「影のないボクと灰色の猫」 02-A04 第四章 私
この物語は、Twitterで自然発生的に生まれたリレー小説です。
清水はこべさんと一緒に、マガジンにまとめています。詳細はこちら → はじめに
★前回の物語 (第三章)
第四章 私
私は子供の頃から面白そうだなと思ったら向こう見ずで突っ走ってしまう困った性格。
いい歳して未だに直らない
今日だってそうだ。
たまっていた有給を貰って朝から「おうちで映画鑑賞」という名の1人飲み会を決行すべく、コンビニでビールとおつまみのチーズとサラダチキンを買って帰る途中だった。
それなのに
ふと目にしてしまった影のない人を追いかけ
あげく見失って坂道に取り残され....
「何やってんだよ、私」
とこぼしながら私は高台に向けてゆっくり歩き出した。
ほどなくして、街を一望できる展望台に到着し、横に繋がるred stone cafeの扉に手をかけた...
がしかし、
閉まっている...
「そうか、まだ開店してないんだ」
私はやはり向こう見ずな性格を恨んだ
コンビニで買ったビールはぬるく泡立っているだろうし、ここまで来て缶ジュースを買うのも癪に障る
店が開くまで少しの間
私は展望台のベンチで休む事にした
Twitterリレー小説「影のないボクと灰色の猫」
02-A02 第四章 私
書き手:岬 (nana)
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