知識とトチノミと原体験
長男は、色んなものに変わった名前をつける。
「これは、ヘラクレスオオカマキリっていうんだよ」
「ペリカン(アクセントは、『ぺ』)っていうきょうりゅうがいてね。すごいにくしょくなんだ」
「これは、#$%&(!"#っていうんだよ」
と、時には「??」と、復唱できないようなものも(笑
車の名前、駅の名前、虫の名前・・・
聞いたものを覚えていて、それを得意げに教えてくれることもあるけれど、彼の「オリジナル」なものもたくさん。
みなさんは、子どもが「間違った情報」を言っていたら正しますか?
「違うよ、それはね○○って言うんだよ。」
と、訂正することを、僕はあまりしません。
子どもの中に広がるファンタジーを大切にしたいから。
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先日、職場に拾ったトチノミを持っていったら、それを見た年長児が「これなに?くり?」って聞いてきた。
「ちがうよ、これトチノミだよ」「へぇー」っていうやりとりをした。
で、職場の大人たちにも聞いてみた。
「くりですか?」
「ザクロ?」
「ライチ・・・じゃないか(笑」
と、意外と知られていないことがわかる。
という僕も、初めて実物を拾ったのは4〜5年ほど前。
息子たちと、公園で遊んでいて偶然見つけたのが最初。
その時は、ローラー滑り台で、皮付きのトチノミの転がしたっけ。
それから、毎年「トチノミ・ハンティング」に行っています。
僕が育った環境にトチノミはなかったけれど、今、息子たちのあそびの中にはトチノミがある。
息子たちの通うシュタイナー教育の園では、自然物を使って遊ぶことが多いので、トチノミはとても身近なおもちゃになっています。
あそびの世界で、トチノミは何にでもなれるということ!
おままごとの食べ物になったり、お金になったり、トラックの荷物にも何にだってなる。
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大人になってからでも、「これがトチノミです」という知識はすぐに手に入る。もちろん、子どもにも「これがトチノミだよ」と、簡単に教えることもできる。
だけど、
トチノミの固さ、なかなか向剥けない皮、剥いたときの青臭さ、たまに出てくる「赤ちゃんトチノミ」のかわいさ、1年くらいたつと乾燥してきて縮むこと・・・
実際に触れて遊んでいないと、知ることができないことはたくさんあるわけで。
これが原体験なんだよね。
長男の「ヘラクレスオオカマキリ」みたいな「間違った情報」を訂正するかどうかは、いつも悩みます。
でも、図鑑に乗っているような「知識」は、正直今はどうでもいいと思う。
小学生になってからでも、中学生になってからでも、「情報」はいくらでも知ることができるから。
今は、幼児の頃しか体験できない「空想的なこと」「感覚的なこと」を大事にしてあげたいのです。
情報を与えることで、奪ってしまうこともあるんだ。
子どもの時期には、子どもらしさを味わい尽くしてほしいものです。
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3ヶ月の「エールプログラム」に本気で挑戦しています。
長男の発達の凸凹を運動の刺激で応援。
北海道伊達市のキタハラタツヤさんを伴走者に、夫婦で子育てのことをたくさん考えています。
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