音楽とフグとユダヤと金山と。。。
私のバンドの名前は’the fugu plan’です。
日本の歴史上の出来事(参照wiki)からの引用です。
今、この「ほぼ誰も知らない」バンドネームを続けるかべきか辞めるべきかを悩んでいます。
この歴史についての内容はかなり複雑で、未だに全ては把握出来ておらず、この名前をつけたのはもう１０年以上前ですが、その頃は「歴史なんて知る必要なし」派でした。
バンドのメンバーでもあるユダヤ人のパートナーとバンドネームを探していて、アメリカやイスラエルをはじめ、色々な国での音楽活動の際、各国のメンバーもほぼユダヤ人で、一応リーダーの私・’日本人がユダヤ人の力（音楽の才能）を利用して世界を牛耳ろうとする’という構図がこの’河豚計画’に似ているというのが面白く、はじめは冗談の延長からでした。
全体の印象は、日本政府が行った変な計画で、政府のやることは今も昔もおかしいんだな。。。でした。
メッセージとして（歴史否定派だった）私の中ではっきりしていたのは、
「歴史のゴタゴタは忘れて現代の私たちは仲良くしよう」です。
（その頃は特にイスラエルパレスチナ間に向けて）
’the fugu plan’として活動し初めの頃、バンドメンバーのパートナーの中国人の方が、「このバンドネームは、中国人に取って辛い記憶に関わるものだから、日本人がこの名前をバンド名に使うのはおかしいし不快だからやめてほしい」と指摘されました。
私は意味がわからず、ただ、「ああ、中国人は日本人を嫌うように歴史を教えられているんだな。。洗脳されているんだな。。」かわいそうだな。。という気持ちで、この時は、「そんなこと言ってるからいつまでたっても争いが終わらないんじゃないかな？」と返して、そのままこの名前を使っていました。
佐渡金山が世界遺産候補になった事から、韓国との関係を調べていて、つい先日この時の中国人の方が言っていた内容に繋がり、愕然としました。
話は遡り２ヶ月前くらいに、佐渡島民の友人に世界遺産についての私のFB投稿（佐渡金山で朝鮮人強制労働があった事実を明記し、謝罪し鎮魂するべきでは？と投げかけている内容）について呼び出されました。
友人は、私の解釈は間違っていて
「日本は諸外国の日本人を助けるために、仕方なく戦争をして、そして、隣国を助けるために国まで作り頑張った素晴らしい国だ」
おかしいことを言ってるのは韓国の方で、謝罪はもう済んでいるし、私の考えは間違えだ。と。そこには新潟日報の方もおり一緒に頷いていました。後日、歴史好きの弟に話を聞いても、全く同じことを言っていました。満州については昔の日本という認識でした。
歴史について知識がない私は否定も肯定も出来ませんでした。
そして、ロシア侵攻が始まりました。
私が？と思うことを羅列します。（複雑な歴史のほんの一角です）
＊今回のロシア侵攻についてどの表メディアでも’戦争の流れとして似ている’満州事変の事を言わない。
現在のロシア軍侵攻について、プーチン大統領がロシア国民に対して言っていることと、友人・弟の日本の歴史認識が一緒である。
「旧日本軍の軍事侵攻が正しいことだったと思っている人が多い。
もしくはどの国も同じ事をしていると思っている人が多い」
＊日本人の’満州’に対する認識と中国人の認識の違い。
「日本人は満州に対して悪いイメージを持っている人が少ない」
＊世界中で慰安婦像の設置を許可されている。
「日本では「まさか許可されないであろうという認識」と日本以外の国の認識の違いがわかるのでは？」
＊「謝罪・賠償が終わっている」とは？
「日本は謝罪・賠償が終わったとの認識に対し、中国も韓国も強く反発している」
＊日本とイタリアがナチスドイツに加担していたという認識がない。
（日独伊三国同盟）
＊金山において強制労働・強制連行はあったにもかかわらず、日本の大臣が「そんな事実はない」と言っている。
（労働者ご本人が語るビデオ、’たばこ帳の記載’、朝鮮人と日本人労働者の配属場所の資料等から事実認証可能）
「Japan History Amnesia」という言葉を教えてくれたカナダ人の友人は、この問題について、もし本当に拘るのなら、それは危険だし家族も巻き込む可能性がある。とまで言われました。
そして、もう一つの友人の意見は、
「日本の英語教育が遅れている理由の一つに、批判的な国際的意見を日本国民に気付かせないように、わざと英語を理解出来ないよう教育されている」
ここからは私見です。
ふと思ったのは、もしアメリカ人に「核を落としたのは戦争を終わらせるため正しい行動だった」と認識されていたとしたら。。
しかもそれが国ぐるみだったら、私達は「それは絶対に違う。訂正しろ」と叫ぶでしょう。そして、アメリカ以外の国は事実が見えていて、何をアメリカは言っているのだ？と思うでしょう。
今、日本が中国や韓国に対してしていることは、これと似たようなことなのかもしれない？そう思うと、なぜあんなに必死で「とにかく事実を言え」と頑張っている気持ちがわかります。
そして、日本が世界からどう見られているかもしれないことも。。。
今回の問題で、私が興味深いと思っているのは、この問題についていろいろな人と話す時、みんなものすごく憤り、イライラするということです。
不思議なのは、右や左で分けられる思想を持った人々も普段はみんないい人たちで、目指す場所も同じ「平和」だと思います。私の大切な友人も弟も。
それなのに、どうしてこんなことになっているのだろう？ということです。
左側の友人と話す時、話が基本的に合うのでラクです。
ただ、自分たちのことを「加害者」と認識している人が多いです。「加害者である私たちから歴史を忘れて平和になろうと言うことはできない」と。
私は、ここに違和感を持っていて、この部分が日本人が歴史認識を出来ない理由の一つだと思っています。
同じ国の国民というだけで加害者にはなりえません。
この「加害者意識を持つべき」という考え方は、もしかしたら日本人は国民性として強くあるものなのかもしれません。そしてこれこそが「事実を認識する」という大事な行動から遠ざけ、話題にする事さえ躊躇させてしまっているのでは？
。。私たち日本人はアメリカ人に対して、「核を落としたんだからずっと反省してろ」という思いを持っているでしょうか？
私達の祖先が起こした数々の悪行は現代の私たちの罪や恥ではありません。
ただ、この歴史を認識せず史実ではないとしようとすることは、現代の私たちの罪であり恥ずかしいことだと私は思っています。
そして、なぜこの歴史を認識する（全ては無理ですが）ことが大事なのかというと、
『人間は戦争などの極限状態になった時、こんなにも残虐で非人間的行為をしてしまう可能性がある。だから、絶対に戦争はしてはいけない』
ということを認識し後世に伝えるために、それぞれの自国できちんと自国の例をあげて説明することが大事なのでは？と考えています。
そしてその際、
「私たちは被害者の感情も加害者の感情も持つべきではない」
と伝える事が大事だと思っています。
この「被害者意識または加害者意識を持つ」というのは、自分の意識ではなく作られたもので、それは国の偉い人たちが私たちを利用する為である。というのは、今の世界中の争いを見ても明らかなのでは？
ロシアの人々が現実を認識した時、侵攻は終わります。
日本がこの歴史を認識できた時、隣国との歴史認識問題は終わります。
過去の歴史を認識しないという行為は世界平和を遠ざけると思っています。
https://www.huffingtonpost.jp/lawrence-j-lau/enough-apologies-we-need-more-truth_b_8087488.html
’the fugu plan’という名前をつけた理由のもう一つは、この河豚作戦からも見えるように、
「どこの国の偉い人たちも私たち民間と一緒で自分の好きな情報しか信じず、それを元にそれぞれの国を動かしているから、国の言うことをやみくもに鵜呑みにしてはいけない」です。
国自体が隠していている、もしくは知らない可能性がある情報を知ろうとすることは本当に大変です。今回やっと、ちょっと自分で理解し始めました。
「みんな洗脳（思い込み）されている可能性があると思うことが大事」
だと思っています。
もう一つ、なぜ私が今回このことに強く興味を持ったのかを思い出すと。。何年か前、イスラエルとアラブ諸国の国境にある死海にイスラエル人の友人と行ったことがありました。死海に浮かんでいると、どこからともなく石が飛んできました。それは、アラブの子供が、私たちに当てようと石を上から投げていたのでした。イスラエル人の友人は、怒ってはいましたが、いつものことだ的なことをつぶやき、その場を急いで立ち去りました。
この時、私はすごく恐く、そして悲しい気持ちになりました。
なぜ、この子供はイスラエル人を見ると石を投げるべき。と思っているのか？を想像した時、それは、「そのようにしろ」と大人が教えているから。
大人が子供の心に「怒りや恨み」を植え付けているから。
子供は大人の言うことは正しい事で言う事を聞かなければいけないと思っています。
私たちの行動、思考は、この子供たちと何ら変わりないのでは？
子供達に正しいこととして教えていることが本当に正しいのか？
それを見つけることは、簡単なことではないと思っています。
元々なぜフグなのかというと、私の実家裏の金山の積荷港であるオーマ港で、ユダヤ人パートナーが泳いでいて見つけたフグが私に似ているからという理由で私をフグというあだ名で呼んでいるからです。
佐渡と金山と韓国とロシア侵攻とユダヤとフグと繋がっているように感じるのは、偶然ではないのかも。。。
私の見解が正しいのかどうかはわかりませんが、海外での生活が長い私にとって、今ここに達したのは、佐渡という大切な場所と、近所の金山ー世界遺産という関心を持たざるを得ない状況と、色々な偶然が重なった結果で、今までは全く興味が持てないコトガラでした。
今私自身は「認識しただけでもなんとなく気分が軽くなって気付けてラッキーだったな。。間に合ったのかも？。。」と感じています。
佐渡島民として『「金山に朝鮮人労働者が強制連行されてきて強制労働をさせられていた」と表記をして謝罪しお弔いをしたい』
という思いからFBに文章を投稿しましたが、周りにはほぼ誰もいない。。
。。。。。うーむ
今まで何で続けていたのか不思議だった音楽の力を、このプランを？
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