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ブランド作るときに、本当に参考にしたブランド戦略の本、その1。

fuachaブランドオーナーのしのてぃです。
花茶の事業を立ち上げてから、Webデザイン、パッケージデザイン、原料選び、輸入手続、、、猛ダッシュしている日々です。そんな中で、大事なところでよく迷ってしまいます。

直近で最も頭を悩ませたのが、Webサイトのトップページのキービジュアルと、パッケージデザイン。

トップ画は、全商品画像orメイン商品画像のどちらを使うか?
パッケージデザインは、実写真か?イラストか?

迷う度にブランド戦略と照らし合わせて方向を決めます。もちろん、戦力そのものを調整するとこも。
どんなブランドか、どんな商品か、どんな人がターゲット、どんなチャネルでどのように販売するか、そういうものをしっかり明文化するのがブランド戦略ですよね。

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fuachaでもブランド戦略を作成しており、ペルソナ(ターゲットとなる顧客像)作ったり、チャネル戦略を考えたりする過程で、様々なブランド戦略に関する本を読みました。

その中で、特に参考になった一冊を紹介したいと思います。

水野与志朗さんの『ブランド戦略』

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この本で、特に参考になったことは4つ。

1、自社ブランドは、既存ジャンル内で最初の○○である。
商品には差別化ポイントが重要。真新しいジャンルを開拓できたら、それは素晴らしいですが、大抵のものは新商品とは言え、何かの既存ジャンルに属しているでしょう。だから、大事なのは、そのジャンルの中で「最初の○○である」という既存ジャンルの中で新しいポジションを確立すること。

当ブランドのfuachaについて改めて考えてみると、
ジャンルは、お茶、中国茶、見た目や香りに重視したお茶、癒しをもたらすお茶、体を温め血巡りを良くする機能的な要素を持つお茶。

特徴は、茶葉はない。花、果実、漢方。大きく開く花にインパクトがある。見る、香る、飲む、食べるができる。

うーーん。まだまだ定まらないけど、
今日の答え↓
fuachaは中国茶ジャンルにおいて最初の「魅せるお茶」、「香るお茶」、「食べるお茶」である。


2、競合ブランドのやり方は○○、であれば自社ブランドのやり方は○○
競合ブランドのプロダクトではなく、プロモーションや販売ツール、ビジュアルやイメージの特徴をあげる。それぞれの特徴に、ネガティブな評価をつける。
競合のネガティブ評価を一つ一つポジティブに変えて、自社ブランドに当てはめる。

要は、競合の逆手を取るってことね。
これは好きだ。

競合と勝手に認定しているブランドD
・ターゲットは、若い女性
・お客さんのことをシスターと呼ぶ
・ハイブランドのような強めワントーンカラー
・入れ物は缶
・商品だけではなく台湾のライフスタイルも推奨
・リアル店舗も持つ
・全方位で追っかけられるネット広告

それをネガティブと捉えて(実際はブランドDの勝ちポイントですけどね)
逆手を取るとfuachaは、
・35歳〜45歳の女性がターゲット
 体の変わり目の年齢。自分を大事にする年齢。外からも内からもキレイにしてあげたい。
・白を基調として、ポイントカラーにゴールドを使い、全体的に優しいボタニカルな雰囲気
 ホッとする一時、じわじわくる温かさを感じてもらいたい。
・入れ物は紙製ですが、再利用しやすい箱。
・商品や体に良い機能、医食同源の考え方は訴求するけど、中国のライフスタイルを薦めない
・執拗なネット広告はやらない

3、消費者は機能性と審美性両方を求める
商品は機能性だけでは売れない時代。溢れるほど物がある。機能性だけでは、すでに他の商品があるか、代替え品がすぐに出てきてしまう。機能性にプラスして、世界観やストーリーを加えると共感を生み、ファンになってもらいやすい。さらに強く共感したファンがいれば、周りに勧めてくれる。もっともっと多くのファンに広がっていく。

というわけで、こうやってnoteでブログを書いて、開発プロセスを全部公開することにしました!開発段階から興味を持ってもらい、発売するときに、このnoteを読んだみなさんが、みーーんな買ってくれますよね(笑)

4、予算がない場合は、広告よりもコミュニケーション戦略。生活動線を知ればブランド認知を高められる。
fuachaはネット販売をメインに考えています。自社のECサイト、Amazon、Instagramショップ、様々なネットツールは作ると思います。
でも、ツールがあれば買う人が来てくれるわけではない。広告しないと発見してもらえない。でも、そんなに予算はないですよね。
その場合は、35歳〜45歳の女性がよく立ち寄るリアルのポイントで接点を作ることが大事。店やイベントにfuachaのポップアップ店を出そうと思います。まあ、まずは会社や自宅のある足元から攻めて行こうかなと思います。

商品が世に出るまでまだまだ時間がかかります。ECサイト作ったり、サンプル配布したり、映像を作ったりしている中で、戦略は軌道修正していくことは多いと思います。更に、商品そのものを修正するかもしれません。
楽しみ!

最後に、今日衝撃的なことが。。。

今朝、中国語で書かれた、アリババ創業者のジャック・マーさんについての本を読みました。そこで気付きました。

実は私は中国生まれで、来日してから20年が経ちます。母国語は中国語ですが、普段の会話、ビジネス、物書きも全て日本語で行っています。日本語で経営やブランディングやマーケティングの本を読んでますし、もちろん理解はできて、気付きもあります。

しかし、自分のブランドを作る時には、やはり母国語のほうがより理解が深まり、事業に生かすことができると気づいたのです。言語の違いが人の「理解」にもたらす影響を実感できたのは、とても新鮮であり、ショックで面白い!

新しいことをするのは、事業へのチャレンジだけでなく、自分の人生へのチャレンジでもある、自分を見つめる機会でもある、自分の人生をやり直す?!チャンスでもある。

これからもまた面白いことがいっぱい起こりそう!楽しみ!


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