遺言書、という形式でないにしても、なにかしらのメッセージがあってもよかったのではないかと、父の死後約20年を経て思う
こんにちは。AFPの河津ふみと申します。
夫と1歳の娘と3人暮らしをしている、30代ワーキングマザーです。
目下CFP資格取得に向けて勉強中。
相続分野を勉強している際に思ったことを、つらつらと書いてみたいと思います。
高校入学直後に病死した父
私が高校入学直後、父は病死しました。
死因は肺がん。
男性のがんでは非常にポピュラーながんのうちのひとつです。
詳しい時期はよく覚えていないのですが、私が小中学生のときから、病状がよくなったり悪くなったりを繰り返していて、高校入学後すぐに亡くなりました。
一時は旅行に行ったり、再度働きに出られるようになるくらい、体調が良くなっていた時期もありました。
しかし、病院にいる時間が長くなっていき、最後には病院で息を引き取りました。
1、2年ではなく、じわじわと体力が削られていく様子を見るのは、子どもながらに辛かったです。
法律上の効力がない部分のメッセージこそ、ほしかった
CFP資格試験の相続の問題集に、こんなマルバツ問題がありました。
答えはバツ。
私的なメッセージが書いてあっても、遺言自体の効力には影響がありません。
と、いう解説を見たとき、ふと思い浮かんだことがあります。
率直に、……なぜだろう?と思いました。
自分は死なないと信じていたからなのか、遺言なんて縁起の悪いものなんて書きたくなかったのか、今となっては理由はわかりません。
本当は子どもなんて持つべきじゃなかったと思っていたのかもしれないし。(もしそうだったとしても、それは、私の問題ではないから別にいいのです)
でももし、なにか子どもに思うところがあるのだったら、文字というかたちでなにか残してくれてもよかったのにな…と、私は思います。
だから、私は手紙を書く
生前整理や相続の話をすると親に怒られてしまい、話し合いをする機会を持つことができないという話はよく聞きます。
親の死後に親類で揉めないように事前に話をしようと思っても、「早く死んでほしいのか!」と怒られたり。
気持ちはわからないことはありませんが、残された方たちの心が少しでも穏やかであるように、私は自分の身辺を整えていきたいと思います。
私は自分の出産に際し、自分が亡くなってしまった場合に備えて手紙を書きました。
万が一のとき、家族をどれだけ大切に思っているか、子どもが大きくなったときにどれだけ大切に思われていたか、伝えるためです。
私の父がどう思っていたかはわかりませんが、私は家族を大切に思っているという気持ちを伝えたい。
察してもらえることも多いとは思いますが、文字というかたちに残したい。
出産は無事に終えられたので、また、今の家族に向けてのメッセージを近々書きたいと思っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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