誰でも先入観体験会 〜入門編〜

悪い人と良い人と悪い人
(読むのには割と時間が必要です)




通勤通学で電車を利用している方なら見たことあると思います。というのも、「保護犬のために寄付をお願いします!」と活動している団体のことです。彼らのHPを貼っておきます。別に彼らは、悪い人たちじゃないので。

と言っても、この類のNPOは少なからず存在してるようですね。
ただ、これからこのnoteで登場するNPOはおそらくこの団体さんではありません。




今度は、通勤通学で電車を利用している方でもほとんどの方は見たこと無いと思います。ってかそうであって欲しい。というのも「”保護犬のために寄付をお願いします!”と活動している人の荷物からSuicaを盗むおっさん」のことです。あまり見たことないですよね、駅前で白昼堂々Suica盗んでるおっさんなんてね。歩きタバコをしていたし、見た目はサラリーマンでも、彼は悪い人です。


スッとSuicaを抜き取って歩いて行こうとしていたので「ダメだよそういうことしたら」と声をかけたらニッコニコの笑顔で戻して消えていきました。あの笑顔は本当に気持ちわるかったです。腐った生卵と消費期限切れの納豆に付属しているカラシを混ぜ合わせたものを背中に塗りたくられるよりも 気持ち悪かったです。
今更ながら近くの交番に突き出せばよかったなんて思っています。後悔ですね。

ここまでが実話。これからは空想です。本当に話したいことも、ここからです。





良い人と悪い人と良い人

上記のストーリーはさっき僕が経験したので全て実話です。お望みであればさらに詳しい情景を描写しますが、これ以上そんなことに文字数を割きたくないのでやめます。

さて、登場したのは、

・NPO団体の人
・おちゃい(僕です)
・Suicaが大好きなおっさん

でしたね。このストーリーを聞いてほとんどの人はこのように思うんじゃないでしょうか。

「NPOの人、かわいそう!」
「おちゃい!さすが!ナイス!」
「Suicaのおっさんふざけんな!ひどい!」


みたいな感じで思いますよね?思って当然だと思います。てか思ってください。予定通りではなくなってしまいますので。



では、もし、そのNPO団体が寄付金を受け取るだけで私的に利用するような詐欺集団だったらどうでしょうか。
もし、おっさんが抜き取ったSuicaはNPO団体の人が盗んでいたもので、本来の持ち主であるおっさんが、盗んだ張本人が目の前にいる恐怖からNPO団体の人に気づかれないように取り返していたワンシーンだったらどうでしょうか。
でも実はNPOの人は盗んだつもりはなくて、落ちていたSuicaを見つけてからあとで交番に届けに行こうとしていた最中だったら、どうでしょうか。


そうしたらだーーいぶややこしくなります。
誰が悪くて、誰が良いんでしょうか。
でも、おっさんが盗んでいた瞬間しか目撃していない僕に、前述の”もしも話”がおきていた可能性は皆無です なんてことは言えませんよね。そしてそれはこれを読んでくれているみなさんも同じです。こんな偶然はそうあることではないですが、完全否定はできません。




先入観もほどほどにしてくれ

でも、冒頭で話したことは事実ですのであのおっさんは悪い人だと思うし、僕は良い人になれたと思っています。ナイスでしたね 僕がね。

そして今回例としてあげたのはかなり特異なケースでした。
読んでくださったみなさんに、「あ、まあ確かに先入観あったわ」という気持ちを体験していただきたくてあんな極論にしました。
でも、おっさんが盗む理由、NPOが募金を募る理由、僕がおっさんを止める理由、すべてのものに理由はあります。時にそれは、追求すべき対象になり得ます。


先入観と、現実とのギャップが大きくなって、それがもっと身近で簡単な場所で起こると、人は恥ずかしくなって相手を否定しようとするんですよね。それが一番愚かだということにも気づけずに です。

みなさんには是非そうなってほしくないです。
「自分の考えは間違いない」
「これ以外考えられない」
というのもまあ自信満々で悪くないとは思いますが、良いこともありません。事実や相手の考えに逆流しても、基本的にいいことはないはずです。もし相手の考えを変えたいのであれば、正面衝突させるのではなく、それに寄り添って、そっとブレーキを踏ませて、シフトレバーをバックに切り替えて、あなたの意見に持っていきましょう。


長々と書いているうちに、僕が本当に言いたいことを忘れてしまいましたが、初めてのnoteなので悪しからず。間も無く1800字を迎える文字数カウンターもお疲れ様でした。



文字数カウンターが1800を記録したので、ここら辺で終わりにします。

もしここまで読んでくれた方がいたら、ありがとう。
あなたはきっと”良い人”です。

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