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『コロコロ変わる名探偵』

「この事件の真相。実は――」
突然、探偵が苦しみだす。床に倒れてのたうちまわり、動かなくなった。

「困りましたね。また探偵が犯人を明かす前に亡くなってしまいました」
「ほんとうに。いつになったらここから出られるのでしょうか」
「心臓麻痺ですかね。前回は自殺でしたけど」
「とりあえず、探偵事務所に連絡を」
「分かりました。今、代わりの探偵を呼びますので」

呼び出し音が部屋に響いた。通話が始まり、誰かがつぶやく。
「今度こそ、犯人を突き止めてくれる名探偵であってほしいですね。そろそろ手立てが尽きてしまいます」
電話中の一人を除いて、皆うなずいた。


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