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去年はとにかく酷かった

2022年はとにかく一年を通してこれでもかこれでもかのオンパレードだった。
2021年末から、夫が私をバカにしている、侮辱している(同じか?)と思うことが増えていき
お前は何もできないという考え方を刷り込まされていった。

実際、体調があまりよくなく、世間一般の主婦のような動きは出来ていなかったし、家事も好きではなかった。何かを決断するのも夫の意見や許しを請う状態で〝何もできない〟というのは大きく間違ってはいない。

しかし、私は何の為に生きているのだろう?私はどうして存在しているのだろう?と考えることばかりしていた。
今思うと、自己肯定感が著しく低下していたのだと思う。(別にそれは今でも解消されていない)その辺の本を読んだりネットを漁ったり、とにかく〝私〟というものを確立して〝私〟というものを持たなくては!と必死にもがいていた。

何か仕事に直結するような習い事をしようとか
いや、仕事と関係なくても、何か自分がとても興味が持てる、好きなことを一つでも極めてみようとか
色々色々色々考えたし、資料請求もしたけれど
結局は「私にできるだろうか?」「続かないのではないか?」で二の足を踏む。その繰り返し。
だって、何かを始めるのってやっぱりお金が必要なのだ。
私には、そんなお金の自由もあまりなかった。
(あまり…と言うのは、別に夫に財布を握られているとか好きなものは一切買えないとかそういうわけではなかったから。でも自分への投資にお金は…使い難い気がした)

そんな冬を過ごし、そろそろ暖かくなると同時に気分も勝手に上向きになってくれないだろうかと思っていた頃
夫の単身赴任が決まった。そして、これがまた大変揉めたのだ。

夫が家族に対して考えている思いと
私が家族に対して考えている思いが
これほどまで違うのかと思い知らされた。
そうか、この人はやっぱり人生の中での優先順位は仕事と金なんだと。
わかっているつもりだったけれど、私とは見ている方向が全く違うことを確信して愕然とした。

私の大好きなミュージカル「エリザベート」に『夜のボート』という歌がある。
オーストリア皇后のエリザベートが、夫であるフランツ・ヨーゼフ一世に語り掛ける歌詞が正に私の気持ちだった。
私達は二艘のボートに乗っているようなもので
近付くけれどすれ違ってばかりで結局はそれぞれのゴールを目指すのよ
というような歌詞。
(対してフランツは「そんなことない!」と思っている)

このミュージカルを初めて観たのが2008年。
その時の自分のブログに既にこの思いを書いていた。
全く関係性が進歩していない夫婦なんだと、愕然とする。
私は見たくないものは見ないふりをして問題を後回しにする性格なのだ。あとからそのツケが自分にまわってくることもわかっているのにその瞬間は忘れたいタイプ。逃げたいのだ。

そうして、私と考え方が違うと察した夫は
私の考え方や言っていることがいかに世間とかけ離れているのか、
社会とは、会社とはこういうものだということを徹底的に私に話し、やりこめようとした。

社会や会社がそういうものだということはわかっている。
人となんだと思っているのか。
そうじゃない。
少しでも私の気持ちに寄り添う振り…でもいい
君の気持ちもわかる、でもね…という説得の仕方を少しでもしてくれたら。

あと一週間で夫が赴任先に行く、という時期
私は帯状疱疹になった。痛くて痛くて痛くて、湿疹の表面じゃなくて、体の奥の方の神経が絶え間なくズキーーーーン!!と痛む苦しみ。
夫は昔、仕事のストレスから帯状疱疹になったことがあるが、痛みはなかったと言うので、辛さをわかってもらえない。
友達に痛みを説明したけれど(熱が出る前に耳の下とか肋骨のあたりがズキーン!!と体を折るくらいに痛む、アレだよ!と)そんな痛みを感じたことはない、と言われて途方に暮れた。
皮膚科でもらったウイルス薬を飲み終わっても痛みはしばらく続き、いけないとはわかっていたけれどロキソニンを一回に2錠、6時間置きに飲んで痛みに耐えた。(良い子は真似してはいけないと思う)
そうしているうちに、夫は赴任先に旅立った。
GWが終わる頃だった。

私と愛犬、二人だけの生活になった。
ハイシニアに突入している愛犬は、色々大変なこともあるけれど、私の生きがいと言っても良く、彼女がいるからかろうじて生きていられる、と思ったことも何度もあった存在だ。

二人だけの生活はパラダイスだった。
帯状疱疹の痛みも徐々に消え、愛犬の体調不良にも立ち向かう力も出て来たし、何より、口は出すが力を貸さない夫が近くにはいない。
当初はそれが不安要素ではあったが、ふたを開けて見れば、愛犬はとても元気だった。飼い主のストレスが減った分、それがまるでわかるかのように愛犬は毎日元気に過ごした。
6月には16歳の誕生日を元気に迎え、心から平穏な毎日を過ごしていた。
夫は一ヶ月に一度帰宅していた。そのくらいの距離感がいいのかもしれないなと思っていた矢先、暑くて暑くて暑くて精神的に削られそうな夏がやってきて、私が再び体調を壊す。



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