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電車の居心地
noteで電車の写真を見ながら、
車内の広告が、空間の居心地のよさを高めるデザインになったらいいなと、つらつら思った。
ふだん目に入るものは、主張の押しが強くて色と色がぶつかる感じ。申しわけないけど、少し疲れる。
つり革につかまって、ふと目に入った時に気持ちがほぐれたり、はっと新鮮な気分になれるような。携帯に目を落とすばかりじゃなく、思わず車内を見回したくなるようなものになったら嬉しい。
電車の内装に合っていたり、窓の外の景色に対応するレイアウトと色合い。
もし電車の個性や、路線の景色を意識したデザインだったら、いろんな電車を巡ってその広告を見て歩いてみたい。路線ごと地域性が出てきそう。
電車は少し美術館っぽい。すいた車内のゆったりとした時間と、後ろで流れ去る景色が同居していてトリックアートみたいだし、隣の車両へ続くドアの向こうは、連なる景色が合わせ鏡に見える。
空間そのものがけっこう不思議だ。
車窓で縁取られた風景作品は眺めるだけじゃなくて、ホームに降りればその作品に入りこめる。ふつうの美術館と違って面白いところ。
広告の雰囲気が変わったら、もっと美術館に近い空間になるかもしれない。
絵や写真が展示されている電車があっても楽しい。移動する展示会。
電車は長い腰かけから景色が眺められて、室内みたいに過ごせる。ドアから風がよく通る。移り変わる景色や、身体になじむ揺れは眠くなるくらい心地いい。
どこかへ行く道中、揺られながら車内の作品を見て、座席という縁側によっかかりながら本を読む。疲れたら、刻々と流れていく外の景色をぼーっと眺める。ていうのをやってみたい。
ふだんの生活で乗る時間は長めだ。東京に来てから電車は自分にとって移動手段以上の場所になってきた。
写真を見はじめたら、電車がなんかポテンシャルを秘めたものに見えてきて、
こんな電車に乗れたらいいな、もっと使い込みたいな的なことを、ぼんやり思った。
見ていて楽しい想像が浮かんだ写真は、リンクをはらせて頂きました。
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