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人の行動は理屈か感情か

青の炎を観ていたら書きたくなったので書く。

人の行動は何に基づくのか。

「決心のきっかけは理屈ではなくていつだってこの胸の衝動から始まる」(きっかけ
スタートは衝動であり感情であり、価値観であり、信念だ。
理屈は後からつけるものだ。

どんなに理屈で考えてもそこに感情がついてこなければどこかで限界が来る。
人は感情の生き物だ。
好きは好きで。嫌いは嫌いだ。
価値観となればそれを変えることは容易ではない。
全員が全員合理的な判断ができるなら意見の食い違いは起きない。(意見の食い違いを起こすことが合理的なら話は別だが。)

しかし、感情だけで動くことが良いというわけではない。
理性を働かせなければならない。
衝動的に行動に移すべきではない。
十分に戦略を練り、先のことを考える必要がある。

「青の炎」での主人公の行動は果たして感情に支配された行動なのだろうか。
もちろんきっかけは感情だ。しかし、それが全てではない。
彼には理屈がある。追い詰められた状況ではあるが、彼なりの理屈で答えを出した。
彼には彼の身の回りが世界の全てだ。
彼のたどり着いた答えは、彼の世界の理屈ではそれが正しい。
だからこそそのための行動をとり続けた。
彼が大人で広い世界を知っていたとしたら別の理屈で別の答えに辿り着いただろう。

今いる場所が全てではない。
今いる場所が全てではないが、今いる場所で、今見えてるもので、今考えられる範囲で、今出せる答えを出さなければいけない。

普遍的に正しい理屈なんてものはない。
その時々で考えて考えて考え抜いて「正しい」と思った道を進むしかない。
その道でどんな未来が待ち受けていようと、選んだのが自分自身であればその道を信じて進んでいけるだろう。

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