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これからの体験型エンタメを創るヒント

こんにちは。
スポーツライフデザイナーの古田優です。

"スポーツライフデザイナー”とは
暮らしが少しでも楽しくなるために、スポーツというエンタテインメントをライフスタイルにデザインしていくもの。


私はスポーツを中心とした様々な体験を提供していく身ですが、新型コロナウイルスの影響で今までのエンタテイメントが提供できなくなっています。


自身が活動しているもので言えばスポーツ大会は中止。
体験会やイベントは延期や人数制限等で縮小。
映画系イベントでは延期にするか否かの検討。

考えていたものや今までの通常がことごとく崩されている状態です。

そんな中、これからの体験型エンタテイメントをどう創り、どう提供していくのがいいのか。
この機会だからこそ考える必要があるのかもしれません。


オンラインセミナーにて体験クリエイターからの学び

この世の中にどう「体験」を創り出すかを模索していたところ、あるセミナーを見つけて参加を決意しました。

それはエイベックスエンタテインメントビジネススペシャルセミナー。

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その中でも特に気になったのがアフロマンスさんの「これからの体験型エンタテインメント」について。

【アフロマンスさん】
アイデアと実現力で、新しい体験をつくる体験クリエイター、DJ。Afro&Co. Inc. CEO。「泡パ」や「バスタブシネマ」の主催、「SAKURA CHILL BAR by 佐賀」や「喰種レストラン」の企画、コロナ禍でも「ドライブインフェス」や「BLOCK.FES」など、常に話題の企画生み出し続けている。(セミナーページ掲載内容)
Twitter:@afromance
HP:https://afromance.jp

とても面白いことをスピード感持ってやってしまう方で、その発想や行動力をこのセミナーで知れるのではと思い参加してみました。

本日はそのアフロマンスさんのセミナー内容(抜粋)と、自身の活動へどう活かすのがいいのかの考えを記していこうと思います。


これからの体験型エンタテインメントのキーワード

これからの体験型エンタテインメントには大事なキーワードが3つあります。

①イマーシブ:没入する
世界観やストーリーなどを時間・空間で演出して、そこに没入する1つの体験を作ることが必要。

1つ注意してほしいのは、よくある没入させるのは五感で体験できるものという風に捉えられ体験をつくろうとするが、「没入する=五感で体験」ではない
五感で体験できるからといって没入するわけではない。

(例)東京喰種レストラン(https://afroand.co/ghoulrestaurant/
・東京喰種の世界観を演出する「血と薔薇」
・場所は非公開にし秘密のレストランとする
・店員は喰種という設定でストーリーと共に進行
・ディテールまで含めた360度の世界観つくり
➡︎没入させる仕掛けが多数存在する


②モビリティ(可動性・移動性)
車など移動でどこでも体験できる環境をつくる。
今再注目を浴びているエンタテインメントであるドライブインシアターがまさしくこれ。=「車で我慢ではなく車だからこそ面白い」を作る。

(例)VANLIFE DJ | 場所に捉われない新しい音楽体験  Afro&Co. × Pioneer DJ × Carstay(https://youtu.be/LlZcd8CCrIg
・体験場所に向かう移動時体がエンタメ
・行った先がDJ会場になる➡︎いろんな場所がエンタメ会場になる
・参加者が持ち寄り会場をつくる➡︎いろんな参加の仕方が考えられる

モビリティを活用したドライブインシアターやVANLIFE DJはこれからの時代に広がるエンタメのフォーマットとなるもの。


③オンライン
場所を超越して、同じ時間を共有し、人と人をつなげることができる。

今となってはオンラインでつながることが当たり前になっていきています。
そんなオンラインを活用したオンラインイベントも増加していますが、オンラインイベントはリアルイベントの代替ではないということを理解しておく必要がある。
オンラインだからこその企画を考えないといけない。

例)BLOCK FESTIVAL(https://blockfes.com
・ステートメントを表示
➡︎なんのためにやるのか/なんで参加するのか/その先に何があるのかを示すことでオンラインでやる価値を示す
・投げ銭をしたらTシャツが届く
➡︎画面の中だけで終わらない体験を作る
   画面の外も含めて設計することでオンラインに手触りを感じるようにする

体験型エンタテインメントのつくる考え方とは

まず大前提に持って欲しいマインドセットがあります。
それは...

正しいこと≠正解

突然ですが、あなたに1つ問題を出します。

1+1=〇〇

この〇〇に入る答えはなんですか?


ほとんどの人は「2」と答えるかと思います。
しかし、「100−98」も正解ですよね?
中には「田」と言う人いるかもしれません。笑

このように、必ずしも世間の大多数が言う正しいことが正解ではないのです。
他の回答でも正解があることを知る。すなわち、目的を達成できるアイデアがたくさんあることを知る。ということです。


それを知ったうえで、体験型エンタテインメントをつくるためのアイデアはどうやって考えていけばいいか。

その3つの考え方を紹介します。


①異質なものの組み合わせ
例)ライブ配信×絶景スポット=絶景ライブ(Cercle)

考えるポイントとして...
トレンドから考える・異ジャンルの流行から考える・ターゲットのニーズから考える・特徴が生きる場面から考える・ダジャレから考える・時期や季節のニーズから考える

その考えたものが「体験として面白いものになるか」「意外性があるか」と言う視点から再度みてみるとアイデアが生まれてくる。


②見たことないくらい極端なものを考えよう
例)東京喰種レストランの4万本の薔薇みたいな圧倒的な量で振り切ってみる。


③当たり前の設定を疑う
例)演劇に発声は必須➡︎声を出さないイマーシブシアター

「そんなの当たり前じゃん」はチャンスであるかもしれない。


できたアイデアを企画にする。その考え方とは

企画をブラッシュアップの中でクリエイティブの考え方…

全て伝える≠正解

現在はリアルでもSNSでも情報やコンテンツが溢れています。そのためたくさんの情報を詰め込んだとしても埋もれてしまいます。

ではどうやったら、そんな情報過多の中で無視されないものをつくれるのか。

『一言一枚で伝える』

タイトルやキャッチコピーは
・とにかく簡潔に(全ての要素を入れる必要はない)
・引っ掛かりや違和感を大事に
・口にした時の互換も大事
・ひらがな,カタカナ。漢字の併用はあり

大抵うまくいかないう時は足りないのではなく多すぎる。


では、必要な情報や伝えたい情報はどうしたらいいのか?
多すぎるから伝えないのではく、伝えるタイミングが大事。

①告知:一言一枚
⬇︎
②受け皿:丁寧な解説
⬇︎
③体験:細部までこだわる

①は多くの人に興味関心を持ってもらうために、あえて情報は多く出さず「一枚一言」で伝える。
②で興味持った人がHP等を見る際に、情報が欲しいと思う不安や疑問を解決するような丁寧な解説を加える。
③では①②のステップで期待を持ち、申し込んだ参加者を満足させるための体験を細部までこだわり提供する。

最初から全てを伝えようとすると、情報が埋もれて見つけてさえもらえない・期待値ばかり上がりすぎて体験満足度が下がってしまうということが起きてしまうので、上記のステップと考え方が重要になるのです。


スポーツ(=エンタテインメント)にどう置き換えるのか

冒頭でも伝えた通り、私の主なフィールドはスポーツです。

私が提供する(したい)スポーツとは、プロ選手やクラブチームといった勝利を求めた競技思考というより、音楽や映画と同じように暮らしを楽しくさせる1つのエンタテイメントとしてのスポーツです。

習い事だけでなく散歩を含めて体や頭を動かすこと・観戦や応援すること、旅行先の自然で遊ぶ...

この全てがスポーツ=エンタテインメントとしています。

今回のセミナーでのお話を聞いて、約3年という短い期間ですが多くのスポーツに関わってみて思うことは、「スポーツ×〇〇」と言う他業種や他ジャンルとの組み合わせたものが少ないということ。

すなわち、少ない=スポーツエンタテインメントの可能性はまだまだ広げることができるということです。


アフロマンスさんがセミナーでこんなことを言っていました。

「アイデアマンはたくさんアイデアが出る人ではなく複数の条件をクリアできる人である」

アイデアを出しても、お金の壁、法律の壁、人の壁、スキルの壁など形にするまでに多くの壁が出てくる。それらの複数の壁をクリアしアイデアを実現していく人こそがアイデアマンである。


では、どうやったらそのアイデアマンのなれるのか。


それは、まず「人にアイデアを話すこと
そして「小さいことからトライしていくこと

この2つが大事だと。

これからスポーツで体験型エンタテインメントをたくさんつくっていくアイデアマンとなるために、今後様々なスポーツエンタメのアイデアをnoteに発信していきます!


ぜひ楽しみにしてください!

スポーツ×エンタメで笑顔あふれるライフスタイルを提供しようと活動しています!スポーツの魅力の発信とスポーツコミュニティを作っていくので応援お願いします!