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一歩踏み出すというリスクは、一歩踏み出す勇気以上の利益をもたらしてくれます。[事業編 #12]

事業においてはリスクを最小にすべく努めなければならない。だがリスクを避けることにとらわれるならば、結局は最大にしてかつ最も不合理なリスク、すなわち無為のリスクを負う。しかも無為のリスクの理由付けはいくらでも見つけられる。

創造する経営者』第Ⅱ部 機会に焦点を合わせる
第13章 事業戦略と経営計画 p269より


『経営者の条件』第5章 最も重要なことに集中せよ 「劣後順位の決定が重要」節において、
「優先順位の決定には、いくつか重要な原則がある。すべて分析ではなく勇気に関わるものである。第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。第三に、横並びではなく独自性をもつ。第四に、無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶ。」(p151)とあります。

このことは、何を考える場合においても通底する考え方だと思っています。

どんな未来を描いていたら、未来を過ごす人たちにとって良いものを提供できるだろう……。
できないことで足を止めるより、できるかもしれないチャンスがあるから飛び込んでみようかな……。
これはあの組織がすでに提供しているサービスだから、わが社なりの独自性を探してみよう……。
ありきたりモノじゃもう振り向いてもらえないなら、ちょっと変わったことをやってみよう……。

個人であっても、組織であっても、社会においてでも、今よりももっと良い未来を獲得するためにいろんな選択をし続けることになります。

未来を選択する、チャレンジする、イノベーションを起こす……「その時」を支えてくれるのは、利益です。

リスクを負わなければ利益を得ることはできません。
リスクを負うからこそ、新しいチャンスに飛び込めるし、顧客に喜んでもらえれば利益を生み出します。
利益を生み出すから、次のリスクに飛び込むことができます。

リスクと利益は、両輪です。
片方が機能しなくなれば、進むこともままならなくなります。


2015年の記事ですが、チャレンジし続けることによる効果を知るために、こちらをご紹介したいです!!

Facebookで流れてきた講座のお知らせで、初めて「天狼院書店」を知ったように思います。
2013年9月に立ち上げられた書店、今では10店舗まで拡大しています。
何より講座の数、部活の数が多いんです!!
大人になってもこんなに楽しんでいいんだ……と思ったのは、「天狼院書店」と出会ったからかもしれません。
講座の中で、天狼院書店の成り立ちを何度も聞いているのですが、2015年のこの記事で読むとまた味わいが変わってきます♪
店主の三浦さん、小説家・ライター・編集者・編集長・劇団天狼院主宰・大学非常勤講師・プロカメラマン……すべて本を販売するということにつながるよう役割を増やし続けています。
本を販売することにおいて、限界ってないんだな、と彼の活躍を見ていると感じます。
やらないことによるリスク、をひしひしと感じる書店という衰退産業の中枢にいるからこそ、本を読んで得られる体験を提供し続ける、天狼院書店のこれから、見つめていきたいと思います!!


リスクを負わないことによるリスクがあります。
「負わないことによるリスク」=「無為のリスク」です。

リスクを避けることは、利益を避けることでもあるんですよね。

チャレンジし続けなければ、世の中の変化からおいていかれてしまいます。
変化し続けるからこそ安定します。
車輪は進むから安定します。

リスクは、進むための最初の駆動を担う駆動輪、のように感じています。

資本の入手は借入でも対応できますが、利益もリスクも、行動しなければ得ることはできません。

やらない理由(無為のリスクの理由)はいくらでも作り出すことができます。
存在していなかったのに作り出している可能性すらあります。

やらない理由に捕らわれて、進まないことがだめだとは言いません。
進まず休むことが大切な時期もあります。
でもどこかのタイミングで進まなければ、リスクを負うことで得られる経験値や利益を得ることはできませんし、社会から必要とされない存在と認識されてしまいます。

それは本人としても社会としても不幸なことです。
社会も個人も顧客も、みんなが幸せな未来を得るために、リスクに捕らわれることなく利益を確保し、一緒に次の一歩を進みませんか!!

今、何に挑戦したいですか?
そのためにどんなリスクが考えられますか?
そのリスクを引き受けてもなお、顧客に届ける価値のある事業はどんなものでしょうか?
顧客から感謝の利益を受け取ったなら、次は何をやりたいですか?


実践するドラッカー【事業編】』 
PART1 理論編 chapter1 事業とは何か p29 #12


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サークル始めました♪
みなさんが温めている一歩踏み出す勇気、ひなを孵すように放ってみませんか!!外の世界を一緒に見てみましょう♪


実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています。

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