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サウジのロシア製燃料輸入、6月は10倍に急増

JUL 13, 2023 
Saudi imports of Russian fuel soared tenfold in June (thecradle.co)

2023年上半期、サウジアラビアは
2022年通年の2倍近いロシア産燃料を輸入

サウジアラビアは6月、夏の発電需要に対応するため、
記録的な量のロシア製燃料油を輸入し、
昨年同時期のほぼ10倍となる91万トンを持ち込んだ。

2023年に入ってから、
サウジのロシア製燃料の輸入量は昨年のほぼ2倍になっている。
6月の時点で、王国は286万トンの燃料油を輸入し、
2022年全体の輸入量163万トンを上回った。

グローバル・サウスの多くの国々と並んで、
サウジアラビア王国はここ数カ月間、
割安なロシア産燃料の購入を拡大してきた。

このニュースは、
サウジアラビア当局が7月に原油生産量を日量100万バレル(Bpd)削減する計画を発表してからちょうど1ヵ月後のことである。

5月、ブルームバーグは、
「サウジアラビアは、
ヨーロッパが輸入を許可していない数百万バレルのロシア産ディーゼルを
引き取ると同時に、EU内のバイヤーに自国の供給分を送り返そうとしている」と報じた。

トレーダーやアナリストは、
西側の制裁を利用してより高い利益を得るために、
王国がこのスキームを行っていると考えている。

インドと中国は、
モスクワが5月に輸出した原油の80%を購入している。

パリに本部を置く国際エネルギー機関(IEA)は報告書の中で、
「2023年5月、インドと中国はロシアの原油輸出のほぼ80%を占めた」
と述べている。

ロシアのアフリカ向け燃料輸出もこの1年で急増し、
ウクライナ戦争が始まって以来14倍近くに増えた。
2022年3月以前、モスクワからアフリカ諸国への精製品の輸出量は
33,000B/Dだったが、2023年3月には420,000B/Dに急増した。

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