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物欲か、禅の心か/ミニマムに生きるべきか

マインドフルネスが流行った。元々は、禅の思想だけど、日本に逆輸入されてきた。あるがままを。今を生きよう。なくてもいいじゃない、と言われているみたいに。


有名人の方が「●●を買いました〜ちょっと困っていたので」という度に、ちょっとの不便をすぐに解決できる財力にビビる。


ルンバがあれば、ダイソンのドライヤーもいいなぁ…なんて、思ったこともある。でも、掃除機もドライヤーも中々壊れない。壊れなくても、気に入れば買い替える人は意外と多いらしい。


冷蔵庫だって20年以上持っているし、洗濯機は古い機種で洗うだけのものを、貰ったようだ。以前はドラム型があったのだが、壊れてしまって修理費が高いので諦め、ジャンク品として必要な人に渡した。


色々なものが、ある日壊れる謎


そういえば、給湯器もたまにお湯が出ない。でも、週に一度くらいだし(冬は結構多い)と、我慢している。数万円のリモコンを買えばいいだけなのはわかるけど、業者が来たら、給湯器30万を買わされるのは目に見えている。


エアコンも壊れた年があったけど、その夏は地獄の体験をした。何にも集中できないし、一日中アイス(氷)のことを考えていた。エアコンは必要不可欠なものなのに、何であんなに高いのだろう。


エアコンをシェアしたい


それに、私の場合は暑がりなので夏しか使わない。寒がりの人に冬は貸してあげたい。そもそも、エアコンを一人一台で移動式に出来たらいいのに。


違う部屋に移動したら、またエアコンが必要なんてエコじゃない。外に行くのも暑いんだから、常につけておいて、自動で快適な温度になるものがいい。開発者の方、高くても買います!レオンポケットも気になるのだが、稼働時間が短いことが、気になっている。


お金というのは不思議なもので、私の場合は、何か家電が壊れると途端に欲しくなってくる。あー、このバッグいいなぁ、これのためにお金!というよりも、壊れた家電の切実さは尋常ではない。


最低限の生活とは?


2万円の節約生活みたいな本を何冊も読んだことがある。「山奥ニート」とかも。これは後日書くだろう。ただ思ったのは、女性では少ないな、ということ。


そういう本の中で書かれていたのは、雑草を食べるということだ。でも、雑草は近くには、生えていない。すごく安い家は魅力的だけど、セキュリティ的にやっぱりちょっと不安ということ。安全面でも心配がある。特に、この国では災害も多いわけで。


あとは、海外だと、お店が出したゴミ箱に捨てられたものを貰う(食べ物も)…みたいなこともあるらしいけど、そもそも日本では、外に出されていないことも多い。


また、カナダなどでは、貧しい人のために余りそうな食べ物などを、寄付するサービスの人が家に来るシステムがあるらしい。素敵な発想だけど、これもない。


また、西洋では年収などによって、行くスーパーが違うらしく、貧しい人でも安く買えるスーパーがあるらしいが、日本では値段の変化がそこまでないような気がする。


お金がない人には、厳しいワケ


こうして書いていたけれど、生活保護のこともあるけれど、どうも日本はお金がない人に冷たい。どうしてなのだろうか、と考えてみた。


そもそも貧富の差がそこまで、ないからではないか。海外では、貧しく生まれた人も意外といて、そうなると、「運の違い」と思えるのに、日本だと、誰でも頑張ればお金を稼げるという思考みたいだ。


だから「●●万円稼ぐ」とか「大金持ちになる」「成功者の秘訣」といった本が売れるのではないか?頑張ればできると思うと、稼げていない人が「努力不足な人」と思われて、「甘えんな」と言われるのではないか。


頑張ればできるというのは、耳障りがいいし、誰にでも希望を与えてくれるけれど、頑張っても無理なことがあると思った方が辛い時にメンタルをえぐられない可能性もある。


それとは別に果たして本当に「頑張れば、お金を稼げる」のだろうか?という疑問も湧く。ただし、「稼げます」という本は売れるのだから、「貧しい人に優しくしてください」という発想は、誰かが率先して声をあげる必要がある。



このままいけば、貧富の差が広がるだろうと、思うから。「甘えるな」という人は、自分の首をしめていないか、と危惧する。自分がそうなった時に、自分を痛めつける言葉を使うべきではない。


海外に住んで安く済ませる発想も、ある。ただ、日本はデフレなので、場所を選べば安く住めるような気もする。そのかわり、何らかの不便は出てくるだろう。


物欲を取るか、禅の心を取るか…


私の心は揺れている。キャビアを食べたいとしても、毎日食べたら、食べたくなくなる。かといって、キャビアを知らないで「あんなものに、高い金をかけるなんて」と言うのも、おかしいのではないか。



ただ、人間は一旦美味しいものを知ると、クセになるし…物欲や食欲はゼロにはならない。多すぎないけど、ちょっとあるのが良いのかもしれない。



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