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カナダで賃貸物件探し~その3 ジョンにアプリケーションを送る

引っ越しするためにしたことを順に書いています。前回は、2024年3月30日の娘とジョンのパートナー、Bとのやりとりを紹介しましたが、きょうは翌日3月31日にやったことです。

前回の記事はこちら

この日は、ジョンにアプリケーション(申し込み書、入居を希望していることを書く紙)を提出しました。

実はたくさん物件を持っていたジョン&B

30日の夕方、Bから娘にメールが届いていました。

内容は、「夫のジョンが、メールでアプリケーションを送ったので、質問があったら遠慮なくしてください。私達や物件について知りたいことがあったら電話してください。私達は両方の物件を所有しています」。

これを見て娘は、「え~~~、あの人達デュプレックスの両方を持ってるんだ。すごくお金を稼いでる(Omg these ppl are raking in money they own both sides of that place)」とメッセージを送ってきました。

実は娘は、広告の文面や、ジョン&B という記述を見て、「この人たちは、プロじゃないから、家賃とか交渉できそうだ」と思っていたのです。

賃貸物件は、業者だけでなく、個人(家のオーナー本人)が貸し出している場合もあります。たとえば、私の家主のカヴィは、個人でFacebookに広告を出していました。

今思うと、Rentfaster.ca に広告を掲載するには、お金がかかるから、ジョン夫妻がプロであってもおかしくありません。

調べたところ、Rentfaster.caに賃貸物件の広告をのせる費用は、1つの物件につき、$47.50+消費税、これで60日掲載されます。

いったん広告をはずして、再掲載するときは、$42.50+消費税。これも60日間分。

複数の物件があるときは7軒まで3ヶ月で200ドル、6ヶ月で375ドル。

けっこう高いですよね?

私と娘は貧乏人なので、デュプレックスの両方を所有している人がいる、なんてことは、思い浮かばなかったのでした。

アプリケーションを受け取った

Bは30日の夕方、アプリケーションを送ったとメッセージに書いていましたが、娘にも私にも届いていなかったので、娘が再度Bにメールアドレスを送り、アプリケーションを再送信してもらいました。

アプリケーションの内容は

◯物件の住所、家賃、入居希望日

◯賃借人の情報
名前、生年月日、社会保険番号(オプショナル)、運転免許番号、メールアドレス、電話番号

◯同居人に関する情報(該当する場合のみ)

◯現在の仕事に関する情報:社名、ポジション、入社した日、年収(税込み)、世帯年収(税込み)、上司の名前/メールアドレス/電話番号

◯レンタルヒストリー
現住所、その前の住所

◯今の家主のレファレンス(reference)

家主の名前/電話番号/メールアドレス、入居日、退去日、引っ越しの理由

◯その前の家主のレファレンス

家主の名前/電話番号/メールアドレス、入居日、退去日、引っ越しの理由

◯その他の情報

ペットの数、ペットの種類とサイズ、車はあるか、あるなら台数、型式

喫煙するか? vapeするか? 破産宣告をしたことがあるか? 犯罪歴があるか? 家賃を払うのを拒否したことがあるか? 強制退去させられたことがあるか?

◯備考欄

◯署名、日付

こんな感じです。補足説明をすると、レファレンスは人物調査のことです。

それが就職ならば、企業が採用候補者の以前の雇用主に問い合わせて、候補者の仕事振りや人となりを調べるし、家を貸し出すときは、家主が入居希望者の前の家主に電話して、テナントの人物調査をします。

でもレファレンスを取らない家主もいます。娘が大学在学中に家を出て入居したのは、やはりベースメントでしたが、ここの家主は、家を見に来た娘とちょっと話をしただけで、入居をOKしました。

「誰が家賃を払うのか聞かれなかったの?」と娘に聞いたら、「うん、べつに聞かれなかった。私が信用できそうな人に見えたんじゃない? 州立大学に行っているし、車も持ってるし」と娘は答えました。

(娘が学生のときは、娘の家賃は私がすべて払っていました)。

誰かの紹介で入居するときも、レファレンスは不要でしょうね。

今、娘が住んでいるベースメントは、友人の紹介なので、この家に入居したときも、娘はレファレンスの提出をしていません。

でも、ジョンはプロなので、しっかり人物調査をします。実際、このアプリケーションの右上に彼の会社のロゴマークがあり、ESTD 2022 〇〇REAL ESTATE by John 〇〇 という文字が入っていました。

vape は電子タバコのことです。

アプリケーションを見て動揺する娘

ジョンのプロフェッショナルなアプリケーションを見て、娘は動揺し、こんなメッセージを送ってきました。テキストメッセージなので、文法がくずれた英語です。

I think fill it out to the best of your ability for now
Like if u can do it digitally pls do that and then I'll talk to them on the phone later on cuz license u don't even have

(とりあえず、できるだけ埋めてね
デジタルでできるならそうして。あとで私が彼らに電話で話すよ。
だって、ママは免許もないわけだし。)

確かに、免許や車のあるなしは、その人を保証するものになります。まあ、北米の人は、ふつう免許を持っているでしょう。

でも、免許がなくても、家を借りることは十分できます。仕事や収入がないときは、ハードルがあがりますが。

私のようなフリーランサーは、勤め人に比べて家賃を払う能力の証明に少し手間がかかりますが、それでも結果的にふつうに入居できたので、私と似た状況の方は安心してください(そんな人が読んでいるのだろうか?)。

娘にはもう1つ懸念がありました。

It's unfortunate that your rental history is linked to 〇〇(筆子の元夫) because he makes it seem like u are a bad renter because of late payments so I'm trying to think of how to get around that

(ママのレンタルヒストリーが〇〇と紐づいているのは不運なことよね。だって、家賃の滞納があったせいで、ママが悪いテナントに見えてしまうかもだから。だから、そのへん、どう説明するか私、今、考えてるところ)

実は、前の前の家で、元夫が家賃を数ヶ月滞納していたことがあります。でも彼は、そのことを私に言いませんでした。

あるとき、家主とそのご主人が家にやってきて、顔面蒼白のシリアスな顔で、「家賃を払わないと、〇〇日までには家を出てもらいます」みたいな紙を突きつけたことがありました。

その日、雨でしたが、私はすぐ銀行に行って、定期をおろし、滞納していた家賃を全額払いました。その日のことはよく覚えているので、別の機会に書きます(家庭の恥)。

私の元夫はなんでもギリギリにならないとやらない人ですが、このときほど、「もっと早く言ってよ」と思ったことはありません。

アプリケーションを送った

幸い、私はこの問題を切り抜けることができました。なぜなら、9年半住んでいた前の家は、途中で、家のオーナーが変わったので、夫が家賃を滞納していた前の前の家のオーナーの名前を書かずにすんだからです(言っている意味、わかりますか?)

ジョンのアプリケーションはPDFでしたが、最初から変なふうにフォーマットされており、入力に手こずりました。ふつうにタイプする分にはいいんですが、あとで修正するのが、めちゃくちゃ手間だったんです。

もしかしたら、Adobe Acrobat に最適化されていたんでしょうか? こんな高いソフト、もちろん私は使っておりません。Adobe AcrobatAdobe AcrobatAdobe AcrobatAdobe Acrobat

こんな時に限って、私は、自分のメールアドレスを打ち間違えたりして。

私は定型文を、Google日本語入力の辞書や、Cliborというソフトに入れてありますが、ジョンのPDF上ではうまく動きませんでした。

そんなわけで、シンプルなアプリケーションの入力に、すごく時間がかかりましたが、なんとかその日のうちに内容を埋めて、ジョンのメールアドレスに送信しました。

この続きはこちら。


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