横川良明

フリーライター。演劇・テレビドラマ・映画まで幅広く取材。著書に『人類にとって「推し… もっとみる

横川良明

フリーライター。演劇・テレビドラマ・映画まで幅広く取材。著書に『人類にとって「推し」とは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた』(サンマーク出版)、『役者たちの現在地』(KADOKAWA)。

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  • ライター・横川良明のテレビドラマ雑感

    テレビドラマの感想などを気の向くままに書いています。

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    演劇の感想などを気の向くままに書いています。重大なネタバレを含む感想記事については有料公開とさせていただきます。ご容赦ください。

  • ひとりぼっちで戦い続ける僕たちは。

    32歳、人生をこじらせた男のひとりごと。

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最近の記事

2023年の夏は、みなしょーでした。

突然ですが、『みなと商事コインランドリー2』の好きなところを10個言います。 ・照れたりスネたたり意地を張ったり、くるくる変わる湊さんの表情が可愛すぎるところ ・強欲かつ愛重めで、何があってもシンの湊さんに対する想いが一切ぶれないところ ・普段は男の子っぽいのに、シンにおねだりするときだけは突然湊さんが赤ちゃんみたいになるところ ・礼儀正しくて真面目なシンが、不機嫌になるとジト目になるところ ・好きすぎてシンの目が見られないのに、シンの見ていないところでシンを見つめる湊さん

    • 全人類『永遠の昨日』を観てください

      新年早々、どえらい沼にハマってしまった。 全8話を浴びるように一気見し、放心状態になった挙げ句、この夢から醒めるのが嫌で、そのまま全8話を2周目した。年明けからいい感じにとち狂ってる。 でも沼っていうどろっとした単語は、この作品には合わない気がする。もっとなんだろう、森の奥にある誰も知らない泉のように透明で、教会から聴こえてくるピアノの調べのように僕の心を掴んで離さない。 言うなれば、聖域。新しいサンクチュアリを見つけたような気持ちです。 何の話かというと、そう、ドラ

      • 【うまく伝えられるかわからないけれど】自動修復機能を破壊したい

        ライターという仕事をしていると、どうしてもなるべく多くの人に伝わるように、読んだ人に共感してもらえるように記事を書くという手グセがつきます。逆に言うと、まだ自分の中でも何を言いたいか明確に整理ができていないことや、言っても人にはわからないかもしれないという感情はなるべくアウトプットしないという習慣もおまけでついてきたりします。 この「うまく伝えられるかわからないけれど」は、言ってしまえばそういう未整理のまま下書きフォルダに放り込んでしまう心の動きを、なるべくそのまま、読みや

        • 楽しくジタバタする。

          最近、ちょっとずつ生活に変化をつけはじめている。 可愛い下着を買ったり。ジムに通いはじめたり。ラジオを聴いたり。今までの自分の生活になかったものを意識的に取り入れようと試みている。 理由は簡単。いよいよ40代というものが見えはじめたからだ。 思えば、30代になるかならないかというときもやたら何かをしようとしていた。会社員を辞めてフリーランスになったり、ルームシェアをしたり、スキューバダイビングをしたり。 簡単に言うと、焦っていたんだと思う。30になるからには何かひとか

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          かわいい下着を買うということ

          まじでおっさんの下着に関する話なんて死ぬほどどうでもいいことだと思うのですが、個人的になんかこの気持ちを残しておきたいな〜と思ったので、備忘録として書かせてください。 下着を買いました。3枚で5,500円というやつなんですけど。これが高いかどうかは人次第でしょうが、個人的には高かったのです。 というのも、基本的に今まで下着なんてユニクロで2点990円のまとめ買いでしか買ったことがなくて。僕に限らず、一般的な傾向として男性って女性と比べて下着にかける金額って低いと思うんです

          かわいい下着を買うということ

          実家がなくなった。

          実家がなくなった。 正確に言うと、単に親が引っ越しただけで。親の暮らしている現在の家を実家と呼ぶならそこが実家なんだろうけど。親元を離れて15年の僕はその新居に住んだことがなく、「実家」と呼べるほどの愛着はない。 正しい日本語で言うと生家か。 そう、生家がなくなった。22で上京するまでずっと生活をしていた生家がなくなった、去年。 親の引っ越しの理由自体は、自営業を営む父が家業を畳んだのと、姉夫婦の子どもたちがまだまだ手のかかる年齢で、共働きである長女夫婦にとっては両親

          実家がなくなった。

          BLという言葉を使わないようにしたい、と思ったことについて

          このnoteは12/22に出しました下記の記事の中での自らの発言に関する、私自身の振り返りです。主に、記事に違和感を抱いた方に向けて、自分の考えていることをお話しさせていいただくことを目的に書いています。 このnoteは横川良明の考えであり、対談相手の吉田先生とは切り分けてお考えください。そもそも発言の発端は自分であり、吉田先生を巻き込んでしまった部分は過分にあると考えています。作品を愛したみなさんの気持ちを冷めさせてしまったことへの罪悪感は非常に強くあります。まずはそのこ

          BLという言葉を使わないようにしたい、と思ったことについて

          『チェリまほ』第11話感想

          世の中は、優しい人が、わりとしんどいようにできている。 ちゃんとルールを守ろうとしたり、人を傷つけないように言葉を選んだり、相手の痛みに思いを寄せたり、そういうことしていると、どんどんどんどん自分がしんどくなるように、世の中はできている。 だから、優しい人を見ると、そんなに優しくなくてもいいんだよ、と声をかけたくなってしまうのだ。 誰のことか。 安達と黒沢のことである。 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』というドラマがある。本来ならここでどういうドラマか説

          『チェリまほ』第11話感想

          サラタイの幸せを考えると夜もおちおち眠れないので、こんな時間ですが久しぶりにnoteを更新します。

          拝啓 GMMTVさま 先日通販にて購入しましたサラタイのブレスレット。こちらとしてはてっきりふたりの愛の証だと思っていそいそ注文したのですが、なんとこのブレスレット、実は過去にサラワットが別の女にプレゼントしていた疑惑があるそうじゃないですか。そんないわくつきのものを事前の説明もなしに売るなんて、これは虚偽表示。景品表示法に抵触するのではないでしょうか。つきましてはすみやかなご説明と、商品の返品・返金をお願いいたします。 っていうメールを真顔で打とうとしていたAM0:20

          サラタイの幸せを考えると夜もおちおち眠れないので、こんな時間ですが久しぶりにnoteを更新します。

          『G線上のあなたと私』最終回を終えて

          『G線上のあなたと私』が終わりました。 優しい、優しい気持ちになれる、愛でいっぱいのドラマでした。 出てくる人たちがみんな「コイツ、いいやつなんだよ」と自慢したくなるような大切な友達みたいで、一緒に過ごした日々は本当に幸せでした。 感謝の気持ちを伝えようとしたら、140字のツイートじゃ全然足りなくて。だからnoteにします。 也映子ちゃん。 本当に、也映子ちゃんは自分を見ているみたいでした。傷つくのが怖くて、掴んだ幸せがいつかなくなってしまう未来が怖くて、だったら最

          『G線上のあなたと私』最終回を終えて

          22歳の僕が書いた「30歳の僕」を36歳になって公開してみる。

          PCの整理をしていたら、就職活動のときに、あるテレビドラマの制作会社に提出した「30歳の僕」というテーマの作文が出てきた。 30歳どころかもう36だし、ここで書いたことは呆れるくらい何ひとつ叶っていないし、内容も顔を背けたくなるほど青臭いんだけど、なんかあの頃の自分にしか書けない文章だなと思ったので供養のつもりで公開してみる。 めちゃくちゃ恥ずかしいので、気が変わったらふっと非公開にしている可能性もあります。この人、22歳の頃、こんなこと考えていたんだ〜、というつもりで読

          22歳の僕が書いた「30歳の僕」を36歳になって公開してみる。

          求められることを仕事にしたから誰にも負けたくない。

          https://type.jp/st/feature/5159 この記事が好評です。ありがとうございます。 基本的にインタビュー記事は、いい記事が書けたとしても企画した編集さんと話者の力が9割で、自分(書き手)の力なんてものは1割にも満たないと思っているので、特別何か自尊心がくすぐられることはないのですが、自分としても思うところの多かった記事なので、つらつら考えたことを書いてみます。 僕は仕事が好きです。 世の中働き方改革まっさかりだし、同じフリーランスのライターさん

          求められることを仕事にしたから誰にも負けたくない。

          普通になれない「はぐれ者」たちへ。

          生きていれば、自分の力ではどうしようもないことがある。 人とうまく喋れないこと。 子どもをつくれないこと。 同性を好きになること。 それは、誰にだって、僕にだって、ある。 だからせめて、本人の力ではどうにもできないことを、責めたり、嗤ったり、白い目で見たり。そういうことだけはしないように。 どうか、自分にはどうしようもないことで傷つけられる人がこれ以上増えませんように。 そう願った。 『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話は、どうしてもみんなと同じ「普通」にな

          普通になれない「はぐれ者」たちへ。

          宇野昌磨選手の国別対抗戦FSを見て思ったこと。

          この1ヶ月は、ずっと宇野昌磨を応援してきた身としては、すごく苦しい1ヶ月だった。 世界選手権の演技は、リアルタイムで見て以来、一度も見返していない。 ただただ悔しくて。ただただ辛くて。見ると、心がちぎれそうになるから、蓋をして、重しをつけて、自分の胸の奥底に沈めたままにして、何も考えないようにしていた。 ただ応援しているだけのファンがこんなのなんだから、当の本人はどんな気持ちなんだろう。想像すると、また心がちぎれそうになって。とにかく宇野選手が元気で過ごせていますように

          宇野昌磨選手の国別対抗戦FSを見て思ったこと。

          イケメンの写真集を楽しむのは、基本的人権のようなもの。

          人生は、9割のストレスと1割のご褒美でできている。 あ、なんか偉人の名言っぽく書き出してみましたけど、今、僕が思いついただけです。すみません。 でも実際のところこの世はストレス社会。返事の来ないメールにイライラし、何度も変更になるスケジュールにイライラし、どんな人格者も若い頃の千原ジュニアみたいな顔になる東京の満員電車にイライラする。そろそろ僕もジャックナイフって呼ばれそう。 そんな尖った心に救いをもたらす癒しの聖典。それが、写真集なのです。 みなさん、イケメンの写真

          イケメンの写真集を楽しむのは、基本的人権のようなもの。

          SNSや配信が全盛のこの時代にインタビューライターはどうあるべきか。

          いつも思う。インタビュー記事はこれからどういう役割を担っていくべきなのか、ということを。 僕は普段、舞台を主戦場とする若手俳優たちに話を聞いて、それを記事にすることで生計を立てている。いわゆるインタビューライターというやつだ。 今の若手俳優たちはみんなカッコよくて、芝居に対して貪欲で、ファンに対して真摯で、話を聞いていて楽しさが尽きない。よく甥っ子に「よっちゃんは何の仕事してるの?」と聞かれたら「カッコいい男の子から話を聞いてお金をもらっているんだよ~」と説明するようにし

          SNSや配信が全盛のこの時代にインタビューライターはどうあるべきか。