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プロのインフラエンジニアが、incus で Docker してみた。 ① ~ 黎明編 ~

以前に、VMWare vSphere Hypervisor を使って仮想化基盤を作っているという話を少ししたのですが、実は現在ブロードコムがロクなことをしないせいで、Proxmox へ移行しました。Proxmox に、ほぼ移行できているのですが、Sophos UTM は別PCのVMWare Workstation Pro 上に移行しています。流石
にあの方法は無茶やってるんで、VMWare Workstation Pro が無償化されたのは非常にありがたいのですが、Hypervisor がなぁ。。

ウチの会社でも困ってるみたいです。でも、今そういう部署にいないので、実感としては未だ困るという感情を持っていないのです。が、状況を鑑みるに、困っているような気もするし、ならクラウドって考え方も当然あります。てか、オンプレの Hypervisor なんて、一部の物好きのオモチャな時代になっているのかもしれません。

そんなクラウドコンピューティングの地平にいる現代なのですが、クラウドにも種類があって、大きく3つ、SaaS・PaaS・IaaS となります。個々の説明は省きますが、IaaS は重いけど、PaaS は不自由という考えもあり、そのココロのスキマを埋めるのがコンテナ技術、すなわち CaaS です。

要するに CaaS とは、実行環境は欲しいけど、リソースの管理とかはいらないんだよ、動かしたいだけなんだ。でも、開発環境は自由がいいっていうワガママをかなえるサービスで、実際 LXD ベースだと、ほぼOSだけどOSじゃない状況になります。そうなるとユーザーにとってみて、オーバーコミットとか気にしなくていいし、結構楽な考え方だと思います。コンテナ同士は別空間なので、OSの管理も楽ですし、クラウドならそんな部分も関係ないです。

そんなコンテナ技術。システムの仮想化寄りな LXD 、アプリケーションの仮想化寄りな Docker が二大巨頭。ほかにもありますが、今回は、LXD からフォークされた incus を使って、 Docker と Incus の実行環境を、一つのOSで賄うという作業を行います。

将来的には、Nextcloud 以外のサーバは、この基盤へ移行することも目論んでいます。BIND・chrony・Squid・apache 辺りまでは、やりたいなぁ。Zabbix はどうしようか、まだ考え中。

仮想化技術って、何といっても試行錯誤ができること。ミスったらスナップショットからやり直すのもよし、OS再インストールもよし。コンテナにすると、そんな営みも楽になります。OSの再インストールって、めんどくさいし時間がかかるもんね。

まぁ、Proxmox でも LXD コンテナ使えるみたいなんですが、今回はイチからやってみます。

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