見出し画像

【都知事選】 ビビリな私が友だちに投票を呼びかけてみた!


投票に行っていない人に、投票に行くというアクションをしてもらうにはどうしたらいいんだろう?

Twitterでどんなに頑張っても、選挙に行かない人には届かない気がしている。弱気なことを言いたくないけど、あの規模のTwitterデモが起きる条件は今は揃っていない気がしている。Twitterの外へ、政治コミュニティの外へ出るために、短い時間で個人ができることは何だろう?

となると、リアルな友達に選挙の話をするしかない。でも、なかなか重い腰をあげられなかった。なぜだろう?人間関係が崩れるのが怖いからだ。その話をするときに挙動不審になる自分が目に浮かぶ。でも政治の話をする自分を引目に感じてる限り、政治を暗くてジメジメした場所に自分で押し込めてる気がした。そこでTwitterでアドバイスを募り、集まってきたアドバイスを実践しようと思った。

ぜひこのツリーに集まった皆さんのアドバイスもご覧ください↓

特定の候補者を推さず「投票行く?」から始める

推しの候補者をお薦めするのは、ぶっちゃけかなりハードルが高い。大学生の時にバイト先の人から、「どこどこの党に投票して」と言われて怖くなったことがあった。それが怖くて、同じことを自分はできないと思っている。そこで一旦推しを紹介するのは諦めて、投票率を上げることだけに専念しようと思った。なぜなら投票率を上げないことには推しへの票も入らないからだ。

こんなトークアイデアはどうだろう?投票に行くことを前提に相手の答えから聞いてみる。いきなり自分の推しを言う勇気がない方におすすめ。

投票と天気を絡めるのもアリ!

もし投票に行かないと言われたら?

「投票に行く?」と言って「行かない」と答えが返ってきたらどうする?このかたは現場に不満はないか思い出してもらうことで、投票に行く意味を伝えました。政治って要求ですもんね。すごくいいアプローチだと思いました。

候補者が比較できる情報ソースを送る

スクリーンショット 2020-07-01 22.39.23

選挙って行くよね?」と共に「こういうまとめサイトがあるよ」というメッセージを送ってみた。候補者が1人しか載っていないサイトを見せるよりも、たくさん載っているサイトを見せたほうが自分的にはやりやすかった。お店の公式HPより食べログの方が、比較できる分、なんとなく安心したりすることはないだろうか。例えばテレビでは流れていないChoose Life Project東京青年会議所などのネット討論番組を送ったり、各候補者の主張の比較表を一緒に送った方がやりやすい。あくまでも考えるのは相手だから、まずは選択肢を見てもらった方がいいと思った。

きゃりーさんも候補者の比較サイトをファンに共有していた↓

あえてオープンにして拾ってもらう

こちらのゆかさんは、職場に選挙公報を拡大コピーして貼ったそう。すごいですよね?

みんなの目に触れることで、選挙の話も公のものになり、それを見ながら会話に繋がる。ラインでもリアルでも、1対1のコミュニケーションだと、自分にも相手にも逃げ場がない。大勢にバッと流して、拾いたい人が拾ってくれる距離感はちょうどいいかもと思った。

その後、ゆかさんは推しのTシャツを職場に着ていったそうだ。選挙について話すという下地を作ってから、突っ込まれビリティのあるアイテムで会話のきっかけにする。なるほど。

私も職場でオープンに政治の話をする作戦をやってみた。みんな政治や推しの話は引くけど、自分のビジネスに関係ある情報は話したくなると思ったからだ。「もうすぐ都知事選だけど、選挙によって○○業界にこんな影響があるかもしれませんね。」と定例打ち合わせで話してみた。そしたら上司からは「通常業務だけでない知見を深めてくれた」とまさかの感謝をされた。他の人も選挙についての情報を話してくれたりした。推しの話まではできなかったが、少なくとも都知事選の認知は広げられた。

ゴシップやエンタメに絡める

政治の話は嫌いだけど、ゴシップやエンタメは好きな人は多いので、そのアプローチもやってみた。例えば選挙ポスターを見ながら「この人面白いですよねー」と言ってみて、そこから「ヤバイね」と反応が返ってきたら「そうなんですよー、私は○○さんとかいいと思うですけどね」と発展させてみた。「女帝は面白いよ!」とおすすめしたら、実際に買ってくれた人もいた。

ディスりではなく心配ベース

「○○知事はダメだ」みたいな攻めた言い方は、臆病な私にはできない。それを聞いたうさぎさん(©︎メディア酔談)も逃げてしまう。なので私は心配ベースで話すことにした。「私は○○が心配なんだよね。だから選挙に行こうと思う。」「選挙がテレビで話題になってないんだけど、大丈夫かな?」というような心配ベースで話してみた。これが効果あったかは知らないが、少なくとも自分は話しやすくなった。数年前の広告で「愛は心配する」と言うコピーがあったが、心配はネガではなくポジなのだ。

もし反応が返ってきたら、初めて推しの話をする。

「投票に行こう」と声をかけた時に、相手から「私はこういうことが気になる」と話してきてくれる人もいる。反応が返ってきたら「私もそう思う!」など相手の言葉を受け止めて初めて「私はこの候補者さんがいいと思う。」などの会話に繋げたりした。もしかしたらドン引きされているかもしれないけど(笑)仮に相手が自分とは別の推しでも否定しないつもりでいる。

ソーシャルメディアのプロフで推し活

こちらの方はLINEのプロフ背景を推しの写真にしたそう。Facebook・LINE・Instagramなどでさりげなく推しをアピールできる。会話のきっかけにもなる。

選挙当日

選挙当日に推しへの投票を促すことは公職選挙法違反になります。ですが投票を呼びかけること自体はOKです。私の行った投票呼びかけの例です。

店員さんは選挙当日にシフトが入っていたり、お忙しそうでした。

英会話スクールで話題にすると言う方法も!なるほど!

electionとerectionは全く意味が異なるので気をつけましょう。

実はみんな考えている

投票呼びかけをして気づいたのだが、普段はそういうこと言わない人も、実は色々と考えていて、政治や社会について思うことを聞かせてくれた。なんと私と推しメンが同じだった人もいた。#検察庁法改正案に抗議します の時も「今まで言えなかったけど初めて言えた」とメッセージを頂いたのだが、今回もそうだった。なんだ本当は考えてたんじゃん!今後はその人たちと政治の話がしやすくなると思うと嬉しい。

普段から政治の話をできるキャラになっておく

選挙になっていきなり慌てるのではなく、普段から政治の話をできる人間関係を作っておくのが大事だなと。なぜ国会議員が地域の祭りに出るのか分かりましたよ。政治やフェミニズムの話をする人間関係作りのためにも、祭りに行きまくって、コミュニケーションお化けになろうかしら?

広告やマーケティング業界では、どの情報源をいちばん信用するかと言う調査がよくあるが、商材にもよるけど友人や家族の口コミは強いのだ。テレビやインフルエンサーに勝るとも劣らない影響力を私たちは持っているのだ。選挙が終わってもすきあらば政治の話をぶっ込んでいきたいです。

あと私にとって大事なのは無理しないこと。無理や力みや気負いは相手に伝わってしまう。なにより無理は楽しくない。楽しくないと続かない。できるだけ自分にとって自然体で話せたらいいな。

最後に

ぜひこれが皆さんの呼びかけの参考になるとうれしいです。経験談をコメント欄やTwitterで教えてください!

私の最大限の勇気はこちらです↓ 

最後に、拙い私の投票呼びかけや推しの話を聞いてくれた友達、美容師さん、ショップ店員さんに感謝いたします。