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あなたの行動が誰かの満足を生み出します。あなたは誰のためにどんな行動を起こしますか?[思考編 #32]

貢献に焦点を合わせることによって、自らの狭い専門やスキルや部門ではなく、組織全体の成果に注意を向けるようになる。成果が存在する唯一の場所である外の世界に注意を向ける。

経営者の条件』 第3章 どのような貢献ができるか p79より


あなたの貢献は誰に届いているのでしょうか。
その貢献を増幅させて、次の貢献に良い影響を与えているでしょうか。

社会から求められていることは「社会のために貢献できる行動を起こすこと」です。
あなたのスキルによってできることが大切、なのではなく、あなたの行動によって起きることが、関わる人たちにとって良いことである必要があるのです。

人一人の力で、すぐに社会を変えることは難しいかもしれませんが、だからこそ組織という道具を使って、関わる人たちの英知を集めて行動し、組織として社会に対して行動を起こし、良い変化(成果)をとげることが求められています。


組織全体の成果の中の自分の立ち位置を知りたくて『「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図』 (近藤哲朗 / 沖山誠 著 ダイヤモンド社)を読みました。

会計の本っていろいろ出版されていて、何冊かは読んでみたのですが、決算書を読めるようになりたいわけじゃないんだよなぁ……と思いながら消化不良な感じの読後感でした。
そんな中でもこの本は、社会~組織~個人の間でお金が流れていることを実感できるんです!!
3パートの中で、「自分は、会社にどう貢献しているか?」「会社は、社会から何を求められているか?」「自分は社会に何ができるのか」を考えながら、財務諸表の各項目について説明されています。
全体の関係性も含めて100以上の図解で理解を助けてくれます。
決算書を読めるようになれば、各組織のやりたいことや実績を数字で他社と比較することができる、ということは理解ができますし、その点においてのお勧めの本はありますが、期末時点だけを切り出した決算書には生身の人間の行動の経緯は見えてきません。
お金は道具ですし、蓄積するのではなく流すことで価値を増します。
組織運営は、投機対象として評価されるものではなく、社会に対する貢献において評価されるべきと考えています。
その流れの中で、個人の動きがどう反映されているのかを、より実感・体感できれば、行動を起こすことを楽しくできるのでは? と思いました。
読んだら、財務関係語句を完璧に覚えられるとかではないかもしれませんが、自らの行動が、組織内を流れるお金の流れを加速させるのか、減速させるのか、というところに思いをはせることができるようになれそうです。
わがままを言えるのであれば……この本の延長で、税金のお話を書いていただきたいです(;^_^A
どのくらいの種類の税金があって、それぞれがどのように受益者負担を担っているのか、を知れると、見えるものも変わってくるのでは? という期待が膨らみます。
消費税とか、源泉徴収票とか、存在は認識しているけど、そこから、どう流れて家の前の道路整備に届くのか、なぜパンデミック時の対応に都道府県・市町村での差が出てしまうのか、といった身近な施策に落とし込めたらいいなぁ、と妄想中です( *´艸`)
図解本って、図と説明を一体のものとして認識できなくて苦手だったのですが、わたしでも図解が頭に入ってくる本としてお勧めです♪


組織の中で役に立てている実感って、どんな時に得られるものでしょう?
その実感が得られれば、七五三現象なんて打破できるのではないでしょうか。
そんな簡単なモノじゃないと言われればその通りなのですが、その組織の中で、誰かに対して貢献できているか、社会に対して組織という道具を使って成果をあげることができているか、知れると、もっと頑張ろうと思えたりすると思うのです。

最初の職場で「新採なんて、仕事できないのに給料もらってるんだからね」と言われたことを思い出します。
事実としてはごもっともなのですが、組織に対して貢献なんてしなくていいや、と拗ねてしまったのも結果として生じていました(;^_^A
お客様に対して、良いモノ・サービスを提供できないんじゃないか……と思うようになり、良い商品だと思うところがあっても、知人や顧客に伝えることができなくなりました。
それって、組織としての損失だよな、と今だから思えます。
組織が提供するモノ・サービスをより良いものだと発信し、インフルエンサーよりも、広告よりも効果を発揮できるのは、組織に所属するメンバーだと思うのです。
いかがでしょう?


あなたの起こした行動によって、誰に影響を及ぼしますか?
影響を受けた人にどのような変化が起きますか?
その影響は、社会におけるどんな成果につながっていますか?


実践するドラッカー【思考編】』 
chapter3 貢献なくして成果なし p94 #32


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【思考編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような思考が必要なのか、成果を出すための考え方がまとめられています。


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