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広告費(AD)について

賃貸仲介における広告費(AD)の存在はご存知でしょうか?
広告費とは、物件オーナーから仲介業者へ支払われる報酬のことで、基本的に広告費なしでは客付けしづらい物件に対して、仲介業者に積極的に客付けしてもらうためにつけるものです。
時期やエリアにもよりますが、例えば7月現在、東京のある山手線の駅周辺エリアで家賃10〜15万円の50件の賃貸物件情報をレインズから無作為抽出したところ、28件の物件で広告費がついていました。(割合にして56%。広告費の金額は月額賃料の50%〜400%までさまざまでした。)
借りる側からすると、どのみち同じだけ仲介手数料を支払うのだから広告費の存在は関係ないだろう、と思われるかもしれませんが実はそうではありません。
仲介業者から見て、物件紹介や物件案内、契約の手間など、同じ労力をかけて、入居者から仲介手数料のみ頂く物件と、仲介手数料に加えて物件オーナーから広告費が頂ける物件があれば、当然広告費がつく物件を優先的に勧めるインセンティブが生まれます。中には、広告費がつかない物件はもう申し込みが入ってしまったと嘘をついて断ったり、お客様の希望条件にそぐわないことがわかっていながら広告費がたくさんつく物件を強引にプッシュしたりと、お客様の不利益に繋がるような営業を行ってしまっている業者もあるようです。
当社では、お客様が不利益を被ることのない公正な営業を行うべく、物件ごとに広告費の有無を明らかにし、広告費がつく物件については仲介手数料無料、広告費がつかない物件も仲介手数料半月分とする報酬体系を取っています。

たまたま最初に問い合わせた仲介業者さんにその後の物件探しを全ておまかせするのではなく、ネットで情報を集めたり、ときには他の仲介業者へ問い合わせしてみることも良いかと思います。

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