「影のないボクと灰色の猫」 02-A01 第一章 私
この物語は、Twitterで自然発生的に生まれたリレー小説です。
清水はこべさんと一緒に、マガジンにまとめています。詳細はこちら → はじめに
★この小説について(はじめに)
第一章 私
幼い頃から人の影をなんとなく踏みたくなくて、すれ違う人の影をひょいと飛び越えながら歩くのが癖だった。
そんな習慣が無ければ、きっと前を通り過ぎたその人に影がないことに気づくこともなかっただろう。
その人には影がなかった。
影のない人の後ろには灰色の細い影をした灰色の猫がついている。
奇妙な2つは私がいつも使う駅へのショートカットの裏道へ入っていく。
コートの中はルームウェア、コンビニ帰りの私は、思わず早足で後を追っていた。しかし、奇妙な2つはどこにもいない。裏道の先の車の往来が見えるだけだった。
海と山に挟まれたような地形の私の住む町
駅は山際に位置しており、その先の高台にはred stone cafeという喫茶店がある。知る人ぞ知る隠れた名店だ。
早足で坂道を追った為に喉が乾ききっていた私は 喫茶店の事を思い出し少し足を延ばしてみることにした。
twitterリレー小説 「影のないボクと灰色の猫」
02-A01 第一章 私
書き手 : aya(ふえふき) (note、nana)
岬 (nana)
(ゆぅ) (nana)
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