日前線・なんば駅
四つ橋線・なんば駅
堺筋線・日本橋(発音はにっぽんばし)駅
※近隣の他社線駅:南海なんば駅、近鉄大阪なんば駅・日本橋駅、JR難波駅

●心斎橋周辺
御堂筋線・心斎橋駅
四つ橋線・四ツ橋駅
堺筋線・長堀橋駅
長堀鶴見緑地線・心斎橋駅、長堀橋駅

位置関係はこんな感じ↓

街歩き用距離計測アプリ使用

なんばと心斎橋というのは、南北関係にあります。そしてこの、なんば周辺と心斎橋周辺との間には、観光客に人気の「道頓堀」地区が有ります。少し距離は有りますが、街歩きしながら両地区を移動する人は結構いらっしゃると思いますし、東西移動は、知らない間にひと駅ふた駅歩いちゃったという人も少なくないと思いますので、併せて触れます。

皆さんご存知の通り、大阪中心部は碁盤の目状に街が造られています。そして「南北」のメインストリートは「筋(すじ)」、「東西」は「通(とおり)」と呼び名が分けられています。有難いことに地下街の出口付近、天井の案内板には地上の〇〇筋、◯◯通が表記されてるので、梅田地区より迷子になりにくいし、移動距離も推測しやすいのが、ミナミの特徴です。

●なんば周辺

▪️御堂筋線(ラインカラーは赤)なんば駅

 
梅田から4駅南。大阪最大のメインストリート「御堂筋」を真っ直ぐ下りてきた突き当たりにあります。また別の機会に詳しく書きますが、梅田・淀屋橋・本町・心斎橋という開業当初の4駅は壮麗なドーム状天井のホームで造られましたが、その後に延伸された殆どの駅は、他都市同様、普通のフロア毎の低い天井の駅です。なんば駅もそう。心斎橋から一駅延伸された駅。
つまり、乗り換え、移動も、フラットな床で楽だと思います。
南北のストリート「御堂筋」に有る駅ですから、地下鉄も南北に配置されています。

御堂筋線の南側に南海、北側に近鉄の駅が有る

御堂筋線の電車は10両編成!200m近くも有りますから、乗り換えの際は、乗る車両を意識すると移動時間を節約出来ます。(その分、便利な車両は混みますが…苦笑)

★南海に乗り換えるなら「南側」
★近鉄(阪神)に乗り換えるなら「北側」
と覚えて下さい。
地下鉄なら、四つ橋線も千日前線も隣駅の堺筋線も「北側」です。

と書きましたが、一見さんが困惑するのが、南北に細長い御堂筋線の構内。
北側から…
北東改札
北西改札
中改札
南北改札
南南改札

と有ります(苦笑)。困惑しますよね。

大阪メトロ公式サイトより

大阪メトロ公式サイトの立体図です。よーく目を凝らして見て下さい。
細長〜い御堂筋線駅の構内が南北に伸びて、その東側に自由通路が有ります。つまり自由通路から御堂筋の「西側」地上に出る為には200m遠回りしなきゃ行けない!のは不便なので、駅構内を南北ツーブロックに分けて、間に東西に通過出来る通路を設けているのです。
だから、
北東改札・北西改札・中改札が北ブロック、南北改札・南南改札が南ブロックと分断されてる訳です。
って事は?
北側に有る四つ橋線、千日前線には南側ブロックから乗り換えできない!
んな訳無いw
南側ブロックで降車しても御堂筋線ホーム上を北の方へ歩いて行けば乗り換え通路へ繋がっていますから大丈夫。慌てて改札を出ずに天井の案内をよく見て、まずは御堂筋線ホームへ下りて下さいw 

そうそう。地下二階の御堂筋線ホームは、北行(梅田方面)と南行(天王寺方面)で分けられています。昭和の時代は元々島式ホーム1つでしたが、狭いホームの大混雑が慢性化した事から、西側に新たにホームを設けてこちらを北行、既存のホームを南行に分けました。私が子供の頃に比べれば、とても広々していますよ。
地下一階の改札を入ってホームに下りる際は、必ず行きたい方向を確認して階段、エスカレーターを下りて下さい。方向音痴の方は特に!

・千日前線への乗り換え
御堂筋線ホーム(地下二階)北側の階段から千日前線ホーム(地下三階)へ直接下りられます。
・四つ橋線への乗り換え
一度千日前線ホーム(地下三階)へ下りて西側へ向かった先の階段で地下二階へ上がり乗り換え通路、一旦地下一階四つ橋線構内を介して四つ橋線ホーム(地下二階)へ下ります。

・南海への乗り換え
御堂筋線改札(地下一階)を出て、駅に沿った自由通路を南へ向かえば、階段&スロープを半階上がった正面に有る大階段&エスカレーターで一気に地上3階の南海コンコースへ上がります。もう正面には改札、ホームの先に電車群が見えていますよ。

・近鉄(阪神)への乗り換え
北東改札、北西改札(地下一階)を出たら斜め左すぐに大きな階段、エスカレーターが有ります。地下二階へ下りたら近鉄大阪なんば駅です。改札を入って、ホームは地下三階です。

▪️千日前線(ラインカラーはピンク)なんば駅

この千日前線は東西に伸びる「千日前通」の地下を通っています。地上で観察すると、御堂筋に負けないくらいの幅広の大通りです。上空には阪神高速道路の巨大な高架が走っています。
実は、近鉄(阪神)の線路は、千日前線に並行して直ぐ南側を東西に通っています。
千日前線なんば駅、コンコースは地下二階、ホームは地下三階です。近鉄(阪神)もコンコースは地下二階、ホームは地下三階です。とは言え、千日前線ホームから近鉄の電車を見ることは出来ません。両駅は分厚い壁で隔てられいます。
因みに地下一階は、なんばウォークという東西の地下街となっています。

千日前線なんば駅の構内も東側、西側ツーブロックに分断されていますから、東西の移動には、一旦ホームに下りて下さい。
ホームは島式一本なので安心ですね。

ただ。。。
千日前線の電車は4両編成です。
でも大阪市営地下鉄時代、将来を見越して8両位でも収まるような長いホームを作っちゃってて、更に御堂筋線に乗り換えし易いように、電車は東寄りに止まります。だから、西側にある四つ橋線やJRから乗り換えてきた際、改札辺りで「あっ!千日前線の電車が来た!」と音を聞いて、急いでホームに下りても、ずーーーっと向こうに電車が停車するので間に合わない場合が多いと思います(苦笑)。時間と気持ちにゆとりを持ってどうぞw

・御堂筋線への乗り換え
ホーム(地下三階)東側階段を上がれば、直接御堂筋線ホーム(地下二階)に上がれます。御堂筋線ホームは北行、南行で分かれているので方面表示をしっかり確認して下さい。
・四つ橋線への乗り換え
ホーム(地下三階)西側階段を地下二階構内に上がって、連絡通路を通り、四つ橋線構内(地下一階)を経由、四つ橋線ホーム(地下二階)へ下ります。

・近鉄(阪神)への乗り換え
千日前線ホーム(地下三階)から東西どちらに地下二階に上がっても目の前に改札が有り、そのまま近鉄駅構内に出られます。

・南海への乗り換え
こっちは結構遠いので、必ずホーム東側の階段から上がり、東改札(地下二階)を近鉄コンコースに出て、斜め左の大階段&エスカレーターで地下一階に出ましょう。目の前の御堂筋線・北東改札を回り込み南北の自由通路を右手に真っ直ぐ向かえば南海なんば駅へ出ます(が、コレも数百m歩きます)。

▪️四つ橋線(ラインカラーはブルー)なんば駅

一番上の方の地図をご覧頂くと分かりますが、東側の御堂筋線から大通り1つ分離れています。そう言う意味では、なんばの繁華街へ出掛ける際、「なんば駅」と言いつつ、そんなに便利な駅とは言えません。ただ、JR難波駅や、その上のバスターミナル、また、心斎橋地区西側のアメリカ村、道頓堀川沿いにあるライブホール=なんばハッチへ向かう場合は近くなります。

御堂筋線同様、道路に沿って南北に配置された駅です。ホームは島式1本。
御堂筋線を始め他の路線との乗り換えは北側の北改札側構内を利用する事になります。四つ橋線の南改札は、北改札とは分断されているので、乗り換えの際は無視です。

北改札構内は地下一階で、なんばウォーク(地下街)やJR難波駅方面への通路と同レベル。ホームは地下二階です。

・千日前線への乗り換え
ホーム北側階段から北改札構内(地下一階)東脇の連絡通路(見逃しがち!)から地下二階通路を介してホーム(地下三階)へ下ります。
・御堂筋線への乗り換え
上記ホーム(地下三階)の先、東側階段で上がれば直接御堂筋線ホーム(地下二階)へ上がれます。

・近鉄(阪神)への乗り換え
ホーム(地下二階)から地下一階、正面の北改札を出て直ぐ右!目の前の階段を下りれば近鉄コンコース(地下二階)です。

・南海への乗り換え
えーっと。。。雨降りならおススメしにくいですが(苦笑)幾分距離と時間を稼ぐなら南改札ですね。コチラは地下の孤島。改札を出たら道路の東西に上がる階段1本ずつがあるのみです。31番出口を地上に出て下さい
大通りを背にして雑居ビル群の中の道を通ると阪神高速の高架下の暗い道に出ます。右手を向くと広い交差点が見える筈。このスクランブル交差点を渡った正面がレトロな高島屋のビル=南海なんば駅です。

もし雨降りを避けるなら、ホーム北側階段から上がり、北改札を出て、なんばウォークを東へ。御堂筋線北東改札角を右折、真っ直ぐ行くと正面に南海なんば駅の大階段です。

▽JR難波駅
ココまで全く触れませんでしたが、「なんば」と名の付く駅、もう一つが、なんば地区の一番西の外れに有る旧・国鉄湊町(みなとまち)駅=JR難波駅です。
元々、関空開港を前に、将来の「なにわ筋線」を見越して地下駅化されました。そして地上には、エアポートターミナルが設けられ、バスターミナルと一体化して、大阪市内の交通ハブにされる筈だったんです(苦笑)。なかなか思うように利用客が伸びず、今は静かな「ミナミの外れの駅」です。早く現在工事中のなにわ筋線が開通して、活気が出て欲しいものです。

さて、このJR難波駅への各線からの乗り換えは、千日前通の地下を通る通路を介して、数分西へ向かいます。少し薄暗いのは何とかなりませんかね。。。

以上が、大阪メトロ各線「なんば」駅でした。ココからは、通しての乗換扱いにはなりませんが、隣接する地下鉄駅のご紹介です。

▪️堺筋線(ラインカラー茶色)・千日前線(ピンク)日本橋駅 

位置関係は上の地図の通り。
東西を通る「千日前通」の地下一階には、地下街「なんばウォーク」が有り、ココをぶらぶら歩いていると突き当たりに電車が見えてきます!実は、御堂筋の東隣のエリア「千日前」を通過した先、南北に伸びる「堺筋」の地下一階を走るのが大阪メトロ堺筋線で、その駅が日本橋駅です。
なんばウォークの真下、地下二階には、東西方向に大阪メトロ千日前線と近鉄なんば線が通っています。日本橋駅では、この三線で乗り換え出来ます。

堺筋線日本橋駅はホームも改札も地下一階。
北行(天六方面)は、なんばウォーク正面の中北改札、中南改札を通れば目の前がホームなので便利!ですが南行(天下茶屋方面)は面倒w 
相対式二面二線なので、改札を抜けたら右手の連絡通路(地下二階)を通って向かい側ホームへ上がります。
地上の千日前通をぶらぶら歩いて向かった場合は、日本橋一丁目交差点を東側へ渡ってから6番、10番の階段で地下一階へ下った方が楽ですね。
・千日前線への乗り換え
北行、南行ホーム共に、ホーム北寄りの階段ですぐ千日前線ホームに下りられます。

・近鉄への乗り換え
実は隣駅:大阪なんばから近鉄の方は少し下り勾配で東進してるので、近鉄日本橋駅のコンコースは地下二階、ホームは地下三階。
地下鉄の改札を出て直ぐの階段が東西共に有るので下へ下りれば乗り換えは直ぐです。

日本橋駅周辺、地上に出ると、直ぐ北側にはその名の通り「日本橋」という橋が堺筋に掛かっています。下を流れるのはお馴染み「道頓堀川」!川の南側が道頓堀、北側が宗右衛門町という繁華街です。
一方、日本橋一丁目交差点の東南側には大阪の台所=黒門市場が広がります。また、なんばから見て手前側、交差点の南西側の千日前界隈に向かった先はお笑いの聖地:NGK(なんばグランド花月)などが有ります。

●心斎橋周辺

心斎橋というのは、なんばエリアから1つ北へ向かった所に有ります。なんばから地続きに盛り場が広がっています。歩いても30分から40分位でゆっくり散歩出来ます。
なので、なんばから北上して散策、気付けば心斎橋へ到達するというヒトも多い筈なので、一体化してのご紹介としました。

ココはかつて、東西に長堀川という人工の川が流れ、そこに架かっていた橋がそのまま駅名になっています。

▪️御堂筋線(赤)・長堀鶴見緑地線(黄緑)心斎橋駅

御堂筋線開業当時、南の終着点でした。
先述通り、駅は島式一本ホームで大きなドーム天井がシンボルです。

ホーム自体は地下二階ですが、大きなドーム天井のせいで、初めて訪れると駅構内に困惑しそうです。まず南北の改札構内は分断されています。アメリカ村や道頓堀など、心斎橋となんばの間に有るエリアに行くなら南改札が便利です。が、北改札から出ると、夏場なら暑い地上を数百m南下する必要が有ります。
後からの改修で乗り換え通路が北側半分のドーム上部を潰す形で地下一階に作られているので、そこを通る場合は上がったり下がったりが有ります。

・長堀鶴見緑地線への乗り換え
コレはホーム一番北側の階段をおススメします。先述の通り、途中の階段を使うと上がり下がりや曲がったりが面倒です。

北側階段を上がったら北改札(地下一階)を出ないで、直ぐ左手の下り階段へ。地下二階通路を介して更に階段を下がり、深い長堀鶴見緑地線ホーム(地下四階)へ。島式一本ホームなので、乗る方向にご注意下さい。
あと。。。
千日前線なんば駅同様、長堀鶴見緑地線もホームは長く作られていますが編成は4両。ホームへ到達しても、電車が止まる位置はずーーーっと先!ですから時間には余裕を持ってw

▪️四つ橋線(青)四ツ橋駅 

かつて長堀川(東西)と西横堀川(南北)、二つの川が直角に交差し、川の両側の道を結ぶように四つの橋が正方形状に掛かっていたのが地名の由来です。そのまま四つの橋をまとめて「四ツ橋」と呼びました。

その四ツ橋交差点は、心斎橋からも西へ徒歩で数分ほどです。
って事で、四ツ橋駅と心斎橋駅は、長堀鶴見緑地線が出来てから、駅名は違えど同一構内扱いで乗り換えが可能です。

地下二階に島式一本ホームが有り、駅改札構内は地下一階。ですが、北改札、中改札、南改札はそれぞれ分断されています。

・乗り換え

なので、心斎橋駅方面へ乗り換える場合は必ずホーム北側の階段で地下一階へ上がり、北改札手前を右折して長い通路を東進(ムービングウォークの使用をおススメします)、先の階段で長堀鶴見緑地線ホーム(地下四階)へ下ります。御堂筋線へも一旦長堀鶴見緑地線ホームを介して東側階段から向かいます。

長い道のりですが、雨の日などは助かります。
大通りひとつ分、地下で移動出来ますから。

因みに、長堀鶴見緑地線の上、地下一階は、地下街「クリスタ長堀」が、この心斎橋駅直上から延々隣駅の長堀橋駅まで繋がっています。

所々、透明アクリル板が天井に仕込まれているので、晴れの日は、地下街らしからぬ明るい雰囲気で気持ち良い時がありますよ。
という事で。。。

▪️長堀鶴見緑地線(黄緑)・堺筋線(茶色)長堀橋駅

クリスタ長堀の東の端が長堀橋駅。

元々、東西方向、長堀通地下には地下鉄が無く、御堂筋線、四つ橋線、堺筋線という南北の3線しか有りませんでした。
1990年、花博開催に合わせて京橋ー鶴見緑地間で開業、その後、1996年に心斎橋まで、1997年に大正まで延伸されました。
後から通したという事で、深地下をシールド工法で掘られた路線なので、各駅、改札からホームまで延々長い階段とエスカレータで結ばれているのが難点ではあります。

という事で、改札は地下一階ですが、長堀鶴見緑地線ホームは地下四階。一方、堺筋線ホームは地下二階です。

・乗り換え

コレまた、堺筋線改札構内は南北で分断されています。両線の乗り換えの際は、堺筋線北側の階段でお願いします。地下一階上がった正面が北改札ですが、乗り換えは「回り込む」ように反対側左右に長堀鶴見緑地線への通路、階段があります。ブラインドになる為か?真っ直ぐ改札を出てしまう人も少なくないようで、改札手前に「長堀鶴見緑地線へのお乗り換えは改札を出ないで下さい」の注意看板が置かれています。

どうですか?キタとミナミの二大繁華街のターミナル。地下鉄を活用してスイスイ移動してみませんか?

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