みずが
うみのそこに
しずんでいくのをさよならとつぶやきながらいつまでもみていた
きれいなものははっきりとみているとめがいたい
みえないみたくない
でもすきなので
みなそこのきみをみるとりんかくがぼやけてまろやかにみえるさわれそうでさわれないきみがいとおしいさようならさようなら
わたしはじぶんがきらいです
水底にしずんでいくのをさよならとつぶやきながらずっとみていた
泣きながら、いつかいなくなってしまいそうなあなたのことをおもっている。みずがたまる、こうかい、自分のおざなりな言葉じりを思い出しては、あなたに対していつも、もうしわけないと、おもいます、手遅れになった後で。あなたを、うしないたくない、私のことに気がつかないで、穏やかなこころもちで、さらさらとそこにいて欲しいです。私は淀みをつくりがちです。とけてなくなった透明なまなざしで、あなたを慕いたい。
私が消えてうつくしくなった水の中で
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