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目標は大きければ大きいほどいい!! わけではありません。達成したとき、次のステージのスタート地点に立てているかが、大切なポイントだと思うのです♪[チーム編 #30]

目標設定の仕方によって、成果に大きな差が生まれるし、燃え尽き症候群を回避することもできる。このことは、私たちのチーム・マネジメントに大きなヒントを与えてくれます。

【コラム 目標設定の仕方で到達点が変わる】


目標のレベル、さまざまありますが、自分が達成できると考えるレベルから少し背伸びするくらいの目標を、少しだけ遠くに繰り返し設定するのが良いのかな、と思っています。

遠すぎる目標は、どうせ到達できないし……と感じてしまい、やる気をなくします。
わたしにとっては、高校・大学受験がちょうどいいレベル感だったように思っています。
社会的に見れば、決してレベルは高くはありません。
それでもわたしにとって、ほんの少しの背伸びがそこにはありました。
もう少し頑張れよ、と思わなくもないですが(;^_^A でも、人生の選択の1つ、良い経験をしたな、と思っています。

低すぎる目標は、頑張る気を喪失します。
やすやすと到達できると見通せるのに、頑張ってどうするんだろう、と思ってしまったが最後、努力もやる気も費やされることはないでしょう。
到達点が見えてしまえば、現時点で到達していなくても、到達した気になってしまうのが問題ですΣ( ̄ロ ̄lll)
目標に到達もしなければ、成長も得られない、最悪な状況です……。
習い事がまさにこの状態で……、級を上げることも、発表の場で良いパフォーマンスをすることも、わたしの掲げるレベル感が低すぎて、同世代との歴然としたレベルの差にがっかりするだけでした。

ドッチボール含め、チーム競技が壊滅的にできなかったので、チームとしての成長を感じられた経験、というのは、ほとんどありません。
職場内読書会で講演会を開催するとき、チームメンバーがそれぞれの立場で一生懸命動いてくれているのを見たときに、誰かと一緒に活動するってこんなに面白いことなのか、と実感したのを覚えています。


チームで活動するとき、リーダーという存在は不可欠のものとして考えられています。
リーダー像は不変のものかというと、『最高のリーダーは何もしない』 (藤沢久美 著 ダイヤモンド社)という方向へ大きく転換していますよね。

「いま最前線で活躍しているリーダーたちは、権限を現場に引き渡し、メンバーたちに支えられることで、組織・チームを勝利へと導いています。」(本書 はじめに より)
メンバーを引っ張り上げる、とか、𠮟咤激励する、とか、そういう方々があるべきリーダー像と言われ続けてきたように思いますが、任せることができる人こそが、リーダーとして認知されるようになってきました。
メンバーのこころを操作する、とか、背中で語る、とか、そんなリーダー像を目指すべきとする書籍もたくさんありますが、「支えたくなるリーダー像」がわたしの中では、最高のリーダー像です。
支えたくなるリーダー像は、きっと誰よりも多くのメンバーの成長を促しているでしょう。
何かを成し遂げる、ということは、関わる人たちの力を最大限に出力することだと思っています。
ひとりでできることなんて限られています。
今、社会で求められている成果は、ひとりの力で何とかなるものではないはずです。
関わる人たちが伸び伸びとできることに邁進するために、リーダーとして気配り・目配りをすることができることが。円滑な活動を支えていると思うのです。
円滑であることを求めますが、ぶつかることはダメなことではありません。
メンバーの心理的安全性が得られるのであれば、ぶつかればいいのです。
ぶつかるからこそ得られるものを、何もしないリーダーは導き出してくれると思っています。


目標を達成した時、すでに次の目標が見えている、というレベル感が、最適な目標設定だと考えています。
佐藤先生の下で学んでいた期間、一つのレベルをクリアした時に、スタート地点に立てたんだ、と実感しました。
クリアすればするほど、より広い世界が見えてくる、より高く・より深い視点が得られたように感じました。
そこが学びの楽しさなんだと思っています。
試験に合格するでもなく、達成感に浸ることもなく、ただただ知らないことが増えていく世界です。
燃え尽きてる場合じゃないんですよね。
燃え尽きている状態って、社会から見ればただの損失です。
本人にとっても、達成感もなく喪失感で満たされている状態で、決して幸せな状態ではないでしょう。

自分一人で目標を定めコツコツ進んでいけることはとても大切なことでしょう。
それ以上に、その目標がちょっとした背伸びをもたらしているか、社会から求められ、組織・チームの成長の貢献するレベル感となっているかを、上司・同僚・同期などと調整しながら進めることほど、伸び率をあげるものはないのではないかと考えています。
誰かに見ていてもらえている、という喜びとか安心感が、ステップアップの大切な要因だと感じるのです。
その目標を達成した後のより高い目標が、常に設定されていることも大切なポイントです。


どんな目標設定をしていますか?
どうやって目標設定をしていますか?
その目標は、より大きな母体(組織・チームなど)の目標と照らしあわされていますか?
その目標を達成した次のステップは見えていますか?
その目標を達成したとき、あなたはどう在りたいですか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter3 目標を掲げるー組織と個人のベクトルを合わせる p84
#30


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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