見出し画像

2024年6月26日の日記

午前中のうちに、今日締め切りのインタビュー記事を書き終え、納品。友達が遊びに来るので、昼から家を掃除する。自分ひとりのためだけに家を常に整っている状態にキープはできないので、こうやって人が遊びに来てくれるのは、いい機会になってありがたい。

2時間くらい掃除をしてから、試写へ。試写室で宣伝さんに「横川さんですよね」と呼び止められる。Twitterを見てくれている人がいるので、こんなふうに知らない人から声をかけられること自体はさほど珍しいわけでもないのだけど、その人はなんと僕が大阪で演劇をやっているときに僕のことを知ってくれたらしかった。「少年眼鏡の横川さんですよね」と数年ぶりに昔のユニット名を出されて、照れくさいやらうれしいやら、不思議な気分。演劇をやっていたこと自体は黒歴史でもなんでもないし、なによりいろんな経験が今の自分をつくっていると思っているので、じわじわと温かい気持ちになる。

仕事が忙しいし、当面、演劇を自分でつくることはないだろうけど、定年を迎えて余暇ができたら、またやってみたい気持ちはある。演劇をやることは、特別だけど、特別じゃない。草野球みたいな感覚で、草演劇がもっとこの国に広まればいいのにな。

試写の帰りに、最寄りのデパ地下に寄って夕食を揃え、友達を迎える。友達は来月から転職で、現在は有休消化中。まる2ヶ月近く休みらしく、この間はしまなみ海道をバイクでめぐってきたので、その土産話をたっぷり聞く。同い年の彼女は、この年齢になると、一人旅をしていても変な男に言い寄られることもなくなるので楽だと話していた。もう少し年をとると、今度は体力的にしんどくなってくるし、経済的にも余裕のある今の年齢くらいが確かに旅の適齢期なのかもしれない。

来週、仕事に余裕があれば天橋立の前にどこか寄ろうかなと思っていたけど、やりたい取材の依頼が来たので結局仕事を優先してしまった僕としては、中途半端に生まれた旅情の行き場をちょっと探しあぐねていた。

新しい場所に行きたい気もするし、前に行った西伊豆がすごく良かったので、もう1回行きたい欲もある。自分のもう一つの心の故郷にしたいくらい大好きな気仙沼にもまた行きたい。せっかくの適齢期。仕事ばかりしているのはやはりもったいない気がしてきた。

お土産で買ってきてもらった日本酒を2本あけ、飲み足りないのでコンビニで1本、白ワインを買ってくる。そして、毎回のパターンだけど、こうやって追加で酒を調達すると、それで満足して一気に眠くなる。1〜2杯飲んだら、瞼が重くなり、就寝。

仕事で自分が傷ついたこととか話せて、なんだかずいぶんすっきりした気分。人との付き合いって、やっぱり心理的安全性が大事だよなと思う。この人なら何を話しても受け入れてくれる、と思える人がいるだけで、大抵のことを乗り越えられる。

いつもより深く眠れたのは、きっとアルコールのおかげだけじゃないんだろうな。

サポートは必要ございません。お気持ちだけでじゅうぶんです。 もしサポートしたいという方がいらしたら、そのお金でぜひあなたの推しを応援してください。