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【最新号試し読み】月刊不動産流通 23年5月号

月刊不動産流通2023年5月号」が発売となりました。

その中から、
・流通フラッシュ「深化する入居者サービス -賃貸仲介・管理会社の新たな取り組み-」
・特集「賃貸仲介・管理業の未来 Part2」
・連載「電鉄会社のまちづくり Vol5. 相模鉄道(株)」
の内容を掲載します。

試し読み①(全文掲載)
流通フラッシュ
「深化する入居者サービス -賃貸仲介・管理会社の新たな取り組み-」

これまでとは異なる発想や視点で
入居者の心に寄り添う管理を

 豊富な賃貸ストックによる供給過剰状態に、人口減少をはじめとする社会的要因が重なり、賃貸市場は圧倒的な借り手市場となっている。入居者獲得競争が激化する中、賃貸管理事業者は賃貸物件に最新設備を導入したり、DIY可能とするなど、入居者獲得に向けオーナーにさまざまな方策を提案している。
 また、獲得した入居者にできるだけ長く住んでもらい、退去を防ぐための 「入居者サービス」もその取り組みの一つ。これまでも、入居者の生活をサポートする会員制クラブや24時間駆け付けサービスなどで入居者満足を向上させるといった取り組みが見られたが、最近は一見、不動産事業者らしからぬサービスで入居者の心を掴んでいるケースも見られる。
 入居者に無料で美容サービスを提供したり、入居者向けの食堂を運営する事業者も出てきた。また、 地域の魅力を伝え 「ここで住み続けたい」と思ってもらえるよう、地元企業と連携してイベントを企画・開催する事業者もいる。こうした事業者の取り組みにより、 「今のサービスをずっと受け続けたい」 「地域に愛着がわいた」といった入居者が増え、テナントリテンションにつながっているという。
 今後も入居者に喜んでもらい長く住んでもらうためには、常にユーザーニーズの変化をとらえ、サービスを「深化」させていくことも必要となろう。 また、入居者の心を掴んで離さないサービスを生み出すためには、必ずしも奇抜な発想でなくとも固定観念にとらわれない、これまでとは異なる視点を持つことも、事業者に必要となってくるだろう。

実際の誌面イメージ
実際の誌面イメージ

試し読み②(一部掲載)
特集「賃貸仲介・管理業の未来」シリーズPart2

 市場環境が厳しさを増す中、賃貸住宅管理業法の施行、不動産取引のオンライン化の進展など、めまぐるしく変化する賃貸仲介・管理業界。激化する競争に打ち勝ち、入居者を獲得、入居率を維持していくことが重要なテーマとなる。事業者は今後、どのように取り組んでいくべきなのだろうか。本誌2023年3月号の「座談会」に続き、「賃貸仲介・管理業の未来」についてさまざまな切り口から考えていく。

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 今回のテーマは「入居者サービス」。加速するデジタル化や新たな生活様式への対応、一歩踏み込んだ生活サポートなど、入居者が求めるサービスも変わりつつある。今、入居者に人気のサービスとは? また、ユーザーニーズはどのように変化し、今後はどうなっていくのか。新たなサービスを提供する4社に、その取り組みとこれからの事業展開について取材した。

 入居者に快適で住み心地のいい環境を提供することが、賃貸仲介・管理会社の重要な仕事であることは言うまでもない。 「住んで良かった」 「この物件にずっと住み続けたい」と思ってもらうために、共用部の美化や設備の充実、クレーム・トラブルへの迅速な対応など、事業者はさまざまなサービスを提供し、入居者満足度の向上や退去防止につなげている。しかし、多くの事業者がサービスの向上に力を注ぐようになり、ありきたりなサービスではユーザーをつなぎ止めることが難しくなってきた。そうした中、一歩進んだ入居者サービスを提供する事業者が見られる。

鑑定米、京野菜など珍しい商品をネットで販売。
“飽きられない”工夫も

全国各地の商店と提携。
「あったらいいな」を届ける

 京都、滋賀、大阪を中心に2万5000戸超を管理する(株)長栄(京都市下京区。代表取締役社長:長田 修氏)は、入居者向けのインターネットショッピングサイト「BellevieMart(ベルヴィマート)」を2021年7月にオープン、運用を開始した。販売している商品は、家具・家電などの生活用品のほか、農家に仕入れルートを持つ同社が提供する京野菜など。毎月1回、こだわりの鑑定米が届く「米の頒布会」といったサービスもある。
 同社上席執行役員入居促進本部本部長の奥野雅裕氏は、 「きっかけはコロナ禍。なかなか出歩くことができない中でも入居者の皆さんに買い物を楽しんでいただきたいと考え、ショッピングサイトを立ち上げました。当社が管理する物件のオーナーや取引先の事業者にも協力を仰ぎ、全国各地の珍しいものや『今あったらいいな』と思っていただける商品を豊富に揃えています」と話す。
 同サイトは、08年に運営を開始した入居者向け会員組織「BellevieClub(ベルヴィクラブ) 」のサービスの一部という位置付けだ。ベルヴィクラブは、入居者の「暮らしのコンシェルジュ」として生活全般をサポートすることを目指した会員制クラブで、 「入居時」 「入居中」 「退去時」とさまざまなシーンに合わせ、ライフライン開栓取次や不用品・大型ゴミの回収取次、出産お祝い制度などのサービスを提供している。 「入居者様に喜んでもらいたい、 『他の物件よりもここに住んでいたほうがお得』と思っていただきたいと始めたものです。入居者様に『安心・安全・快適』と感じていただくことで長く住んでもらい、結果としてオーナーの賃貸経営を支えることにつなげたい」 (同氏) 。

ショッピングサイト「ベルヴィマート」のトップページ。
こだわりの鑑定米が届く「米の頒布会」が人気という〈画像提供:(株)長栄〉

トレンドには敏感に。
絶え間ないサービスを提供
 
 同社はこれまで、ベルヴィクラブでのやり取りや連絡はペーパーベースか電話が主流だったが、オンラインやアプリでの対応を希望するユーザーが増えてきたことから、17年にベルヴィクラブの公式スマホアプリを開発した。設備機器の不具合の連絡や各種サービスの申し込みなどの受け付けを徐々にオンラインに移行している。新たにベルヴィマートを始めたのも、今のトレンドやニーズに合った方法で入居者満足につなげたいと考えてのことだという。
 一方、同社は定期的に行っている夏祭りなどの入居者限定イベントを“入居者と触れ合う大切な場”と捉えている。そうした際に入居者から吸い上げた“声” や“要望”に応え、ベルヴィクラブのサービスを約50項目まで拡充させてきた。「平均入居率97.14%(2月28日時点)を維持できているのも、手厚いサービスで入居者様にご満足いただけているからだと自負しています」と同氏は話す。
 しかし、時代のトレンドやニーズは刻一刻と変化する。 「入居者の皆さんに飽きられないよう、 “常に先頭を走っていく”くらいの気概で喜ばれるサービスを絶え間なく提供し続けていかないと、他社との差別化は図れないし、ユーザーからの支持も得られない」 (同氏)との危機感もあるという。
 これからはより一層、周囲にアンテナを張って情報収集に努め、入居者に求められるサービスをスピーディに形にしていく考えだ。 

その他、
・ちょっとした困りごとを解決・手助けする「ゴーヨーキーキー」
→電球交換や話し相手にも100円から対応!
・管理物件入居者間で「交流」。要望に合わせて進化する入居者アプリ
→同じ趣味や趣向を持つ入居者と気軽につながる。
・美容院、ネイルサロンetc.「気分がアガる」体験を提供

→学生を元気にしたい!ワンランク上のサービスを。

等々、本誌では"今"の入居者に響く、新しい入居者サービスを紹介しています。そうしたサービスを展開した経緯や、提供に向けてのスキームもご覧いただけます。

試し読み③(一部掲載)
連載「電鉄会社のまちづくり Vol.5 相模鉄道(株)」

 3月18日、東急・相鉄新横浜線がついに開業。悲願だった都心直通で相鉄沿線は大きく変わることが予想されます。東急沿線も新幹線利用が便利に。キャッチ―なキャラクターたちと共に、新しい相鉄沿線、駅を中心とした街づくりに期待大です。

当社社員撮影:"のるるん"(東急電鉄)と"そうにゃん"(相模鉄道)

(以下本誌より抜粋) 
 相鉄グループは、念願だった相模鉄道(株)(横浜市西区、代表取締役社長:千原広司氏)の都心直通実現を足掛かりに、沿線への人口流入を図るべく、駅を起点にしたまちづくりに力を入れている。相鉄いずみ野線沿線では、産官学民一体のプロジェクト「次代のまちづくり」を推進。「ゆめが丘」駅前では、沿線初の“大規模集客施設”の建設を進めており、交流人口の取り込みも狙う。

(続きは本誌にて)

その他さまざまなコーナーが有ります

月刊不動産流通2023年5月号」では、この他にも不動産実務に関わるさまざまなコーナーを掲載しています。

・一問一答!建築のキホン
「『道』と『道路』の違いは?」

・宅建業者が知っておくべき『重説』に必要な基礎知識Q&A 〜建築編
「『床面積』その2」

・不動産登記の現場から
「土地賃借権の登記」

・関連法規Q&A
「『宅地造成等規制法の一部を改正する法律』の施行に伴う宅建業法施行令の改正について教えてください。①」

・適正な不動産取引に向けて―事例研究
「消防法規制でクリニックを開業できないとして敷金返金・損害賠償を求めた借主の請求が棄却された事例」
                             
などなど…

不動産会社の取り組みや、不動産業に携わる方々に役立つ情報を多数紹介。業界の把握に役立ちます。

ご注文方法

本誌は、不動産流通研究所オンラインショップよりご注文いただけます。
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FAX 03ー3580 ー7615
☎ 03ー3580ー0791




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