見出し画像

救済と深海

 

溢れて零れ落ちたものを、拾い集めるのはもう諦めた。その代わりに際限なく湧き出るものに、終止符を打とう、と。いくつかの糸を鋏で切って、遺す想いを綴って、あとはこの脈打つ塊が、しんと静かにさえなれば。光も届かない深くに沈んでしまえたら、誰の目にも留まらず、泡のように消えられるのかな。

 

1:52pm

 

光に、呑まれて。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?